~すてっぷ ばい すてっぷ~

川の流れに、雲のながれに身を任せるように

最後にして最初の人類

2021年09月19日 14時54分08秒 | 映画

見てきました。

 

 

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

※ネタバレ注意

 

上手く言葉に表せられない、神秘的というか、幽玄というか、それでいて俗っぽいような。

 

正直なところ、本作の目玉要素である「ヨハン・ヨハンソン」「オラフ・ステープルドン著『最後にして最初の人類』」の二つについてほとんど何も知らなかったので、知っている人が感じるであろうエモーショナルな気持ちにはたぶんなれなかった。

 

けど、原作小説の内容とか、モノクロのスポメニックの映像とか、音楽とか、なかなか無い体験ができたようなきがしました。

 

 

まず、この原作小説だけど、すごい設定ですね。

20億年後の人類の子孫からメッセージが届いて、その内容が「私たちは滅亡の危機に瀕している。あなたたちを助ける代わりに私たちを助けてください。」という。

その20億年という月日の流れが、およそ思いつくものではないというか、核戦争に始まり、地球外進出、地球外生命体との戦争、人類の進化・分岐、などなど。

小説というよりは、学説とか論文とか読んでる気になりそうな感覚になりそうです。

 

 

そして、映像に関してですけど、この「スポメニック」って初めて知りましたけど、なかなか興味深いですね。

そもそも「スポメニック」とはなんぞや、ということですが

「1960年代から80年代にかけてチトー政権下の時代に作られ新しい社会主義国家のイデオロギーを象徴する意味合いも込められていた」という建造物なんだそうです。

 

これはかなり惹かれますね。

キーホルダーとかになってたら、お気に入りのやつは買っちゃいそう。

 

エヴァの使徒とか、ぼくらのの敵マシンとか、そういうのが好きな人には何か刺さると思う。

 

日本で、これらの建造物群をデフォルメしてキャラクターにしたらめっちゃ売れそう。

背景が背景なだけに簡単に手出しはできないだろうけど。

 

 

そして、ナレーションを務めたティルダ・スウィントンですが、「ドクター・ストレンジ」のエンシェント・ワン役以前から、どこか人間離れした存在感がありましたが、同役以降その雰囲気に拍車がかかって、今作の「20億年後の人類」という想像もつかないキャラクターの説得力を増していたような気もしました。

 

全編、とまではいかないまでも、原作小説をダイジェストにして、ナレーションもいれて、1回1時間くらいのドラマシリーズ(?)みたいにしてほしい。


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