~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

その手に触れるまで

2020年06月12日 21時28分57秒 | 映画

見てきました。

 
 
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
※ネタバレ注意
 
 
 
 
ハラハラ、ヒヤヒヤ、ドキドキする展開でした。
 
 
どうかアメッドが幸せであるようにと願わずにはいられない。
 
 
 
アメッドにものすごく純粋さや純真さを感じました。
それゆえに、指導者に染まってしまっているのが、こちらからしてみれば、悲しい。
 
根はものすごく優しい子なんだろうと思う。
 
漠然とした知識でしかないので間違っていたら申し訳ないんですが、ややアスペルガー症候群のような感じもするので、余計にそれがコミュニケーションを阻害しているように思えてしまいました。
どうしようもない部分なんですけどもね。
 
アメッドの言葉にはとても正直さが見てとれる、それゆえに最後まで先生を殺そうと考えていたのが辛かった。
 
劇中では、母親曰く「少し前までゲーム三昧だった」のに、途端にイスラム教の指導者に入れ込んで、極端な信者になってしまっています。
なぜそこまでのめり込むのか、何に感銘を受けたのか、そういった部分はまったく語られないのですが。
 
彼の世界では、予言者の教えは絶対で、あの指導者についていくことが正しいことになっているんだろうなあ。
 
面会のときに母親から涙ながらに「もとのお前に戻っておくれよ」と言われても
、なんとなく彼自身は「なぜ?」と思っていそう。
それでも母親が泣いているのは可哀想だから、言葉では「僕は変わった」といい先生との面会を求めているのだけど。
 
 
農場での経験から、動物にも触れるようになったし、意外と率先して協力も惜しまないところには好感というか、出来るじゃん!みたいな気持ちにもなりました。
 
ビーツ畑でのルイーズとのことも、あそこから変わっていくのかな、と思ったけど、大変でした。
でも握手すら拒んでいたのに、手に触れ、口に触れたところまでは確かに変わっていた証拠だと思いたい。
 
最後の展開には驚きました。
 
ほんとにまだ先生のことを狙っていたのか、と。
 
ただ、痛みを覚えて、救いの手をさしのべてくれる暖かなその手に触れて、きっと変わってくれると信じたい。
そんな思いでした。
 
現代は「Le jeune Ahmed(Young Ahmed)」ですが、この邦題はタイトル回収的な意味でも良いかと思います。
 
 
思春期の子供って、可能性が無限すぎて楽しみでもあり、恐ろしくもある。
近くで導いてくれる人に大きく影響される時期ゆえに、親なのか教師なのかはたまた他人なのかわからないけど、すごく大事なんだなって。
 
 
ルイーズと話しているときのふいの笑顔は年相応は素敵な笑顔だったから、もっと笑ってた方がいいよ!

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