「土曜日午前中はお山歩できそうやね」
「何処行こう」
「早朝ならお天気も保つし、高千穂峰の馬の背から朝日やね」
「東雲の空見られるね~~」
規制緩和されて以来まだ行ってなかった高千穂峰!
昼間は暑いし、雷雨は嫌だし、東雲の空が見たいし、高千穂峰のシルエットも見たいし・・・・
18日高千穂峰からの日の出時間は5時37分、東雲の空は約50分前から!「馬の背の肩に4時50分着きたいね」
3時45分に駐車場を出発予定が少し遅れ4時に~~
新月で真っ暗な中、砂場のような登山道を・・、ザックは当然テント泊仕様です。
やっと樹林帯を抜けると、空にはもう冬の星座オリオン座と-1.5等星のシリウスが・・くっきりと。
(シリウスだけ写っています)
以前の岩場が登りやすく選んで登りますが、連続せず右に行ったり左に行ったり....。時間ばかりかかります。
そうこうしてるうちに「明けてきた・・・」「わかってるけど~~進まない」
馬の背の肩までもう少し。。。。急いで登ります。
この時男の子のザックは、完全テント泊仕様に+3Lの水を追加!して総重量16Kg・・・・「+3Lが余計やった・・」
何とか馬の背に上がるともう・・・・東雲の空にシリウス、そして高千穂峰もシルエット!!!!!
この景色が見たかった!!!!!!!
高千穂峰のシルエット・・・・
あまりの景色に・・・「たまには二人で撮ろうか」「良いね~~」
・・・セルフタイマーで・・・・男の子の画像初登場です。
少し移動し日の出を待って居ると、1人の青年が追い越して行かれました。
刻々と輝きを増す東の空と高千穂峰を見ながら待ちます。
「このへんが丁度斜面から日の出や」「この景色も今月までかな~?」
振り返ると・・・
韓国岳から大浪の池、新燃岳、中岳と霧島連山が重なって・・中岳と新燃岳は灰色です。「灰まみれで可愛そう」
日の出です。この日はなぜかとても大きな太陽でした。
振り返ると積もった灰が赤く染まり・・・「赤く染まって~~綺麗」「モルゲンロートやな~」
太陽が昇り高千穂峰の向こう側に隠れ・・、さあ頂上に向かいます。
鞍部から見える都城側は雲海でいっぱいのようです。
ここからの登りが・・・3歩進んで2歩下がるなんて物じゃ有りません。
じっと立っているだけでズル...ズル..と砂にめり込みながら下がっていきます。「何度3Lの水を捨てようと思った事か・・」
何とか頂上が見えてきました。もう一息です。
「大昔もこんなだった気がするけど」「20年前は登りやすかったよ」「約40年前・・・」「知らない・・・」
「やった~~」「きつかった・・・」
桜島も開聞岳くっきりです。
都城盆地は雲海で・・・・高原町から末吉町まで・・・
先に登られた青年はこの壮大な景色をお一人で堪能中でした。
あらためて新燃岳方面を見ると
獅子戸岳は新燃火口から1kmなのに風向きの関係でしょうか、火山灰が全く積もっていません「獅子の顔が確認できる」
中岳の斜面には緑が見えますが、「緑は木じゃないね、草だね・・」
「新燃岳の斜面の小さなクレーターは何だろ?」「大きな石が落ちてきて開いたんじゃない?」
そのクレーターの様な地形がこちら
「水が流れた後が有る所は無いね」「蟻地獄の様に下から抜けてできた様な・・」「中岳にもある」本当はなんでしょう?。
パノラマで西側をぐる~~と
山頂でお決まりのポーズを1枚。
カメムシがいっぱいです。「カメムシが多い年は雪が多いって、母から習ったよ」「そうなんだ!」期待しておきましょう。
予報で安定しているのは9時頃まで、日が差して暑くならないうちに下ります。
下りはは1歩踏み出すと数歩分下ってしまいます。
「楽だけど、何年後かには、この砂を人間が全部押し下げてしまうよ」
馬の背も気持ちよく下れます。
よく見ると、斜面には火山礫が無く、まるで平たい所だけにダンプカーで砂を敷き詰めたみたいです。
真っ暗な中登った斜面も、ザックザックとあっという間に下りました。
GPS計測で往復5.5km、3時間40分(停止1時間10分)標高差579mのお山歩でした。
駐車場4:00→馬の背5:20→旧神宮跡5:50→6:25山頂6:53→駐車場7:40
駐車場に7時40分に帰り着き、今回も駐車料金をパスでした。
今回は不安定な気象が続く天気の中ほぼ快晴で最高でした。
帰り都城から高千穂峰を見ると、もう雲がかかってしまい「登山道ですれ違った人たちはかわいそう・・・真っ白やろう」
そしてお昼前から都城では猛烈な雷雨だったそうです。「予報当たったね」「まあね・・・」
日の出と高千穂峰のシルエットは日の出の位置が日々南側に変わるので今年はもう無理かも、貴重な景色でした。
今週末25日はぎりぎり斜面の上に見えるか見えないかの境です。
今週は・・・二人とも26、27日連休です。
「九州山地は毎日雷雨でお天気悪いしな」「九州西部は?」「どうかな~台風15号の影響がね~」思案中・・・
直前まで決まらないでしょう。