ワインにまみれるという夢のような体験をした。
先日収穫したブドウを入れたタンクに入って、足でつぶす作業。
発酵によって発生した二酸化炭素が充満しているタンク内に空気を送り込みながら、
ひたすら踏んでいく。
ワインを造っている悦びをもっとも体で感じられる作業だった。
発酵が進み、醸造家が判断したタイミングでプレスしてさらに葡萄を絞ります。
絞り終わると何とも言えない美しい「搾りかす」が出現する。
この色合い。
そして手触り。
もちろん、香り。
絞ったワインはタンクに移して倉庫内で熟成へ。
作業の状態を確認するため、テイスティング。
草刈があり、剪定や誘引があり、ついばみに来る鳥とのせめぎあいがあり。
そして醸造が始まり、すべてがここにつながった。
初めてのワインの醸造は、きっと生涯忘れない喜びに満ちていた。
毎回の経験をつなげていけるように、つなぎとめていく方法を見直そう。