トルコで15日夜(日本時間16日未明)、軍の一部がクーデターを企て、軍の反乱勢力は正規軍の部隊と戦闘状態になったが、鎮圧され、未遂に終わった。
トルコでは、エルドアン氏に批判的な学者やジャーナリストの摘発が相次ぐ。
今年3月にはエルドアン氏への批判的論調で知られた大手新聞社が、政府管理下に置かれた。
国際人権団体からは「言論の自由」「報道の自由」に対する弾圧だと批判されている。
この政変は、我が国の2.26事件を彷彿させる。
皇道派の青年将校が「昭和維新」を掲げて、高度官僚国家や一部の利権者と軍部が関係を持つ体制ではいけないという思いから起こした事件でした。
実際したことといえば、斉藤実前首相(内大臣)、高橋是清蔵相、渡辺錠太郎陸軍教育総監を暗殺。反乱軍の汚名を着せられて失敗。
この事件をきっかけに岡田内閣は総辞職、統制派の力が陸軍内部で強まり、政治介入がますます激しくなっていきました。
しかしこの事件は軍が不当に政治に関与することを阻止するきっかけにはならず、むしろ陸軍内部の派閥争いで、永田鉄山や東條英機を中心とした統制派が荒木貞夫や山下奉文の皇道派を排除しただけに終わった。
軍部は統帥権を楯に陸海軍大臣を通じて内閣に要求を飲ませるようになった。
その後、広田弘毅内閣も総辞職に追い込まれ、議院内閣制は終焉した。
エルドアン大統領の強権政治から目を離せない。
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