アクマのささやき

ゆきちの生態と本性が垣間見えるブログです

色々ダメなのでこちらに

2009-06-21 00:30:58 | 小説/モノ語り
アップローダーがダメダメなもんで、ここで書きかけの話を晒してみようかと。

裏で展開しているストーリーには多分含まれないだろう話。
いや、込みで進行させても面白いかもしれないケド・・・

マリロコです(つまりマリア攻ね<わざわざ説明すんな)
しかもまたもや成人指定。
でもここで晒すのは指定ナシの所までです。ゴメンナサイ

って、普通の話はないのか自分。

出来上がってないのでタイトル未定だったりしてます。
悪球エリアでワンダーマリアがパワーアップしてすぐくらいの話。
ヘッドロココもパワーアップしたてで、まだ剣の腕も未熟で力で押すくらいしかできなくて、
ちゃんと基本から鍛錬したワンダーマリアには到底太刀打ちできないくらい腕に差がある。
というのが前提の話です。

衣化フェニまではあまり戦う事に積極的じゃなかったから、そんなのもアリかと思って。
ちなみに性格はいつもの黒い人じゃなくて、アニメの方の人をベースにしてます。



キィ・・・ン・・・・・・ガ、キィィン!

刃が空を切る音に次ぎ金属同士がぶつかり合う音が響く。が、音の響く頃にはもう間合いを取り直し、その次の瞬間にはもう刃を交えている。
双方互いに一歩も引けを取らずに剣を合わせているようで、一方は剣と楯、もう一方は剣一振りのみ。
だが互角の力さえ得れば、楯を持っていようがいまいが、にわかに剣を握った者に彼女が劣る筈などない。

チリッ―――

寸での所で避けた剣が耳元を掠めた途端、ヘッドロココの頬に焼けるような痛みが走った。

「!!?」

瞬時にそれまでより大きく間合いを取って剣を持ったままの手で頬を拭うと、予想以上にべったりと甲に塗り付けられた朱の鮮やかさに目が眩み、いっそう息と鼓動が上がった。

「どうした、もうへばるのか―――腰抜け殿」

凛とした声が嘲り笑う。天使の血を沸騰させるには、たった一言で十分足りた。
その言葉を耳にした途端、ヘッドロココの顔色が変わった。

「ゥォオオオオオオオ!!!」

表情を焦りから怒りへと一転させると、ヘッドロココは腹の底から声を上げながらワンダーマリアに猛然と切りかかった。だがワンダーマリアは余裕しゃくしゃくでそれを交わすと、剣先で掬い上げた土でヘッドロココの目を潰した。

「ぐ・・・っ!!」
「あっははははは!阿呆が、まんまと引っ掛かりおったわ!」

甲高い笑声が耳に響く。――遊ばれている。その悔しさに奥歯を噛み締めると、異物を排出しようとする作用で涙が滲み出た。

「ふん。さっきの威勢はどうした。ん?今度は泣いて命乞いするか?」

嘲弄する声に向かって咄嗟に剣を振り上げた。
と、剣尖が何かに引っ掛かるような感覚と共に、まったく予想外な艶っぽく恥らうような声が返ってきた。

「ひゃ・・・っや!!」

―――え?
目を瞬かせつつなんとか瞼を持ち上げたその瞬間、思いがけない物が視界に飛び込み思わず目を見開いた。

脇腹から肩先まで斜めに大きく裂かれた藤色の装束がスローモーションのようにはらりと捲れ落ち、ふっくりとした青白い膨らみが白日の下に晒された。

一瞬が永遠にも感じられた間の後。

呆然としたまま無意識にゴクリと生唾を飲むヘッドロココにはっと我に返ったワンダーマリアは、咄嗟に乳房を両腕で覆い隠すとギロリとヘッドロココを睨み付けた。

「あ・・・・・・っ、いやっ、そのっ、あのっ、決して・・・決して!そのようなつもりは・・・・・・」

耳まで赤くなりつつも即座に俯き目を瞑り、しどろもどろに弁解を始めた途端、ヘッドロココの後ろ首をずんと重い衝撃が襲った。

「っ・・・ぐぁっ!」

がくりと膝が折れ蹲った瞬間、次の衝撃が鳩尾を襲い地べたに転がる。息が詰まり声も上げられぬまま二度三度、腹部に鋭い蹴りを食らい視界が霞んだ。
遥か遠くに響くように聞こえる鈍い金属音に気付いたヘッドロココが目を開けると、己が得物を遠くへ放り投げるワンダーマリアの姿が見えた。

「なに・・・を・・・・・・ひ、きょう・・・な・・・・・・」
「何が卑怯だ。柔肌を晒させておいてよく言うわ」

片腕で胸を覆いつつヘッドロココの元へ歩み寄ると間髪いれずに横面を蹴り上げ、その衝撃で仰向けられた胸元を容赦なくどかりと踏み付けると、そのままぐりぐりと踏み躙りながら見下し笑った。

「ふふ、他愛も無い。さて―――どんな風に甚振ってやろうかね・・・・・・」

体重をかけて踏み躙られる痛みと屈辱で顔を歪めたヘッドロココが脛を掴む手を、容易く払った足でもう一発、顎先を横から強く蹴飛ばした。そして―――意識が朦朧としているヘッドロココの腹上にどっかりと座ると両手で彼の首をぐいぐい締め始めた。

「かは・・・・・・っ・・・・・・・・・」

ヘッドロココは咄嗟にワンダーマリアの腕を掴み引き剥がそうとしたが、手甲の所為なのかうまく掴めずなかなか外すことができない。なんとかそこから逃れようともがけばもがくほど強く締め付けられ、苦しさと頭部が膨張するような感覚が増してゆく中で、遠くくぐもったようなワンダーマリアの声が聞こえた。

「貴様をこのまま殺すのは容易い。が、簡単に死ねると思うな。
貴様のように清廉潔白ぶった奴はな、さんざん虐めて弄んで、ぼろぼろにしてから息の根止めてやる。
だが―――」

ワンダーマリアはヘッドロココの苦しみに歪む顔と、己が波刃の付けた傷を恍惚とした表情で眺めながら舌なめずりすると、不意に首を締める手の力を抜いた。
と同時にヘッドロココの胸にやけに柔らかい物体が押し付けられ、ぬめりと何かが頬を撫でた。

「なっ・・・・・・にを・・・」
「貴様の行動次第では、情けをかけてやらんこともない」

ヘッドロココの耳元で囁くように言うと、耳元から頬へと、傷口から溢れる血を舌で掬うように舐め取った。

「一体どういう・・・」
「この状況で判らぬと言うのか?愚鈍な奴め。
つまりだ、この私を満足させられれば、見逃してやると言うのだ」
「何というふしだらな・・・貴女は恥ずかしくないのか?良心が痛まないのか!?」
「馬鹿馬鹿しい。私にそんな物があるとでも思ってるのか?
良心も羞恥心もあるものか。あるのは底抜けの欲望とそれを満たす力のみ―――」

言葉と共に、鼻先が触れるほどの至近距離にあったワンダーマリアの顔が急に遠退いていった。それを目で追いそのまま見上げたヘッドロココは再び呆然とした。あろうことか、ワンダーマリアは大きく肌蹴た胸を恥らう事もなければ露になった乳房を隠そうともせず、むしろその存在を誇示するように両腕で挟みつけるようにしながら、ヘッドロココの胸に掌を這わせ始めた。

「逞しいな。この体でどれだけの女を泣かせた?
おっと失礼。聖人君子がそのような汚らわしい行為などする筈はないか」

するり、と上衣の隙間から指を滑り込ませると、ヘッドロココの素肌の胸を撫でた。





ここから三択でラストが変わるようにしようかと思ったりしております。
乞うご期待!

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