Justice! 社会正義の実現!所得充実政策!ワクチンより検査を積極的に推奨! / 薬剤師・元参議院議員・消防団
ひらがな5文字の「はたともこ」ブログ
ケアマネジャーと介護職:介護現場の窮状
ケアマネジャーでもある私は、資格の更新研修にも出席しています。そこでは現場で様々な問題に直面するケアマネジャーとの交流もあり、あらためて介護保険制度について考えさせられています。
みなさんが異口同音におっしゃることが、待遇に関する問題です。若い人が集まらないどころか、現役の介護スタッフがどんどん離職していく・・・通常では考えられないような劣悪な労働条件が、介護現場にはあるのです。今や介護職は「4K」と称され、介護福祉の専門学校に進学する若者が激減しています。4Kとは、「きつい」「給料がやすい」「結婚できない」そして「きりがない」です。どうですか?信じられないことばかりですよね。
特養を新設しても、そこで働くスタッフが集まらず、オープンできない所があったり、人員が不足し、既存のベッドを全て稼動させることができない施設も続出しています。しかし、一方で、入所の待機者は全国に数十万人、一施設あたり数百人の所もあり、今後は、需要と供給とが益々かみあわなくなり、超高齢化時代を迎え、介護現場は想像をはるかに超える危機的状況に陥ってしまうことは明らかです。介護難民もさることながら、幽霊特養の続出も時間の問題です。
「後輩の男性スタッフ(介護福祉士)が辞めたいと言い出したので慰留したが、よくよく聞いてみると、その男性スタッフは28歳という年齢にもかかわらず手取りで16万円の給料しかもらっていなかった。それを聞いて、引き止める言葉を失った・・・」研修に参加されていた、ある施設スタッフのお話です。
介護施設で働きながら、別のアルバイトもしなければ家族を養えないという男性にも遭遇しました。殆ど睡眠時間がとれず、見るからに過労状態・・・。
また、ある女性管理職のお話。わずかな手当てで、責任と仕事ばかりがのしかかる。担当の居宅介護支援事業は赤字が累積し、経営者にスタッフの増員を申し出ようにも気が引ける。施設内のスタッフの雰囲気も自然と悪くなり、もはややる気さえ失っている・・・。
都心のど真ん中で募集しても、介護現場に正職員は集まらないそうです。1ヶ月に10日も夜勤をする小規模多機能施設の経営者の方の弁、「平成18年に新設された地域密着型のサービス『小規模多機能施設』は、単独ではどうやったって黒字にはならないようにできている!」。信じられません!これは明らかに、厚労省による「詐欺」ですよね。NPOを設立し小規模多機能サービスに取り組む善意ある人間を、厚労省ははじめからだますつもりでいたのではないでしょうか。
スタッフ不足の中、介護の現場でも、派遣ヘルパーの存在が大きくなってきています。しかし、時給の高い派遣スタッフに残業はさせられず、結局、正職員がサービス残業を強いられるハメになり、派遣スタッフによって業務が助けられているのか否か、さっぱりわからないというのが現状です。
フリーディスカッションの間、そんな壮絶な話ばかりを聞かされ、私は心底やるせなさを覚えました。なんとかしなければ・・・。現状をなんとか打破しなければ・・・・。参加者で打開策を話し合おうとしても、妙案は浮かんでこず、その場は行き詰った空気が漂うばかりです。要は、構造的な問題です。現場で働くスタッフの善意に厚労省はつけこみ、善意につけこむことを前提に、厚労省は介護保険制度を運用しようとしているのです。
来年度、介護保険制度は再び改正されます。国会では与野党問わず、介護保険制度には関心が薄く、財務省だけが膨大に膨れ上がる介護費用に危機感を覚え、要介護2以下の人々を来年度から介護保険からはずすよう厚労省に意見しています。研修に参加されているケアマネジャーの方々は、そんなことになったら、例えば週数回のヘルパーの援助でなんとか生活が成り立っている多くの方々が、たちまち路頭に迷うことになると、自分たちのことよりも、いっそう心を痛め心配されています。
あるベテラン男性ケアマネジャーは、「介護スタッフにも政治力が必要だ」と興奮気味に明言されました。しかし日々の労働に明け暮れるスタッフには、政治に働きかける余裕などないのが現実です。であるならば、政治家が現場に出向き、現場の生の声に耳を傾け、政策に生かしていくほかに、手立てはありません。このままいくと、最終的に犠牲になるのは、介護サービスを利用する利用者すなわち国民です。閉塞感が漂う介護現場を、このまま放置することなど、政治の使命として絶対に許されません。
介護スタッフの生活は、いうまでもなく保障されなければなりません。ケアマネジャーが独立して仕事ができなければ、何より「公正・中立な利用者本位のケアプラン」は作成されません。私はケアマネジャーの一人として、現場の実情を政策に反映させる責任を、あらためて痛感しています。事態は急を要します。民主党のマニフェストに、介護保険制度の抜本的見直し策を盛り込むことを、私は強く主張します。
みなさんが異口同音におっしゃることが、待遇に関する問題です。若い人が集まらないどころか、現役の介護スタッフがどんどん離職していく・・・通常では考えられないような劣悪な労働条件が、介護現場にはあるのです。今や介護職は「4K」と称され、介護福祉の専門学校に進学する若者が激減しています。4Kとは、「きつい」「給料がやすい」「結婚できない」そして「きりがない」です。どうですか?信じられないことばかりですよね。
特養を新設しても、そこで働くスタッフが集まらず、オープンできない所があったり、人員が不足し、既存のベッドを全て稼動させることができない施設も続出しています。しかし、一方で、入所の待機者は全国に数十万人、一施設あたり数百人の所もあり、今後は、需要と供給とが益々かみあわなくなり、超高齢化時代を迎え、介護現場は想像をはるかに超える危機的状況に陥ってしまうことは明らかです。介護難民もさることながら、幽霊特養の続出も時間の問題です。
「後輩の男性スタッフ(介護福祉士)が辞めたいと言い出したので慰留したが、よくよく聞いてみると、その男性スタッフは28歳という年齢にもかかわらず手取りで16万円の給料しかもらっていなかった。それを聞いて、引き止める言葉を失った・・・」研修に参加されていた、ある施設スタッフのお話です。
介護施設で働きながら、別のアルバイトもしなければ家族を養えないという男性にも遭遇しました。殆ど睡眠時間がとれず、見るからに過労状態・・・。
また、ある女性管理職のお話。わずかな手当てで、責任と仕事ばかりがのしかかる。担当の居宅介護支援事業は赤字が累積し、経営者にスタッフの増員を申し出ようにも気が引ける。施設内のスタッフの雰囲気も自然と悪くなり、もはややる気さえ失っている・・・。
都心のど真ん中で募集しても、介護現場に正職員は集まらないそうです。1ヶ月に10日も夜勤をする小規模多機能施設の経営者の方の弁、「平成18年に新設された地域密着型のサービス『小規模多機能施設』は、単独ではどうやったって黒字にはならないようにできている!」。信じられません!これは明らかに、厚労省による「詐欺」ですよね。NPOを設立し小規模多機能サービスに取り組む善意ある人間を、厚労省ははじめからだますつもりでいたのではないでしょうか。
スタッフ不足の中、介護の現場でも、派遣ヘルパーの存在が大きくなってきています。しかし、時給の高い派遣スタッフに残業はさせられず、結局、正職員がサービス残業を強いられるハメになり、派遣スタッフによって業務が助けられているのか否か、さっぱりわからないというのが現状です。
フリーディスカッションの間、そんな壮絶な話ばかりを聞かされ、私は心底やるせなさを覚えました。なんとかしなければ・・・。現状をなんとか打破しなければ・・・・。参加者で打開策を話し合おうとしても、妙案は浮かんでこず、その場は行き詰った空気が漂うばかりです。要は、構造的な問題です。現場で働くスタッフの善意に厚労省はつけこみ、善意につけこむことを前提に、厚労省は介護保険制度を運用しようとしているのです。
来年度、介護保険制度は再び改正されます。国会では与野党問わず、介護保険制度には関心が薄く、財務省だけが膨大に膨れ上がる介護費用に危機感を覚え、要介護2以下の人々を来年度から介護保険からはずすよう厚労省に意見しています。研修に参加されているケアマネジャーの方々は、そんなことになったら、例えば週数回のヘルパーの援助でなんとか生活が成り立っている多くの方々が、たちまち路頭に迷うことになると、自分たちのことよりも、いっそう心を痛め心配されています。
あるベテラン男性ケアマネジャーは、「介護スタッフにも政治力が必要だ」と興奮気味に明言されました。しかし日々の労働に明け暮れるスタッフには、政治に働きかける余裕などないのが現実です。であるならば、政治家が現場に出向き、現場の生の声に耳を傾け、政策に生かしていくほかに、手立てはありません。このままいくと、最終的に犠牲になるのは、介護サービスを利用する利用者すなわち国民です。閉塞感が漂う介護現場を、このまま放置することなど、政治の使命として絶対に許されません。
介護スタッフの生活は、いうまでもなく保障されなければなりません。ケアマネジャーが独立して仕事ができなければ、何より「公正・中立な利用者本位のケアプラン」は作成されません。私はケアマネジャーの一人として、現場の実情を政策に反映させる責任を、あらためて痛感しています。事態は急を要します。民主党のマニフェストに、介護保険制度の抜本的見直し策を盛り込むことを、私は強く主張します。
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