~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

ワールドエンド

2020年06月13日 22時45分52秒 | 映画

見てきました。

 
 
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
 
 
ロシア発、エイリアン侵略戦争映画というこれ以上ないB級感増し増しな本作ですが、なんかすごいものを見た。
 
 
上映時間152分、ありったけを見せてもらった感じ。
 
 
序盤は登場人物整理しながらじゃないと、追い付けなかったけど、話が動き出すまで結構時間あったからそこはまぁOK。
正直ユーラとオレグ一瞬ごっちゃになって、「あれ、軍にいたって彼女には嘘ついてタクシー運転手してんの?」ってなったけど、なんとか整理して見れました。
 
正直、イド出てくるの遅くね?!って思うくらいしっかり侵略されているさまを描いているのはなかなか。侵略されているとはいっても、偵察部隊がもぬけの殻になった町に偵察に行くくらいだけど。
 
ユーラが一旦モスクワに戻ったときの「あれ、今侵略されているんだよね?」ってくらい町並みが普通で焦りましたわ。
時代設定が近未来なのか、ドローンが町中を飛び交っていて、携帯も全体が液晶みたいになってたし、ホログラム広告が町中に点在してたりしてましたね。
武装とかはかなりアナログというか、今風(?)というか。
 
 
ジェーニャとアリョーナは訳ありかと思ったけど、ジェーニャはただのお使い係で、アリョーナは妹のために駒になった衛生兵でした。
アリョーナはそうそうに正体を明かしましたが、ジェーニャはなにか特殊な人かと思ってたけど、別に普通の人でした。
 
 
そしてまあ、イドが出てきてからは展開がグングン進んで「人間てのは私らが作ったウイルスなんですわ、だから似てるでしょ?ちなみにウイルスとして機能してもらうためにセックスと暴力特化型にしたのでそこんとこよろしく」てな具合で衝撃の真実が明かされました。
 
でも神様のあの鼻から顎にあたる構造はどうなっているんだろうか。
あと髪の毛はないのに眉毛や睫毛は生え揃ってたり。
その辺は突っ込んじゃいけないとこかな?
 
 
ともかく、イドが言うには「移住先に地球選びました。20万年かかりましたが明日到着予定です。そのために地球を植民地化しているところです。でも一緒に来たラーとかいうやつが奴隷化した人間を操ってるんであいつ◯しませんか?」っていうこと。
イドはラーと敵対してどうしたかったんだろ。あくまでも、移住先を整えたのは私の手柄です、ってことだったのか。
それか「駒としては人間めっちゃ使えるから、これからは私が天に立つ」だったのか。
 
なんとなく後者っぽい気がしますがどうだったのでしょう。
 
 
サーシャという少年は、植民地化計画の放射線のせいでビジョンが見える身体に。
その結果ラーの場所がわかるんだけど、やっぱり一方的に見てると思ってるときは見られてるってことなんだねぇ。イドはあっさり切り捨ててラーのもとへ。
 
イドさん、色々納得させるために幻覚みせたり洗脳したりやってたのに、本丸突入時のヒロインっぷりはどうしたのって思ってしまった。
奴隷化された人間は操れないとかだったのかな~、って思ってたらラーとバチバチのバトル繰り広げててちょっと笑った。
 
拳を何に変化させてたんだろう。
 
結果ラーの胸のアークリアクターみたいなものを抜き取って爆弾(?)仕込んでFatalityエンド。
 
 
戦争は終わった…、俺たちは救われた…、と思ったのもつかの間、生殖と暴力の衝動の権化の人間立ちは、お互いを殺しあう運命、と言わんばかりの展開にビックリしました。
ここまできてまだ展開させるの?!と。
 
なんやかんやあって生き残ったのは、兄への劣等感に苛まれて育った軍人オレグ(主人公1)と、この戦争のなかで自分を見つけたユーラ(主人公2)と、妹のためにイドの協力者だった衛生兵アリョーナ(ヒロイン1)と、被害者体質の従軍記者オーリョ(ヒロイン2)、でした。
ジェーニャはイドから認められる最弱候補だったけど、不意打ちでイドと心中。えっ。
 
目のアップになったとこで終わりかと思いました。まばたきくらいするかと思ってました。
 
 
ここからはまたなんというか、ここの展開だけ切り取っても一本映画出来そうでした。
母船のなかはコールドスリープ(?)されたイドの仲間たち。
移住先についたので解凍しようとしたところを、オレグたち生存者に邪魔されてあっけなく永眠していきます。
全方向に重力があるという高度すぎる技術を持っているのにこの有り様。なんということでしょう。
 
さぁ、ここで最後よ、ってところで最後のエリアは子供たちのポッドでした。
「わいらはなんてことをしたんや、罪のない人たちまでやってしもーたわ…」
 
エンド
 
 
 
ほほーー。
 
 
ざっと思い出しながら書いたけど、すごい話だわ。
 
ロシア映画面白いかもしれん。
 
惜しむらくはパンフレットが作られていないこと。
 
 
いやー、なんか、おなかいっぱいでした。
 
個人的には嫌いじゃないです。「好き寄りの嫌いじゃない」です。
 

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