花日和 Hana-biyori

ブックサロンのこと

近隣の公共施設で開かれたブックサロンに行ってきました。ようするに読書会です。男女15人くらいいたのかな。とっても楽しく刺激になりました。

一つのテーマ本を論じるのではなく、自分のお薦め本を各々紹介する形式で、これはこれで面白かったのですが、ひとつを深く掘り下げるところまでは行けず、ちょっと物足りなかった気もします。

でも、みんな、本が好きなんですねえという親近感が満ちていて良かったです。周囲に本を読んでいる人がいなくて、本の話をしたくて来ましたという人が多かったですね。平均年齢は50代~60代くらいかな。

紹介されていた中で読みたいなと思ったのは、
『彼女は頭が悪いから』(ネットで話題になっていたのもあるし…)
『知ってるつもりの無知の科学』(ジグゾーメソッドという教育法が気になる)
『上司のいじりが許せない』(紹介した方がミステリアスな感じだった)

です。絵本『三びきのこぶた』と、その派生絵本を紹介していた方も、話が上手で引き込まれました。私は、何か言いたくて1番に手をあげてしまったけど、言うことがまとまりなくアワワとなりました。

私の隣に座った80代の女性は、紹介された本を「みんな説教臭くて嫌なのよ」と耳元で断言してきました。この方の好きなのは逃避型、現実を忘れて楽しめる読書だそうです。お薦めはロザムント・ピルチャーなどイギリスの女流作家だとか。初めて聞いた私。あと、ジョン・カルと聞こえたけどどうなのか?とりあえず前者の『9月に』を読んでみたくなりました。

考えてみると、紹介された本は子育てや介護、家出少女とかトランスジェンダーの話とか、社会問題、社会不安を描いたものが多かったです。説教臭くてイヤ、というのも分かりますが、それだけ不安な世の中なんだろうと思います。

80過ぎてそんなのもうどうでもいいわ、って感じのご婦人が羨ましいなーと思いました。
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