親の愛・ 無償のあい 崇高なあい
あまつことなく わが子のために降り注ぐ
わたしは まだ 乳のみ子のころから 義父のところに預けられた。
義父は私を実子として育てた。姓は義父の家の姓を使わせた。実の父母を叔父さん。おばさん
といって 育てられて。これもまた奇妙なものだ。
ただ 私が喘息もちで 夜間喘息が出会うと 医者の実父のところに引き取られた。
当時の診療だから 原始的で ネル生地のタオルの飢えに白いシップ薬を塗布して治療
スルのだが、其れがまた熱湯で溶かしたものだから、厚いのなんの。話にならない。
[熱い」私が大声を上げると「男じゃろ わめくな。」両親にはさまれて眠った。
父が 私の手を取って自分の顔に当てているのを感じた。一生懸命ねた振りするのに往生した。
人の死に接しても 悲しいのは悲しいが 取り乱すほどではなかった。
わが父が亡くなったとき一晩中嗚咽した。なぜだか解らない。
実父が夜間診療に行くときは、知らせが来て 提灯を持ってお供した。
そんなことがあって 真実 私を医者にしたかったらしい。激しい時代だったから私は
海軍に入った。海軍士官になることが夢だったから。
「おまえもか」私が入隊する時 ちちはそういた。いち早く戦死した兄の顔がダブルのだろう。
「戦争になると自衛隊員は最初に戦死するよ。というがそうではない。
一番最初に被害を受けるのは 一般市民である。父や母や兄弟たちである。
絶対に私は父を死なせたくない。
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