~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

キャラクター

2021年06月25日 08時49分49秒 | 映画

見てきました。

 

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

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面白かったー。

予告からすごいなと思ったけど、やっぱりFukaseの殺人鬼役がドはまりだったなと。

 

セカオワの楽曲やMVからところどころダークなテイストがあったのは知ってたけど、(役ではあるけども)実際にそういう風に画面に映ると、なんとまあ、リアリティのあること。

 

山城と両角の最初の出会いである殺人現場のシーン。

両角がゆっくり振り向いて山城を睨むあのシーン。

 

あれだけで「こいつはやばい」って思わせるのほんとすごいと思いました。

 

 

あと、人に寄り添ってくれるタイプの小栗旬はかっこよくて好きです。

「罪の声」とかもそのタイプ。個人的に。

族上がりという型破りな刑事だけど、「刑事」としての清田というより「人」としての清田、つまり清田の「キャラクター」にほかの登場人物も影響されていくようなのも見ていて気持ちがいいものでした。

 

漫画家と殺人鬼のストーリーだけがメイン軸ってわけじゃなく、それを追う刑事のクライム物の面も並立していて一粒で二度おいしい的な感じもありました。

 

一つここをもう少しって思ったのは、時間経過が少しわかりづらかった気がしました。

山城が事件を目撃してから、漫画が人気作になって売れっ子漫画家になるまで、とか。

最初の事件から、次の山道の事件が起きるまで、とか。

 

ある程度時間は経っているんだなとは思うけど、「〇か月後」とかそういうのが欲しかったなって。

 

って書いたけど、もしかして劇中のカレンダーとかでそういう時間の経過が分かるような仕掛けってあったかな…?見落としてたりする?

 

 

 

山城の実家にいったときに「四人家族だ」って思ったのと「ん?本当に家族?」っていう違和感が上手く回収されてたのも良かった。

 

 

あと少し前に「明日の食卓」を見たから高畑充希の演技の幅がすごいなって思いました。

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Mr.ノーバディ

2021年06月25日 07時57分32秒 | 映画

見てきました。

 

※ネタバレ注意

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そっちの「Nobody」か!

極秘のため(?)存在を消された男だから「Nobody」だったのね。

「会計士」と言われてたけど、まあ、お仕事的には「清算」するのが仕事だからあながち間違いではないのかね。

 

 

アクション担当は「ジョンウィック」シリーズや「アトミック・ブロンド」を手掛けたとこらしいので、アクションシーンはもう見応え十分。

 

最後まで孤独に戦い続けるかと思いきや、ファンキーなお父さんやレート高めスナイパーの弟との工場での共闘はテンションあがりました。

大人版ホームアローンと言わんばかりのトラップの数々も見もの。

 

そのアクションシーンが楽しいのも、「平凡な一般人」シーンの落差があるからですね。

ゴミ出し忘れすぎ。そりゃちょっと呆れられもするわ、と笑ってしまいましたよ。

毎日ほぼ規則正しい生活を送っているのに、ゴミ出しの時間だけちょっと遅れた状態でルーティン化しちゃってるのお茶目。

 

続編も期待するけど、「会計士」時代の前日譚でもいいかも。

リアルなアクションをたくさん見たくなる映画でした。

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コンティニュー

2021年06月25日 06時02分08秒 | 映画

見てきました。

 

※ネタバレ注意

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色んな〇され方をするフランク・グリロを思う存分楽しめる映画でした。

この人を知ったのは、それこそMCUのラムロウ役からだったんだけど、ジェイソン・ステイサムとかジョン・バーンサルみたいな、見た目強面ガチガチゴリゴリな雰囲気なんだけどチャーミングな表情もできる、面白かわいいおじさんカテゴリなんですよね。個人的に。

そんなフランク・グリロが〇されては生き返り、また〇される。その繰り返しの繰り返しの繰り返しの…。なんてのは見るしかないのよね。

 

正直あらすじの設定だけみたらB級感は否めないけど、中身は骨太って感じでした。

殺されて生き返るタイムループとしてはかなりポップな作りで笑いどころも多かったし、そこからの展開も「そこは盲点だった」ってとこに焦点があたるのでこれも面白かった。

 

原題が「BOSS LEVEL」とうことで、いろんなところにテレビゲーム的な表現が多かったのも印象的。

死ぬたびにスピンドルのモヤモヤっとした映像は完全に再スタートのロード画面だった。

 

個人的に好きなのは観音の勝利ポーズね。あれマジで好き。

予告かなんかで最初にあのシーンみたとき「何このシーン、ひどすぎない?」って思ったんだけど全然そんなことないわ。

一言一句台詞同じだったり、どこかから向かい風ブワァッてなるのも好き。完全に勝利ポーズ。

字幕も「観音が成敗!」っていうのは好きな訳ですね。ちゃんと最後に言い返すとこも含めて好き。

 

まあとにかく主人公ロイの性格がマッチしてるというか、面白くさせてる感じがありました。

ユニークで軽薄そうに見えるけど、その実ガッツとタフネスと性根は真っ直ぐな男って感じがよかったです。

 

物語中盤の息子の存在とか、そこから明かされる妻のことも、スピンドルに入る前のシーンでちょっと泣きそうでした。

たくさん繰り返すなかでちゃんと向き合ってきたんだね、と。ちょっと遅かったけど、ちゃんとやり直してきた。

 

正直なところ、スピンドル自体のからくりとかはあんまりわかってなかったけど、本題はそこじゃないから許してください。

 

ていうか「I can do this all day」って言ってた?!全然気づけなかった!悲しい!

「I am Guan Yin!And Guan Yin has done this!!」に夢中だった!

成敗!

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明日の食卓

2021年06月25日 05時28分55秒 | 映画

見てきました。

 

 

※ネタバレ注意

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ミステリーかと思ってました。

割と深刻なシングルマザーのあれこれを描いた作品でした。

シングルマザーというか「母親」の問題かな。

 

どの家庭も誇張はなく、どこにでもあり得そうな雰囲気。

静岡のあそこのサイコパスみに関しては多少盛ってる気もしなくもないけど。

 

 

大阪では働き詰めのシングルマザー。

子どものために昼も夜も働き続けて、それが生きがい(?)になってそうな。

一見、良好な親子関係に見えそうで、実は見えない問題があるのがつらいところ。

親からしたら「子供のために」っていう大義があるから間違ったことはしていないって思いがちなんだろうけど、小さいころから親がずっと働きに出ていて疲れた表情で帰ってきて通帳眺めてるとこなんて見てたら、嫌でも「お母さん大変なんだな」って思わざるを得ないし、それこそ思春期ど真ん中だと「自分がいない方がお母さんは楽に生きていける」っていう思考になるのもわからなくもない。

 

神奈川では仕事と家事と育児をこなす母親。

夫はいるものの、仕事ばっかりで家事や育児に協力的ではない。稼ぎがあるうちはいいけど、それがなくなったらもう用済みもいいところ。

自分が家庭を支えなくちゃいけないところに、仕事も家事も育児(二人息子)もなんて簡単にできることではない。

何かあれば子供たちは喧嘩するし、家は汚しっぱなしで片づけないし、夫は何もしてくれないし。そりゃ不満もイライラもたまるわ。

終盤の怒りの叫びは、正直肝が冷えるというか、すごく心の奥に響く嫌な叫びでした。菅野美穂すごい。

 

静岡では、恵まれた環境にいる不自由な母親。

郊外に家を建てて、優しい旦那と優しい息子と暮らしてる「ザ・理想」な家族。

その実態は、その「理想」を気にするあまりガチガチに縛られて不自由極まりない生活。おまけに面倒な姑もいる。

夫は優しいけどそれ以上なにもないし、気付けば子供はサイコパスだし。姑は痴呆が始まってるし、ママ友はヤバげな宗教勧誘してくるし。

唯一父親が訪ねてきたとこだけは、だいぶリラックスしてたというか、素が出せていたように見えました。

 

 

それぞれ問題を抱えながらなんとか日々をこなしていくけど、どこかで爆発はしてしまうもの。

 

原作では希望の見える終わり方もあったみたいだけど、映画のほうではそうではなかったです。

ひと悶着あってからとりあえず一旦は落ち着いたけど、本質的な問題は何も解決してないよね?っていう感じ。

でもそうやってまた日々が続いていくっていうのが逆にリアルというか、そう簡単に解決しないし答えは出てこないよね。

 

大阪の親子だけは、弟が問題だけど母親は気にかけてくれたし、息子とも仲直りできそうだからよかったけど。

神奈川の親子は、結局夫とは別れてシングルマザーの道へ。親は円満に別れるっぽいこといってるけど、子供にとっては両親そろってたほうがいいに越したことはないんだよね、きっと。それこそ大阪のケースみたいに、母親に負担をかけているって子供が負い目を感じることにもなりかねないし。

静岡はもう無理な気がしますね。ええ。

母親も「あっち側」に行っちゃったきがするというか、「割り切ってしまった」感じがすごかった。

 

 

家族の問題だから顕在化しないことがほとんどだし、目に見えて分かる問題でもないし、部外者が簡単に踏み込める問題でもない。

でもそこには確かに協力や援助が必要なこともあるわけで。

 

 

自分も母親には感謝しないとなあ。

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