Kanaheiのデンマーク生活

糖尿病の勉強をしたくてきたデンマークでの紆余曲折な生活を日記として残しています。

最近のこまごま

2007年10月20日 | わたくしごと
 其の一、新車に乗りかえ

 ヨナスと暮らし始めて最初に買った自転車(スーパーで1500kr。しかも自分で組み立てる)に、最近流行りのマグネットライト(走るとマグネットの磁気で自動で点灯)をつけた途端盗難に遭い、しかし自転車がないと本気で不便なコペンなので新車を購入しました。
 前からかわいいな~と思っていた、デンマークといったらこれ、なクラシックな自転車。今までの安い自転車と違って非常に乗ってて背筋が伸びて気持ちがいいです。が、「毎日乗るものだし、いいものが欲しいなあ」と帰省のことも考えずに血迷い、なんと自転車一台に10万円以上も払ってしまいました…。ちょっと後悔…。

 其の二、しょせんデン猫

 先日、猫のたびのエサ(ドライキャットフード)が無くなり、私は夜勤で寝なければならなかったのでヨナスに買いに行くよう頼んだのですが、翌朝仕事から帰って来てたびのエサ皿を見ると、なんとレバーパテを塗った黒パンという、超伝統的デンマーク料理が!!!(オープンサンドだけど小さく一口サイズに切ってある)ヨナス~!!
 しかしその日の終わりには、たびもすっかりきれいにそれを食べ尽くしており、「お前もしょせんはデンマーク生まれよのう…」と、ちょっと彼との心の、文化の距離を感じました。


ゴミ袋の手提げ部分に首がはまって抜けなくなった、たび。

 其の三、初ハロウィーン

 Jyllandさんのブログで拝見して以来気になっていた、ハロウィーンカボチャのジャックを今回初めて作ってみることに。まずカボチャをあちこちで値段を比較しつつ探したのですが、一番安かったアラブの八百屋にて25krで購入し、自転車の後ろの荷台に積んで帰宅。
 妙に顔が下になり、でこっぱちなジャックになりましたが、まあ初めてということでこんなもんでしょう。


たびも興味津々。


ヨナスにとっても初体験。ちょっとはしゃいでみる31才。


玄関前に飾ってこの通り。

 其の4、Nursing Business 11号に掲載

 お友達で、ナースとして大先輩ののんさんに紹介していただいたことがきっかけで、このたびメディカ出版さんより発行されている看護管理者向け雑誌「Nursing Business」11号に私の記事(海外ニュース)が掲載されました。
 さらにメディか出版さんより発行されている「糖尿病ケア」という雑誌へも、2008年1月号(12月発行)から1年間、「デンナースのヒュゲリな生活」ということでエッセイを書くことにもなりました。なので今、必死にネタを探り中です。そんなわけで、ナースのみなさん、「糖尿病ケア」をよろしくおねがいしまーす!!


こんな管理者向けの雑誌に私の記事が載っていいのでしょうか…。でもいい経験です。

Kung Fu Izakaya Bar

2007年10月20日 | デンマークのおすすめ店
 コペン在住日本人(酒飲み限定)、いや、欧州在住日本人(特に晩酌好き)が最も恋しいもの、それは居酒屋。
 おしぼりで顔を拭きつつ「えーと、とりあえず生4つ!」、そして大根サラダ、なんこつ&鳥の唐揚げ、串盛り、いかわさ、揚げ出しナス、ざる豆腐、刺盛り、だし巻き卵、シメはおにぎり&味噌汁。ああっ!こうしてあげているだけでヨダレが!!
 恋しいな~悲しいな~…とカールスバーグを飲みつつ、ピスタチオを剥いているデンマーク生活ですが、この9月、ついにコペンハーゲンにも居酒屋が登場したとのことで、さっそく行ってみました。

 場所はVesterbro、中央駅からVesterbrogadeを通って15分くらい歩いたところです。お店の名前は「Kung Fu Izakaya Bar」。なぜカンフーなのか…またしても「混ぜられてる?勘違いされてる?!」と嫌な予感を抱きつつ、お店の中へ。
 店内は真ん中にカウンターがあるものの、他は普通のカフェのようにテーブル席があり、店内のTVではブルース=リーのカンフー映画が流れています。

 我々はカウンター席に座ったのですが、ここはひとつ日本の居酒屋のトラディションとして、カウンター内の店員さんに「とりあえず生で」と、デンマークでは珍しいキリン一番搾りの生を注文。
 そして渡されたメニューを見てみると、なんと居酒屋たるもの前述のようなメニューが並ぶべきであるはずなのに、「タイカレー」などと書いてあります。出た!混ざってる!他にもアジアのあちらこちらから集められたと思われる料理の名が並び、すっかり「…居酒屋?」と混乱した我々は、「居酒屋タパスセット」なるものを注文(このネーミングがすでにおかしい)。

 タパスセットは2名以上から注文できるのですが、串焼き4本(×2人前)、小さな小鉢に入った冷菜(豆、海藻、野菜を中心としたヘルシーなもの)が6品、小さなお刺身皿、ごはん(ジャスミン米)です。
 お味の方はというと、白味噌や胡麻ペーストなどをメインにした味付けで、日本ではあまり使わないような食材とも組み合わせてあったりでなかなか斬新。たとえば、レンズ豆とパセリの白味噌和えとか。日本でもこういう創作料理系居酒屋など私は好きで時々行っていましたが、ちょっとそれに近い感じ。
 ただちょっとほとんどが味噌ベースの味付けだったので、途中で飽きてきましたが…。でもなかなかお腹いっぱいになる量で、このタパスセット300krは、デンマークではなかなかお安い方かと。まあ居酒屋の値段ではありませんが、それはこの際置いといて…。

 このお店のコンセプトとしては、「日本の居酒屋のように、ちょっと飲みつつ小腹程度食べれるスタイルで、これからクラブへ行く前に、家へ帰る前に、一杯飲みつつちょろっと食べていけるバー」だそうで、まあ、いかにもデンマーク人がアジアを十把一絡げにしたような料理の内容ではありますが、飲む時はなーんにも食べずにひたすら飲み続ける(そして最後帰る頃にホットドッグを食べる)デンマークにおいて、飲みつつ食べれるバーができたというのは、いいことです。
 日本の居酒屋にはやはりほど遠いですが、でも創作アジア料理は一度食べてみる価値ありですよ!