平方録

闘いはこれからさ!

ったく、これじゃあドロボー猫と変わらねぇじゃあねぇか!
憲法を変える努力もしない。あまつさえドロボー猫かよ。
もっとも現行の憲法を変えるのなんざぁ、絶対反対だけどね。
自民党の憲法草案なんてぇのは、権力を縛るというマグナカルタ以来の憲法のありようというものをまったく無視して、国民の義務など並べ立てたりもしているシロモノである。
自らの権力は野放図にしたまま、国民を縛りつけるつもりらしいぜ。
立憲主義ということがなぁんにも分かっちゃいない、無知蒙昧、厚顔無恥のシロモノなんである。
恥ずかしくもなく、よくあんなものを憲法草案でございと言えたもんだ。

憲法改正なんてとても無理だと思うからこそ、集団自衛権行使容認のコソ泥的閣議決定だろうし、それに基づいた今回の安全保障関連法案とやらなのである。
その関連法案が昨日7月15日、衆院の特別委員会で強行採決されて可決された。
今日の衆院本会議でも強行採決して参院に送られる。
6月4日の衆院憲法審査会で参考人として出席した3人の憲法学者がそろって「憲法違反だ!」と明確な意見を述べたほど乱暴な法律案なのである。
マスコミ各社の世論調査でも憲法違反と考えている人が過半数を超えていて、この国会で決めちゃうのは早すぎるよ、という人たちも60%を超えている。
憲法違反じゃないと思っている人や、良いんじゃないのと賛成している人はいずれも反対の半分か、それ以下しかいない。
政府の旗色は悪くなるばかりなのである。

ろくすっぽ明確な答弁もできず、こそこそ逃げ回るような国会答弁を続けたのも、そもそも理屈が通らない法案だから、質問されても答えようがない、ってわけだろう。
「批判に耳を傾けつつ、確固たる信念があればしっかり政策を前に進めていく必要がある」
締めくくり質疑でアベちゃんはそう言い放ったぜ。
「国民の理解は必ずしも深まっているとは言い難い」とも。

勘弁してくれよ。独裁国家なんじゃないんだから。
理解が進んでいないなら、理解できるように説明してくれよ。それが議会制民主主義ってぇもんだろうし、政策を進めるための民主的な手続き・方法ってぇもんだろうに。
それでも国民が「理解不能!」というのなら、法案をひっこめ、理解できる方法と内容でもう一度諮るのが道理、筋だろう。

まあ、この間、世論調査結果もそうだけれど、国民の反対意見が前面に出てくるようになってきた。
言ってみれば誰かさんの爺さんが口にしていた「声なき声」がじわじわ表にしみ出してきたかのようだ。
さすがに若い世代にとっては、戦争に加担して泥沼にはまり込めば、いつ駆り出されるかわからないという危機感もでてきたのか、まだほんの一部に過ぎないけれど、反対の意思表示をする若者が出てきたことは心強い。
憲法学者のみならず、ノーベル物理学賞に輝いた科学者や思想家、歴史学者ら幅広い学者たちが1万人近くも反対ののろしを上げ始めたというのも、もっともであり、こちらも心強い。
今後この法案が参院も通って成立した後も、この憲法違反の法律の撤回を求めていかないといけないが、こうした若者や学者たちの行動は、その素地ができつつあることの印でもあると思う。

ちょっとおもしろそうなのが三重県松阪市長が表明している法律成立後の違憲確認の提訴である。
20人以上の弁護団が結成され、原告も1000人を超えるようだが、その団長が衆院の憲法審査会で「憲法違反だ!」と意見陳述した3人のうちの1人、小林節慶應大名誉教授だそうだ。
最高裁が国民の関心の高さや法秩序の安定などに思いを致してくれれば、“門前払い”せずに正面から向き合ってくれるはずである。



片瀬西浜の富士


茅ヶ崎海岸では潮風にボロボロにされてもなお健気に耐えているヒマワリが


相模川の堤防を北上して神川橋のところで東にそれたところ、寒川神社に行当たった。初めてだが、立派なのに驚いた。


神社脇のそば屋のカレー。メニューを見ていたら女将が「蕎麦屋のカレーは美味しいって言うでしょ。夏だけなんですよ」というから、騙されることにした。カイがあったというべきか、思いがけず美味しかった


青青と続く田んぼの先に浮かぶ富士(茅ヶ崎市北部の水田地帯)
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