タマでやんす

にゃん

千代ちゃん保護までの1時間の話

2016年07月26日 | わん・にゃん日記

ハロママさんが応援のため金沢入りした22日の夕方の事、
家の植木に水やりをしていたら1匹のアマガエルがぴょん

数年前にも2匹のアマガエルが住み着いた夏がありました。
お客さんに「無事に帰る、って言ってカエルさんは縁起がいいのよ」と言われたの思い出す。
ふと、千代ちゃんが帰ってくる予兆?。。なんて思っていた。

24日に無事に保護された千代ちゃんは、今はお父さんとお母さんの腕の中
日に日に元気になっているとの事です
お二人が午前中に寄って下さいましたが、お二人の顔の色つやもよく、満面の笑み。
千代が待っているから早く帰らんなん!と、お父さん(笑)
全てがもう安心です!

あの日の夕方、1時間で千代ちゃんが無事に保護されたのは、初めて出会った方々の協力があったからこそ。

私は感動と感謝で胸がいっぱいになりました。

その気持ちを忘れないようにと、
また参考になる事があればよいかと思い綴っておこうと思います。(お母さんに了解済み)

すみません、つたない文章、そして長文です^^;

「明日は夜明けとともに千代ちゃんを探します!」
22日の夜にハロママさんから連絡があったので、私も頑張って早起きをした。
しかし、タマさんのお世話など諸々あり、家を出たのは5時半。
「出遅れたなぁ

いつもは千代ちゃんの第一発見場所まで行き、そこから「どこに向かえば千代ちゃんの気配があるかなぁ~」という感じ。

最近では千代ちゃんの気配も、情報も全くない状態が続いていた。

どこを捜せばよいか全く見当がつかない日々。

遠くへ行ってしまったのか、

誰かに保護されたのか・・・

それならさてさてどうしたものか?

捜索のチラシの貼り紙、ポスティングの拡大が必要で、のん福レオのお母さんたちはそれを実行し始めていました。

さて、朝の5時半と言えばもうすっかり朝日は昇り、ようやく梅雨明けをした金沢の空はキラキラ輝いていて暑い

ふと、「今日はうちの近所の(野良ちゃんの)エサやりさんの方から回ってみよう」と思ったのでした。

しばらく歩くと・・・5.6軒先のお家のカーポートからにゃんこがぴょこん!

白色に、黒にもグレーにも見える柄のにゃんこ。

そしてちょっと大きい。(この辺の野良ちゃんは小さくてガリガリ)

「千代ちゃん?」と思ったとたん、車の下に入ってしまった。

そしてまた出てきて・・この辺の野良ちゃんでない事だけは確認!柄の配置は千代ちゃんそっくり!

逃げて行かれないようにとそっと近づいたのですが、逃げられてしまいました

その辺りを何度も何度も往復して捜したのですが見つからなかった。

その場所は第一御発見場所からかなり離れているものの、南に一直線に来た所。

人が歩いて道で来るなら遠いですが、にゃんこなら一直線、遠くはない!?

その後ハロママさんと合流出来て、そのにゃんこの話をしました。これが7月23日の事。

ここからが凄い展開。

ハロママさんはその日の内に、にゃんこを見かけたその一帯、かなり広範囲でチラシをポスティングしたそうです!!

翌朝、「縁側に写真と似た猫がいる」との電話があったそう。

ハロママさんから私に連絡あり、

「千代ちゃん発見!クレアさんの見かけた場所の1本向こうの通りのお家よ~」

駆けつけました!お家の奥の、小さな裏庭の縁側の下。お父さんお母さんが前で待機しています。

たぶん保護できるだろう・・私は仕事中だったので一旦戻りました。

夕方にハロママさんからまさかの連絡。

「保護失敗!逃げて行方が分からない」

私は「今日は18時に仕事が終わるので、すぐに捜索に行く!絶対今日中に保護!」と返事。

スーパーもあって車も多い所。私はひたすら交通事故が心配だった。

そして18時ちょっと前に再びハロママさんから電話。

「クレアさん!キャリー持ってすぐ来て!!!千代ちゃん見つけた!」

私と娘はタマさん用の大きなキャリーと、猫を入れやすいバスケットと洗濯ネットを握りしめ駆けつけた。

現場に行くとお父さんが住宅のすき間に。

私達は刺激をしないように距離を置いて見守ります。

塀のすき間に入り込んでいた千代ちゃん。お父さんの手が届きません。

お父さんが「千代」と呼べば千代ちゃんは「ニャオ」と返事します。

そのやり取りがしばらく続いたもののまた逃走。またもや行方不明。

私は大きなキャリーを持って走る走る。千代ちゃん、どこへ行ったんだろう???

ちょうどワンコの散歩時間という事もあり、何人もの方に声をかけられた。

「猫を探してます!」というと、「あのチラシの・・見つけたら連絡するね!」

前日のチラシ効果は凄い!中にはチラシを持ち歩いている方もいた。嬉しかった。

そして「あ~千代ちゃん」と、大きなワンコ(ゴールデン?)の飼い主さん。

ほぼ1日中捜索していたお母さんたちと顔見知りだったのかも・・


そんなこんなで、またまた千代ちゃん探しが始まってしまったその時、

「さっき、この道を抜けていったわ。あの子最近よく見るけど、いつもこの駐車場を通っていくのね~」

そしてその駐車場を行くと一人の女性が、「あっち、あっち!あの草むらに入って行ったって見た人いるよ!」と指をさしている。

そして「私は何すればいい??」とまさかのご協力。

ではその草むらがどこにつながってる?・・と2人で調査。

水のない側溝。そこをたどればなんと朝に連絡を頂いたお家にも繋がる。

まさしく「千代ちゃん道」発見!

しかし捜すがいない。。。

草むらではなくて、その横のお家のお庭かも!?

「私、頼んでくるね!ごめんね~○○ですけどお庭に入らせてもらっていい?」

お家の方に事情を説明して了解を得た所に、お父さんがちょうどやって来た!

私は「お庭を調べてみて!!」と背中を押した。

千代ちゃんが・・いた。

お庭の中ほどでうずくまっている様子。

私達は外で待機。

また逃げられたら・・・と思うのか、お父さんとお母さんは超超超慎重。

段ボールが欲しいという。

応援に入ってくれた女性のお家はご近所。車の中から段ボールを出してくれる。

お父さんはすき間をふさいでいる様子。

女性に「他に何かいるものない?」と言われたので、甘える事にした。

もしやまた取り逃がしてしまったら・・庭から出れないようにしたい。

その旨を伝えると、180×130くらいの「木のフェンス」を2枚出してくれた。

これで最悪スルリと逃げてもワンクッションおける。

その時お母さんが小声で「キャリー、ちょうだい」。

ピンクのバスケットを渡す。これは蓋が全開して入れやすいはず。

数分後・・・

ピンクのバスケットを両手でしっかり抱えたお父さん、

それに寄り添うお母さん。

2人がお庭から出てきた。

2人はじっとバスケットを見ている。

「千代ちゃんいるの?」

お父さんとお母さんは、しっかりと首を縦に振った。

「良かったね!良かったね!」

思わずお二人を抱きしめて嬉し泣きしました。

時間は少し薄暗くなり始めた19時過ぎ。日没前で良かったです。

そして、そのまますぐに動物病院へ。

千代ちゃんは今の所大きな病気も認められず・・・

きっと大丈夫でしょう!!


この素晴らしい結果は、本当に本当にたくさんの方々の愛と祈りが繋がった証だと思います。


飼い猫の脱走なんて本当にあって欲しくないですが、

もしもの時の猫ちゃんの捜索時は、キャリーケースを抱えて必死の顔をしているといいかもしれません。
お声(情報)をかけてもらえるかもです!?

そして徹底したポスティングはとても大事と実感。

住宅地図で逃走しそうな範囲を確認しながら捜すのもあり。
にゃんこには、道なきところにも道がありますから。


最後に・・・約1ヶ月半も、千代ちゃんは本当に頑張りました。偉かったね!!

もう脱走しないでよ^^