2回目の誕生日を迎えて

11月1日 イレッサ７５日目　ガンと宣告されてから２回目の誕生日を迎える。７３歳。元気だ。湿疹が背中、胸、足にでていて就寝前に母にオイラックスをぬってもらっている。かゆみ止めの薬は一日１回服用。また来年おだやかに誕生日を迎えられますように。

肺癌4期と宣告されてから１年８ヶ月あまり。
毎日記録することもなく、日々たんたんと過ぎていく。
そう、父の病状は落ち着いている。一日の大半は横になってラジオかテレビで耳鳴りを紛らわせ、
たまに自転車で畑へ。孫が学校でいないときには夕方はなの散歩へ行く。
イレッサの副作用は眠気と湿疹によるかゆみ。とはいえ、体力が落ちたこと落ちたこと。
５日に芋ほりをしたのだが、すごい息切れでとてもとても無理。結局私１人で・・・思えば昨年の芋ほりは、抗癌剤をうって、体力がおちており、一番下の孫とやったのだっけ。今年は私１人だ。父は自分では無理と悟って、後はお前やれと、さっさとたまねぎの苗の植え替え作業へ。以前では考えられないことだ。こうやって、あたりまえに出来ていた事がひとつずつできなくなり、それを自分で悟り、後のものへと託す。託さざるを得ない。考えてみれば、それって何もガンになったせいばかりではなく、人間だれにでもくる人生の流れでしょう。ガンのせいで少し早まって入るけれど・・・抗癌剤が想像以上に効果があり、しかも副作用が激しくないおかげで、静かなときが過ごせている。

いつまでこの状態でいることが可能なのか。