★安倍新首相誕生

日経新聞掲載写真より拝借

２６日召集された臨時国会では、小泉内閣が総辞職したことを受けて、午後、衆参両院の本会議で、総理大臣の指名選挙が行なわれ、自民党と公明党などに推された自民党の安倍総裁が、第９０代の総理大臣に指名されました。このあと、安倍氏は、直ちに組閣に着手し、塩崎恭久官房長官が閣僚名簿を発表しました。それによりますと、▽総務大臣は、自民党丹羽・古賀派の菅義偉氏、▽法務大臣は、自民党森派の長勢甚遠氏、▽外務大臣は、自民党河野グループの麻生太郎氏が再任、▽財務大臣は、自民党森派の尾身幸次氏、▽文部科学大臣は、自民党伊吹派の伊吹文明氏、▽厚生労働大臣は、自民党丹羽・古賀派の柳沢伯夫氏、▽農林水産大臣は、自民党伊吹派の松岡利勝氏、▽経済産業大臣は、自民党山崎派の甘利明氏、▽国土交通大臣は、公明党の冬柴鉄三氏、▽環境大臣は、参議院自民党の若林正俊氏、▽官房長官は、自民党丹羽・古賀派の塩崎恭久氏、▽国家公安委員長、防災担当大臣は、参議院自民党の溝手顕正氏、▽防衛庁長官は、自民党津島派の久間章生氏、▽経済財政担当大臣は、民間から大田弘子氏、▽行政改革担当大臣は、自民党津島派の佐田玄一郎氏、▽金融・再チャレンジ担当大臣は自民党高村派の山本有二氏、▽沖縄・北方、少子化担当大臣は自民党森派の高市早苗氏となっています。また、安倍内閣の３人の官房副長官は、▽衆議院の官房副長官には、自民党森派の下村博文氏、▽参議院の官房副長官には、自民党森派の鈴木政二氏。鈴木氏は、再任です。▽事務担当の官房副長官には、元国土事務次官で、元内閣内政審議室長の的場順三氏が起用されました。さらに官邸機能を強化する一環として５人の総理大臣補佐官が発表されました。それによりますと、▽国家安全保障担当が、自民党森派の小池百合子前環境大臣、▽経済財政担当が、自民党丹羽・古賀派の根本匠氏、▽拉致問題担当が、北朝鮮による拉致の被害者や家族の支援にあたってきた中山恭子元内閣官房参与、▽教育再生担当が、自民党森派の山谷えり子参議院議員、▽広報担当が自民党森派の世耕弘成参議院議員となっています。このあと、安倍内閣は、午後６時半からの皇居での総理大臣の親任式と閣僚の認証式を経て、今夜８時半すぎに、正式に発足しました。以上、9月26日21時57分NHKニュースより

論功行賞な人選とか、同志結集とか揶揄される中、安倍晋三新首相は、初の記者会見で、教育改革、中国、韓国を含む外交問題、財政改革の継続などについて述べていた。小泉前首相のようなサプライズな閣僚や党内人事はなく、政治評論家の予想に近い、実務中心の無難な人選だった。来年7月の参議院選挙対応人事とも言える。教育問題は勿論重要だが、金融危機を乗り切った国内景気に向けて、どんな経済政策打ち出せるか。弱点と言われるだけに、注意深く見守りたい。日本経済に「Innovationの力とOpenな姿勢」で新たな活力を求め、財政再建を果たしたい考えのようだが、これから如何にして政策面に具現化していくのか、期待したい。