映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

071-ビデオ機器の激しい進化

2012年09月30日 | 30秒の心象風景
ビデオ撮影を始めた頃、それは何かを映像として「記録に残すもの」という意識で撮影をしていた。「映像記録に残したいもの」といえば、結婚式や運動会、お祭りや旅行など、非日常的な特別な催し物のことだった。しかし、そんな機会はめったにない。したがって、多くの場合、撮影した催しが終了した時点で、役目を終えたカメラは眠ることになる。これが普通だろう。ビデオカメラ購入の相談を受けた友人のほとんどがそうだった。久々に使おうとカメラを取り出すと正常に動作しなかったり、既に時代遅れの画質だったりして、撮影する意欲を失ってしまうようだ。ビデオカメラの進化は激しく、1年で型落ち、数年後は進化して録画形式が変更、記録メディアも進化して対応不可能に、そしてパソコンとの親和性が不可欠になり、いまではネットワークの一部に取り込まれた。古くから映像撮影に親しんできた人たちも、コンピュータネットワークの一部になった映像情報については、対応できなくなってしまうようだ。
かつて家庭用のビデオ機器では、ビデオテープの規格がソニー提案のベータ方式とビクターなどのVHS方式が乱立し、新たに小型化した8mmのビデオテープができたときの衝撃。それはカメラの小型化が一気に進んで、ビデオ撮影が手軽ななものになる先駆けだったと思う。「eight」は、そんなことを感じて、興味のあったコマ撮りを試したカメラ撮影初期の作品。

eight.mpg
http://youtu.be/VD6153ihMTI
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 070-野外彫刻の撮影から | トップ | 072-焼きカレー »
最新の画像もっと見る

30秒の心象風景」カテゴリの最新記事