世のなかには 多くの偏見が あるものだ.
私も40年間 教職にあって 数多くの 生徒を 預かってきた.先生というのは
生徒に 知識を 与えれば それで いいというものではない.
いまは,学力中心の時代だが 私たちが 教壇に立ったときは,廃棄と 空腹
の時代だったから そういうわけにも行かなかったし 戦後のことで気風も
すさんだ時代である.
彼等の こころワつかまねば なかなか 授業にならないのだ.
私立だったから 貧困な家庭の子供が多かった.ここでも偏見ワ見た.
代議士が私立学校の視察に来た.私学助成金の問題であろう.
その代議士が言うには「文部省の官僚に言わせると 私立学校に
通わせるくらいの金持ちが多いのですよ.」といってなかなか渋いんです.
という.大体が私学は 国から援助を受けないということで 独特の
教育が可能であった.だから戦時中でも割と自由な教育ができた時代が
あった.しかし助成わ受けると 国の縛りが着いてくる.
公教育に抵抗心を持っていたのか,いつのまにやら 公教育と同じ文部省の
指導要領に準拠するようになってくる.
自由教育か・・・・・はたまた管理教育化・・・・日教組が悪人呼ばわりされるのも
そこらへんに有った.偏見との戦いでもあった.