脱出にあたって、気をつけるように言われていたことは
『絶対に出ていこうとしていることを悟られるな』
でした。
モラという人種はそういうことに敏感で、ちょっとした変化で察して阻止してくるだろうから、とにかくバレないように。と。
幸い、同居していなかったので、時間の余裕はありました。
ただ、今は信じられないけど、この時点でも私はバカだからまだ淡い夢を抱いていて
まさか、まさか父がこちらにらもどってくることなどあるわけがない。と、思っていたのです。
自分は引退したら自分は実家(祖父母の家)に戻るから(モラは長男、現在空き家、仏壇などあちらにある)、お前はそこに住みなさい
と言ってくれるのでは?
わたしの結婚を祝福してくれて、自分がいない間わたしをささえてくれた彼に心から感謝してくれるのでは?
って想いも捨てきれていませんでした。
だって、時を同じくして「ママはずっとリフォームしたがっていたんだ。リフォームまかせていいかな?」とモラに言われたから。
「リフォームもなにも、こんなにガラクタだらけじゃ無理だよ」
と、私が言うと
「全部捨てろ。」と。
「使うんだったらママの残したもの使ったら?それ以外は取っておいても仕方ないから捨てろ」と。
そして、具体的に、「予算は1500万円、ちょっと業者にそうだんしてみてくれる?」と。
ただ、そのとき、家にある大事なものが入った鍵のかかるタンス、それだけはいじらないでくれと言われました。
わたしはちょっとワクワクすらして、リフォームの本を買い込み、リフォームの勉強をスタートさせるとともに、家の断捨離と再生を始めました。
まさか、これが後々あんなトラブルに発展するとはね、、、、、苦笑。