八障連ブログ

八障連(八王子障害者団体連絡協議会)運営委員会より、情報提供を行っています。(「八障連について」カテゴリーを参照)

八障連通信316号アップします。

2017年01月25日 | 八障連通信
ご無沙汰いております。アップが年を越してしまいました。


八障連通信316号をアップします。




八障連通信本文はここから。



【事務局通信Vol.29】
去る10月7日(金)に、定例となっている八王子市障害者福祉課との懇談

会を開催しました。詳しくは本誌掲載の「懇談会報告」をご参照いた

だければと思います。八視協さんから要望が出されていた点字ディスプレイにつ

いてですが、前年度の懇談会の折りにもテーマとして要望してまいりました。今

回は結果報告として、対象外であった視覚障害者も対象となったと市側よりお話

がありました。合わせて音声読み上げ等の専用アプリとタブレット端末が日常生

活用具の対象となったことも改めて報告されました。既に申請されている方もいらっしゃるとのことです。視

覚、聴覚の障害がある方々にとって一歩前進となる報告が聞けました。通所サービス等の事業所が対象となる

話ですが、日中活動系サービス運営安定化事業(いわゆる家賃補助)については、検討の結果として来年度は

、現行補助体系の維持となる予定とのことです。

今回の懇談会テーマでは補助体系など法律に関わるもの、障害当事者への権利擁護に関わる問題など多岐にわ

たりました。地域デイサービスについては竹の子の芽のように事業所が都内に乱立しています。それだけのニ

ーズがあると言うことかもしれませんが、サービスの質の問題がありますので第三者評価事業の活用は有効と

考えます。残念ながら制度上の問題と限りがある財政の問題から改善の即答は得られませんでした。重度心身

障害児のテーマでは、現在地域で支援している団体は「こあらくらぶ」以外に数えるほどしか全国的にはない

こと、その理由としては民間の力では専門性の高い支援に人材確保の面でも財政面でも限界があることがあり

ます。地域デイサービスも含めて、これらの問題には福祉課としても課題として把握されており、具体的な速

効性のある解決策は見いだせていませんが、現状の共有を深め、解決していくべき課題であることを確認しま

した。生活保護の申請窓口の対応について、担当所管の自立支援課の皆様にも出席いただき意見交換を行い、

申請窓口の具体的な対応事例を伝えて問題を共有しました。窓口職員の障害への無理解が原因にあることを自

立支援課課長は話され、今後は市職員の理解促進が課題となることから障害福祉部としても取り組んでいくこ

と、また八障連としても理解促進へ協力していくことを確認しました。市区町村で全国で

はじめて障害者差別禁止条例を施行した八王子市に相応しい地域になるよう障害者理解が

深まることを期待し、更なる努力が必要であると考えます。最後に杉浦代表より、すぐに

解決しない問題であってもニーズを伝えなければ始まらない、ニーズを伝え続けなければ

存在自体がないことになってしまうという言葉の重みを感じながら懇談会は終了しました

。(文責:事務局 有賀)



去る10月7日(金)に、定例となっている八王子市障害者福祉課との懇談

会を開催しました。詳しくは本誌掲載の「懇談会報告」をご参照いた

だければと思います。八視協さんから要望が出されていた点字ディスプレイにつ

いてですが、前年度の懇談会の折りにもテーマとして要望してまいりました。今

回は結果報告として、対象外であった視覚障害者も対象となったと市側よりお話

がありました。合わせて音声読み上げ等の専用アプリとタブレット端末が日常生

活用具の対象となったことも改めて報告されました。既に申請されている方もいらっしゃるとのことです。視

覚、聴覚の障害がある方々にとって一歩前進となる報告が聞けました。通所サービス等の事業所が対象となる

話ですが、日中活動系サービス運営安定化事業(いわゆる家賃補助)については、検討の結果として来年度は

、現行補助体系の維持となる予定とのことです。

今回の懇談会テーマでは補助体系など法律に関わるもの、障害当事者への権利擁護に関わる問題など多岐にわ

たりました。地域デイサービスについては竹の子の芽のように事業所が都内に乱立しています。それだけのニ

ーズがあると言うことかもしれませんが、サービスの質の問題がありますので第三者評価事業の活用は有効と

考えます。残念ながら制度上の問題と限りがある財政の問題から改善の即答は得られませんでした。重度心身

障害児のテーマでは、現在地域で支援している団体は「こあらくらぶ」以外に数えるほどしか全国的にはない

こと、その理由としては民間の力では専門性の高い支援に人材確保の面でも財政面でも限界があることがあり

ます。地域デイサービスも含めて、これらの問題には福祉課としても課題として把握されており、具体的な速

効性のある解決策は見いだせていませんが、現状の共有を深め、解決していくべき課題であることを確認しま

した。生活保護の申請窓口の対応について、担当所管の自立支援課の皆様にも出席いただき意見交換を行い、

申請窓口の具体的な対応事例を伝えて問題を共有しました。窓口職員の障害への無理解が原因にあることを自

立支援課課長は話され、今後は市職員の理解促進が課題となることから障害福祉部としても取り組んでいくこ

と、また八障連としても理解促進へ協力していくことを確認しました。市区町村で全国で

はじめて障害者差別禁止条例を施行した八王子市に相応しい地域になるよう障害者理解が

深まることを期待し、更なる努力が必要であると考えます。最後に杉浦代表より、すぐに

解決しない問題であってもニーズを伝えなければ始まらない、ニーズを伝え続けなければ

存在自体がないことになってしまうという言葉の重みを感じながら懇談会は終了しました

。(文責:事務局 有賀)




【今後の予定】
7法人共催研修会 「次世代がつくる新しい福

祉」 6:15 東浅川保健福祉センター

10月29日(土) 13:15~16:15 東浅川保健福祉センター


【2016福祉課懇談会記録】
《参加者及び参加団体》
障害者福祉課:古川課長 永松(庶務担当主査) 遠藤施設・就労担当主査、櫻田(援護(精神)担当主査)  松田(事業所指定担当主査)、自立支援課:萩原課長  東郷課長(生活福祉地区第二課)、島林課長(生活福祉地区第一課)                      計8名
八障連:杉浦(八障連代表)・有賀(マインドはちおうじ)・土居(八王子生活館)、鈴木(八障連)・松木(サポート南多摩)・百瀬(地域活動支援センターパオ)、松岡(多摩草むらの会 夢来)・山田、廣田、新道、吉田(ほっとスペース八王子)、松井(NPO法人ほこっと こあらくらぶ)・山本(マインドはちおうじ)、伊藤、竹沢(ヒューマンケアー)・奏(ふきの会 ころぽっくる)、八町(地域生活支援センターあくせす) ・立川(プレワーク)
計18名が参加しました。

●司会進行:杉浦 サブ:有賀 記録:立川
参加団体の自己紹介の後、八障連代表の杉浦氏より「意見をぶつけ合うというより、お互い近い目線で意見を交換し、確認をしていき、よりよい環境つくりを目指していくための会にしていきたい」との挨拶がありました。

●市より連絡事項●
遠藤(施設・就労担当主査)氏より報告
・点字ディスプレイについて
今年4月より変更になっていたが、周知徹底できていない点がありましたが、対象範囲の変更があります。今までは重複の方とありましたが、18歳以上で視覚障害1,2級の単独であっても対象になることに。市のホームページや福祉のしおりではまだお知らせできていないので今後周知していくこととなる。
・家賃補助について
制度の見直しを昨年は考えていましたが、今年の6月の議会にて継続されることで決まった。しかし、市の財政も問題があるし、支給については法的な根拠もないので、永続的に支給ができるという確約はできない。引き続きの検討事項でもある。
・新規事業(緊急時通学支援事業)について
6月より事業はスタートしているが、担ってもらう事業所が少なく、利用希望通りになっていない面もある。引き続き改善など検討していき、使いやすいものにしていかないとならないと思われる。
・日常生活用具:タブレット支給について
市内に住む視覚障害をお持ちの方で、文字を大きく表示するなどのアプリを無償で提供することが目的。あくまでもアプリを提供することが目的で、タブレットはそのアプリを使用するために必要なものという位置づけ。今年度7月より開始したが、周知しきれていないこともあり、5件のみの申請。
・福祉避難所について
協定書を結んでいる施設に対して備蓄品を用意して、さらに通信設備としてIP無線などを配備した。今後特別支援学校も検討していく予定。

松田(事業所指定担当主査)氏より報告
・やまゆり福祉園の事件を受け防犯対策についてのお知らせ
国から各福祉施設へ注意などの喚起が出ていますが、施設によって助成が出ることになっている。対象施設が現状では決まっているので出ない施設もある。補助率も明確になっていないので、市としても正確な数字がわかり次第連絡いたします。
・バリアフリー条例緩和について
グループホームのみエレベーターの設置義務緩和でしたが、今回の改正では通所施設も緩和対象となった。そのほかにも緩和されたものもあるが、内容については建築指導課でも確認ができる。
・差別禁止条例について
永松(庶務担当主査)氏より報告:市の条例にて変更があり、今後小学生対象に障害者の理解を促進していく予定。そのために障害特性を分かりやすく解説した冊子の準備や、先生方にかかわる学習指導要領に加えていく予定。また、各施設で協力をしていただける方を募集したいと考えている。11/19.20いちょう祭りにおいて差別禁止条例、虐待についてPR活動を実施予定。

以下、懇談会の内容をテーマ別にまとめ報告いたします。

生活保護について…
(事例を八障連会員より読み上げる:懇談会資料を参照の事)
自立支援課萩原氏:(読み上げ内容確認後)なぜきちんと声を拾えなかったのか、障害特性を理解していなかったことについて申し訳ないと思う。今後はきちんと配慮をして対応をしていきたいと思うし、徹底していかなければと思う。現状としては、『自立』ということについて、認識がずれているということを確認できたので、今後徹底していきたい。障害をお持ちの方について、障害福祉課を通して話をしてもらいたいと思う。
参加者:地区担当までたどり着けると、本当に安心する。しかし、窓口でのストレスがすごく大きく、そこでつぶれてしまい、今まで当事者が積み上げてきたものが壊れてしまい、『自立』から遠ざかってしまう。今のシステムでは、自立支援課に不信感しか持てなくなってしまう。
参加者:地区担当の方など、よくやっていただき、支援をしていくうえでは非常に助かっている。できれば、同じ支援者の一員として協力していければと思う。
参加者:事前に障害情報を提出するにも相談シートのようなものがあればよいかと思う。
自立支援課萩原課長:相談に来た方がどのようなことが必要なのか知るために、鍾愛福祉課にある資料などを、個人情報を消した状況で出してもらってもいいと思う。
生活福祉課地区第二課 東郷課長:障害者の方で、手続きに来るだけでも大変な方もいるので、配慮が必要と思われる方もいる。また、対応するときに、ケアをしながらの対応も出来る様にしていきたい。
生活福祉地区第一課 島林課長:職員全体の意識改革をしないといけないと思った。今後周知を図って対応していきたいと思う。
障害福祉課古川課長:生活保護の申請について、基本的には自立支援課に申請に行くことになりますが、困難事例は障害福祉課に話をいただき調整をしていくことは可能。本来内部で周知をしていかないといけ
ないことであると考えています。研修体制として年2回、市の全職員対象にしている接遇向上を目的とした
研修を行っています。全職員対応要領(合理的配慮)にもありますので、今後も引き続きやっていきたいと思う。

放課後等デイサービスの第三者評価補助事業について
レジメの内容で、ころぽっくる秦氏より要望を出していただく。目的としては、対象になっていないが、第三者評価を受けることにより施設職員の啓発にもなる。そのために第三者補助事業の対象にしてもらいたい。また、レジメにはないが火災報知機などの防災設備の補助もお願いしたいと意見が出される。
障害福祉課松田氏:第三者評価について(添付してある東京都の第三者評価の受審に関する補助制度)説明をすると、⑦東京都は補助金なし。おこなっても財源はない。しかし全くできないということではなく、協議に応じてということになる。火災報知器については国庫補助の対象になっていないので、市が上乗せすることはできない。
障害福祉課 古川課長:火災報知機については、今後検討していく必要があると思われる。放課後等デイサービスについて、質のばらつきは実際あることは理解していて、第三者評価で整えるという手もあるが、指導の在り方も考えていかないといけないと思われる。ただ、市も第三者評価へ含める様に要望は出し続けている。

重症心身障害児を対象とした放課後等デイサービスについて(こあらくらぶ 松井綾子氏)
松井氏よりレジメの内容にそって報告をいただいた。困っている人がいるなかで、そのままで対応しないでいるのも苦しいが、紹介できるような施設もない。今後そのような方たちの受け皿を市はどのように考えているか教えてもらいたい。(現在こあらくらぶは、機能訓練氏の実習を受けたり、現状を知ってもらえるように活動をしている。そのような役割も必要だと思い、伝えていくことをしている)
障害福祉課 櫻田主査:必要な施設であることは重々承知をしている。施設を増やすために重要性など立ち上げようとしている方たちに伝えてはいるが、なかなか開設までたどり着けない。単独での開設は非常に厳しいと思われるので、現状を改善するためにも、引き続き体制整備など働きかけていきたいと思う。
障害福祉課 古川課長:八王子市は事業を行える施設を探すことしかできない。また、こあらくらぶのような施設は非常に難しく、素人ではできない。医療機関に準ずる人でないと対応は難しいと、こども部会でも課題として共有をしていきたいと思う。その中で、課題を整理し、どのように対応をしていくべきかなど検討をしていきたいと思う。(文責/事務局 立川)


《編集後記》
316号は、「市障害福祉課との懇談会」報告が予定より膨らんだため、好評をいただいております「連載コラム」と「闘病記」はお休みとさせていただきます。
八障連の年間活動の中でも、定例となった市障害福祉課との懇談会ですが、今年もすぐには解決策がみいだせない大きなテーマが話し合われました。真摯な対話を続けることで解決へ向けた方向性を見いだせればいいのかなと、懇談会を終えて改めて思った次第です。今後とも八障連活動への参加、よろしくお願いいたします。(編集部 Y)


以上で通信本文を終わります。

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