宙組公演「白鷺の城」は陰陽師と妖狐の因縁がテーマになっていて、狐にまつわるお話がいくつか出てきます。
観劇前、うちの地元にもキツネが出てくる民話があったっけなー、とぼんやり思い出しておりました。
スカステで、芹香さんがしきりに「常陸の場面」とおっしゃってたし、
初日や稽古場などの映像からも「つくばの山に抱かれた大地」っていう歌詞が聴き取れて
宙組さんの公演のひと場面で、茨城が舞台となるなんて!と、感慨深いものがありました。
さらに、その場面が「女化ケ原」という場面らしいことを知り、
「おなばけがはら」とすんなり読めてしまう北関東住民。
芹香さん演じる武将が岡見宗治、真風さん演じる軍師が栗林義長
ちょっと検索してみると、まさにここの地元のお話のようでした。
昔、猟師に狙われていた白キツネをある男が助けたことで、キツネが女に化けて恩返しに来る、という民話だったと思うんだけど、
その白狐を助けたのが義長となっていたり、狐から産まれた3人の子どもの子孫のひとりが義長となっていたり、と、
民話はいくつかあるようでした。
こうして宙組さんの公演にまつわる場所がすぐ近くにあるなんて、この先ないだろうから、と思い
東京公演の前に女化神社へ行ってきましたよ。
女化神社というのも、千葉や隣町にもあるみたいだったけど、
女化ケ原は間違いなくここの場所。
子連れの狐の狛犬。
お話のひとつは母狐の名前が八重となっていました。
公演のなかで天彩峰里さんが八重さんを演じています。
戦いに向かう義長を見送り、義長が亡くなったあとも
この土地の行く末を見届けたいと決意を言葉にする表情が印象的で
地元の住民としても胸にくるものがありました。
そんな余韻にひたっているときに
桜木さん六三四が再登場して、狐退治をしてしまうという(^-^;
時空を超えた壮大なドラマが台無し・・・な場面です。
ここの六三四の能天気の単細胞ぶりがちょっと笑える。化け物退治しか頭にない六三四さん。
女化ケ原の場面、何度も「つくばーの山に抱かれた大地~♪」と繰り返し歌われるので
すごく耳に残ります、衣装もかっこいいし、立ち回りも見ごたえあって
茨城県南地域の皆さま、この公演見なくていいのかしら?と心配になる(^^;
女化神社に東京公演の無事をお参りしつつ
何百年前にいたかもしれない、狐のお母さんに思いを馳せてきました。
東京公演は23日に初日を迎えます。
今年最後の東京宝塚劇場の公演。
楽しみに待っています。