映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

1053-カラスを観察する

2015年08月20日 | 30秒の心象風景
 カラスは身近で、見ることも多い野鳥である。人の生活圏でうまく適応して生活している。その鳴き声は誰もがイメージしている「カーカー」である。日本人は鳥の鳴き声を「擬音語」のように表現している。カラスは「カーカー」、スズメは「チュンチュン」、ウグイスは「ホーホケキョ」である。これは外国人にはできないことだという。日本人にとっては、イヌは「ワンワン」、ニワトリは「コケコッコー」なのである。このような認識が共有できるのは日本人だけが持つ文化だといえる。さて、カラスは黒い羽が特徴で、誰もがすぐに区別できる鳥である。身近にいて黒い羽の鳥はカラスだけだからだ。他の鳥で黒い羽が印象的なのはウ(鵜)の仲間であるが、こちらは水鳥で水辺で水中に潜る能力を持っているので間違うことはないだろう。しかし、身近なカラスに異なる2種類があることを認識している人は少ない。ハシボソガラスとハシブトガラスの2種である。嘴の特徴からつけられた名前であるが、遠目では気付きにくい。ハシボソガラスの方がやや精悍な体づきをしているように思う。それに対してハシブトガラスはおでこのあたりがやや出っ張っていてずんぐりした印象を受ける。しかし、鳴き声はもっと違っていて「カーカー」に近い澄んだ鳴き声をしているのはハシブトガラスのほうで、ハシボソガラスは「ギャーグァー」に近い濁った声で鳴く。

30秒の心象風景7697・公園の柵に~ハシボソガラス~
https://youtu.be/uYuQDm6dXik
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