吉備中央町に引っ越してきて最初の仕事は「家探し」です。
現在住んでいる家は、町が移住者向けに用意している「お試し暮らし住宅」という
期限付きの貸家制度を利用させてもらっています。
どこの田舎もそうだと思いますが、空き家はたくさんあるのに賃貸や売買に出される流通している家は少ないのです。
ましてや「空き家バンク」などに登録される物件はごく一部。
その中で住みたい条件の家を地域の外から見つけるのは至難の業です。
そこで、私たちは地域に住みながら、いろんな人との出会いの中でご縁を頼りながら家を探すことにしていました。
引越しからまもなく1か月、数軒の家を見させていただいたのちにようやく素敵な家に出会うことができました。
持ち主の方の片づけの都合もあるので、これから半年かけてもう一度引っ越しの準備を進めていきます。
私たちが住む家に求める条件は、「沢山ありすぎだろ」とつっこまれそうですが
・すぐ住める(大規模リフォームなし)
・小学校徒歩圏内
・隣の家と離れていて自然に囲まれている
・裏がすぐ山ではない
・駐車場2台以上
・家庭菜園可
・改造可
・ネット加入可能地域(※町内のほとんどがケーブルTV局のネットサービス一択)
で、こうだったらいいなーという条件は
・古民家
・蔵付き
・土間あり
・山水もしくは井戸水利用可
・トイレが簡易水洗以上(ボットン嫌だ)
・縁側あり
・農地付
・離れあり
でした。
「改造可」と書いたのは、風呂の給湯は真空管太陽熱温水器もしくは薪ボイラーを導入したいと考えているからです。
理想的には山からの水で給水も賄えたら最高ですね。
あと、冬は寒いので「薪ストーブ」をリビングに入れたいです。
生活に必要なエネルギーや水などをできる限り自給したいと考えています。
こちらは先日訪れた吉備中央町にある「片山邸」という旧家を訪れた際に気になって観察した部分です。
素敵な蔵。焼き杉と白壁とのコントラストがいい感じです。
緑のグラデーションのある庭。
多様な植物が植わっていると、特に新緑の時期は濃淡が目に美しいです。
家の中から見た外の景色を映えさせる建具。
古いものと遊び心。
欄間などに施された見事な細工。
町内には古民家を直して素敵な住まいを構えている方も多くいらっしゃると思うので、
遊びに伺いながらいいイメージを蓄積していこうと思います。
ようやく暮らしの舞台である「家」で遊べるような年になってきたということでしょうか。
流行りのセルフリノベやDIYをしたいわけではないけれど、自分が納得できる家に住みたいと思っています。
これからじっくりと準備を進めていきます。