「綺麗になったやろ~~」
と自慢話です
実家の押し入れの奥の奥から見つけた古いアイロン
このままでは可愛そうなので復活させた記録
「どや!直ったやろうと」と
単なる自己満足の話で悪しからず
先々週書いた『押し入れから出て来た物』の古いアイロン
箱も釘が錆び、横板も蓋も割れてバラバラ
釘の頭・・
裏側は・・キノコの菌糸の様に錆がはびこって
釘が錆びて折れそのままの部分
木片に残った錆びた釘の破片を全部掘り起こし
鉄と錆の破片
底板以外全て割れていて・・つなぎます
厚さ6mmの板を
両側からサンドイッチの様に押さえ
それを万力で縦方向に押さえ接着
小さい方は横にずれる恐れが有ったので両脇にガイドを付けこれもサンドイッチにして
縦方向に力いっぱい万力で押さえ接着
強度はありませんが兎に角、繋がった側板
蓋の板は強度が必要なのでピンを入れ
綺麗につなぐためには両サイドにガイドを付、左右に動かない様にして
更にサンドイッチ状態にして打ち込み接着!完璧でした
錆が板に食い込んでいた部分はあえて四角くくりぬき、
釘と錆を排除
四角く切った棒を埋め込み~~完璧
そもそも厚さ6mmの板に▢穴を開け▢棒をきっちりと埋め込み~~どや自慢です
錆を取り除いた横板は虫食い状態
このままでは見かけも悪いし釘も打てない
アイロンがギリギリ入る寸法までカットする事に
厚さ6mmの板を接いでいるので・・・
鋸を引く力でまた割れる恐れがあり
再度サンドイッチにして切断
組み立てにあたり
完全に乾燥した厚さ6mmの板に普通に釘を打ったら確実に割れます
釘に一工夫~~~これで割れません
箱を組み立てて~~~完成・・・よっしゃ~の歓声
本体の焦げて真っ黒だった底も磨くと銅の地金で有る事が判り
本体上部も見つけた時少し磨いていて
2本のネジを外したいのですが・・・なんせ錆で回らず
CRCを1日1回毎日ネジ部に付け
待つこと5日目~~
軽く緩み分解
電気の端子の耐熱絶縁材は碍子です!
発熱源は絶縁材に挟まれた電熱線があるみたいですが・・
ここのボルトも錆びていてCRCで・・・
コンセント側の分解してみると
断熱絶縁材は碍子です
ガラス管はコンセントを引く抜く時熱いので端を引っ張るのでしょう
両側を締め付けるボルトナットのナットを見るとテーパーが付いた円錐形
意味わかりますか
今のような六角のナットだと緩み止めのスプリングワッシャーが必要です
しかしテーパーにすると食い込むので不要です
考えてますね~~~
ホコリと錆を落として組み立てます
2日後ボルトが緩み電熱部分を分解清掃
電熱板を挟んでいる構造でした
この電熱板にこんな刻印が
『MATUSUSHITA'S PATENTS』松下の特許品って事?
『NATIONAL-HEAER』ナショナルーへ??商品名でしょうか
組み立てて
男前になったでしょう~~~
後姿を~~
錆を無理に取ると・かえってそからまた錆びるので・・軽く落としただけ
CRCが十分しみこんでいるので当分錆は進行しないと思います
箱も釘や錆の後が残ってますが・・
切り詰めてSUS釘を打ち、箱を元の形に戻すことが出来ました
おそろいで記念撮影
ちゃんと箱に入ります
使う事も無いでしょうが・・・
こんな感じのインテリア?どう?
箱より古いバリカンと・・こっちかがいいな?
楽しい数日間でした~~
作られた年代は戦前なのか戦後なのかも
結局判らずです
1950年代後半になるとサーモスタット付きで形も縦長でスマートに成っているので
それ以前の物で有る事は間違いないでしょう
1940年代後半の物だとすると
当時大学卒の初任給と同じ程度の価格だったとの記事も有るので高級品ですね
確かに本体は銅の地金だし、電気の絶縁耐熱部品は碍子なので当然でしょう
『大丸特製』のプレートから察するに
大丸と言う会社が現在のナショナル旧松下電器から部品を調達し
組み立てて販売した電気アイロンだった事は間違いないと思います
また押し入れの奥にしまい込むと今度は何年後に誰が見つけ
何と言うか・・・想像すると楽しいですね
暇つぶしに楽しく修理した自慢話でした