令和になっての初めての年始
暮れから正月 小正月までの詠んだ句です
どうかご覧ください
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(31)
律(りち)の調(しら)べ エルガー弾く吾子(こ) 晴舞台
孫の年一度のピアノ発表会でフランスの作曲家エルガーの曲を弾いた。
(むずかしい季語がありましたが内容が凡人か?)
(32)
分針の進(すすむ)が見えし 年の暮れ
時の流れが歳とともに最近早いよう感じる
(33)
厳寒(げんかん)や始発電車の火花音
私の家は電車道に近い、冬の極々寒い朝、架線に氷が付着していて一番電車が通るとファンタグラフから青い火花が出て窓カーテンに映りバリバリと不気味な音が聞こえる。今朝はそうとう寒いと知る
(34)
①年(ねん)参り向かふ電車の濃き尾灯
② 年参り車窓幻燈田に映す
観音さんに二年参りに行く電車は大晦日から元日まで一晩中電車が走ります
沿線に住む私はいつもと変わりない生活で夜中にトイレに起きて外を見ると
真っ暗な世界にこうこうと明るい満員電車の車内は別世界に感じた
(35)
初詣 帰る座席の連れだるま
**************************************************************************
・・・・・・最近行き始めた温泉銭湯の新年の様子を詠みました・・・
(36)
湯仲間の めでた飛びかい初湯かな
(37)
番台の日めくり厚き春四日(よつか)
「四日」が季語
(38)
あかべこも縦に首振る門(かど)の礼
(39)
番台の片目あいてる福だるま
開いていた片目は男湯側だった・・
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(40)
車止め外し神職初出社
(41)・・句またぎ
稲株に霜 朝焼けの独鈷山(とっこさん)
(42)・・句またぎ
釣宿は廃墟 瀬は鮎跳ねるかに
まだ納得してない句です、詠みたいのは
戸倉温泉に行く途中に「釣宿・船宿」と書いた廃墟の宿があり、
昭和の頃はこの千曲川の鮎釣りが人気で県外の釣り人が多かったが・・
そんな時代の流れの釣り宿と対照的に宿の裏手には
今にも鮎が飛び跳ねるような絶好の瀬が止まらずに流れている。
(43)
繭玉を挙げて横断渡る童
横断歩道で停車したら一人の女の子が
どんどん焼きに向かうのだろう
高々と繭玉を挙げて前を渡って行った
(44)
爺婆(じじばば)の手にて風待つ奴凧
風がない小春日和、風がなく苦戦している爺婆を
孫が見ていた。
(俳句で自分の孫の句はタブーらしいです?
かわいい、いとおしい以外の感情が無いからだそう)
と言って初っ端から(31)で詠んでいました(笑)
(45)
注連貰(しめもらい) 被災河原に立つ煙
千曲川の河原でどんど焼きをしていた
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(37)~(38)
(42)
(44)
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:
暮れから正月 小正月までの詠んだ句です
どうかご覧ください
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(31)
律(りち)の調(しら)べ エルガー弾く吾子(こ) 晴舞台
孫の年一度のピアノ発表会でフランスの作曲家エルガーの曲を弾いた。
(むずかしい季語がありましたが内容が凡人か?)
(32)
分針の進(すすむ)が見えし 年の暮れ
時の流れが歳とともに最近早いよう感じる
(33)
厳寒(げんかん)や始発電車の火花音
私の家は電車道に近い、冬の極々寒い朝、架線に氷が付着していて一番電車が通るとファンタグラフから青い火花が出て窓カーテンに映りバリバリと不気味な音が聞こえる。今朝はそうとう寒いと知る
(34)
①年(ねん)参り向かふ電車の濃き尾灯
② 年参り車窓幻燈田に映す
観音さんに二年参りに行く電車は大晦日から元日まで一晩中電車が走ります
沿線に住む私はいつもと変わりない生活で夜中にトイレに起きて外を見ると
真っ暗な世界にこうこうと明るい満員電車の車内は別世界に感じた
(35)
初詣 帰る座席の連れだるま
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・・・・・・最近行き始めた温泉銭湯の新年の様子を詠みました・・・
(36)
湯仲間の めでた飛びかい初湯かな
(37)
番台の日めくり厚き春四日(よつか)
「四日」が季語
(38)
あかべこも縦に首振る門(かど)の礼
(39)
番台の片目あいてる福だるま
開いていた片目は男湯側だった・・
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(40)
車止め外し神職初出社
(41)・・句またぎ
稲株に霜 朝焼けの独鈷山(とっこさん)
(42)・・句またぎ
釣宿は廃墟 瀬は鮎跳ねるかに
まだ納得してない句です、詠みたいのは
戸倉温泉に行く途中に「釣宿・船宿」と書いた廃墟の宿があり、
昭和の頃はこの千曲川の鮎釣りが人気で県外の釣り人が多かったが・・
そんな時代の流れの釣り宿と対照的に宿の裏手には
今にも鮎が飛び跳ねるような絶好の瀬が止まらずに流れている。
(43)
繭玉を挙げて横断渡る童
横断歩道で停車したら一人の女の子が
どんどん焼きに向かうのだろう
高々と繭玉を挙げて前を渡って行った
(44)
爺婆(じじばば)の手にて風待つ奴凧
風がない小春日和、風がなく苦戦している爺婆を
孫が見ていた。
(俳句で自分の孫の句はタブーらしいです?
かわいい、いとおしい以外の感情が無いからだそう)
と言って初っ端から(31)で詠んでいました(笑)
(45)
注連貰(しめもらい) 被災河原に立つ煙
千曲川の河原でどんど焼きをしていた
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(37)~(38)
(42)
(44)
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:
31)律の調べ エルガー弾く吾子 晴舞台
※ずいぶん難しい季語を使いましたね、情景はうまく読んでいますが
全体的に硬くなったイメージがあります。
32)分針の進むが見えし年の暮れ
※年の暮れの残された時間を「分針」にたとえた良くできています。
33)厳寒や始発電車の火花音
※火花音で今朝の冷え具合が分かる、筆者が電車の路線に近いところ で生活をしていて、生活の中で詠んだ事がわかります。
34)①年参り向かう電車の濃き尾灯
※①が良いと思います。
35)初詣帰る座席の連れだるま
※同じ電車に乗っているようなよくできた句です
36)湯仲間のめでた飛び交い初湯かな
※良くできた句ですね、その湯にはいっているような
37)番台の日めくり厚き春四日
※四日が季語ですか、知らなかったです、新年の様子を句の中に
詠んでいて良くできています。
38)あかべこも縦に首振る門の礼
※私には季語がわかりません、初湯の句と並んでいますので
湯につかって顔が赤くなっている句でしょうか。
39)番台の片目あいてる福だるま
※どちらの目が開いているのか気になります、
着眼点が良い句です
40)車止め外し神職初出社
※季語は初出社になるのでしょうか、広がりがない句です、
ありのままを詠んでいて面白みにかける句のように思います。
41)42)句またぎは俳句の決まりでありかも知れないが
あまり綺麗な句のように思いません。
43)繭玉を挙げて横断渡る童
※左義長や繭玉掲げ渡る子ら
44)爺婆の手にて風まつ奴凧
※孫の句がどうのというけれど、本当に良い句です。
45)注連貰い被災河原に立つ煙
※今年は災害のない良い年になってほしいと、天に願いの
煙をあげているのでしょう、被災地の様子をよく詠んで
います。
私の詠んだ感想を書きました。
ご覧いただき、また
ご意見いただきありがとうございました
37)番台の日めくり厚き春四日
「四日」が季語ですので「春」はいらなかったと反省しています。
「五日」もあります、こちらは正月気分もやや薄くなってきた頃の意味合いもあるそうです
ひとに見ていただくまで
自分で何回も読み返して修正して
俳句経験ある友達の奥様に見てもらいご意見をうかがってます。
38)あかべこも縦に首振る門の礼
ご質問の
季語は「門礼(門の礼)」新年の挨拶回りで玄関や門先の挨拶だけですますことを門礼というそうです
あかべこは會津の郷土玩具です
実際は赤い牛がモデルですが、下の銭湯の写真をご覧ください、牛乳の冷蔵庫に載ってた今年の干支のねずみの首振り人形から連想したものです
頭をツンと押したらペコペコとあいさつされました(笑)
原句は
“あかべこが縦に振りおる門の礼 ”
でしたがこの句の評価は
「首」と言った方が良いのでは・・
「あかべこ」は有名だから首振り人形と言わなくてこれでよいのでは・と指導されました
43)繭玉を挙げて横断渡る童
※左義長や繭玉掲げ渡る子ら(GO)
「左義長」と言うのを恥ずかしながら知りませんでした。
どんど焼と同じ季語だそうですね
私たち子供の頃、「どんどん焼」と言っていましたよね。
そうだバッタドラゴンのネタに一つ思い出しました次に書いてみます。
これは「繭玉」が季語です、正月中飾って小正月に雑煮などで食べるそうですがこの辺ではどんど焼に子供たちが火にあぶって食べています。
この句の原句は
“繭玉を高々挙げて渡る童 ”
でした
「挙げる」のだから「高々」は不要、また
どこを渡っているかわからない。のご指摘
最初は「繭玉」を背の低い一人の女の子が掲げて
目の前を渡って行ったので車窓からは繭玉だけが目立ち
中七「繭玉渡る」みたいな比喩した句でした、
::::::::::::::::::::::
ちなみに その方に褒められた一句は破調の句の
41)“稲株に霜朝焼けの独鈷山 ”でした
小寒の頃の寒々した塩田平の早朝の景色が表現されているからだそうです。
この辺の冬の田は、去年刈った稲株のままです、
GOさんの句に
“朝の田や土塊覆う霜白し ”
に「土塊」がありましたが秋に耕してしまうのでしょうか?
北陸は朝霧で、信州は霜です。
俳句で気温の違いがわかりますね。
おもしろいです
::::::::::::::::::::
正月の句の話題でしたが もう一カ月たっちゃいましたね。
今年も時が早そうですね。