10
アウシュヴィッツ収容所
背景に五本の巨大な煙突が見え、黒い煙を吐き出している。
地の底から響くような不気味な音楽がかすかに聞こえる。
暗く赤色ゆらめく舞台。
死者たちが観客に向かって並んでいる。
死者1 「囚人たちは脱衣室に導かれる」
死者2 「今から身体を洗い消毒を受ける。各自の衣類は自分のものが分
かるように、きちんとたたんで場所を覚えておくように申し渡さ
れる」
死者3 「脱衣後導かれる部屋には、換気孔や水道栓、シャワーがついて
おり、完全に浴室らしく見せかけてある」
死者4 「まず、子供を連れた女たちが、続いて男たちが入れられる」
死者5 「ドアが音を立てて閉まり、外から手早くネジ締めされる」
死者6 「天井の投入孔から、ガスを投入する。即座にガスを発生させる
仕掛けが働く」
死者7 「三分の一は即死する。ほどなく数分のうち全員が倒れる。10
分後には身動きする者もない」
死者8 「天候の具合、乾湿、寒暖の度合い、健康者か老人か子供かで、
ガスの効果が現れるのに3分から5分の差がある」
死者1 「ガス投入30分後、ドアが開かれ、換気装置が作動する」
死者2 「すぐ屍体の引き出しが行われる」
死者3 「肉体的変化は全く認められない。顔面に苦悶の跡はない」
死者4 「屍体から、特殊部隊員が口をこじあけ金歯を抜く。指輪を抜き
取る。女は髪を切られる」
死者5 「屍体は昇降機に乗せられ、上の階の熱してある炉に運ばれる」
死者6 「焼却時間は屍体の条件によって異なるが、平均20分である」
死者7 「灰は炉棚から下に落とされ、運び出されて粉砕機にかけられる」
死者8 「骨粉は、トラックでウイッスラ河に運ばれ、河に投げ込まれる」
死者1 「流れはすぐに灰を運び、溶かしてしまう。
…囚人たちは脱衣室に導かれる…こうして作業は間断なく続け
られる…」
音楽、音量大きくなり舞台は闇
11
アウシュヴィッツ収容所
所長室? 背景に五本の巨大な煙突が見え、黒い煙を吐き出している。
暗く赤色に染まった舞台、赤い炎がゆらめくような効果。
阿鼻叫喚の入り混じった不気味な音楽は、しだいに音量を増していく。
その中で、部下たちに何やらてきぱきと指示したり、図面を広げたり、
壁にかけたグラフにかきこませたりしているヘス。
壁には《労働は自由への道》のスローガンと《卍(ハーケンクロイツ)》
旗がある。
舞台上を出たり入ったり、忙しそうに立ち回っている部下たち。
死者たちの群れ、舞台ソデより次々と登場、首をたれ、ヘスたちの働き
回るかたわらを行進していく。
音楽に爆音も混じりはじめ、やがて音量最大となり、舞台しだいに暗く
なっていく。
突然《労働は自由への道》のスローガンが横に大きく傾き、やがて音を
立てて落下する。
《卍(ハーケンクロイツ)》の旗も片側がはずれ、ダラリと垂れている。
時折、閃光が舞台上を走る。
やがて舞台は完全な闇に包まれる。
闇の中、サイレン、空襲、爆弾の落下音、炸裂音などが聞こえる。
高射砲、機銃の射撃音も聞こえる。
12
独房、暗い
ヘスが観客に向かい合うかたちで机の前に座っている。
ヘス淡々と、ほとんど無感情というほどに、淡々と語り出す。
ヘス 「責任?…はい、当然私にあります。
収容所内で起こった全てのことは、たとえどんなことであろうと
も、最終的に所長の責に帰するものです。
なぜならば、収容所規則には…収容所長は当該収容所の全部門に
わたって完全に責任を負うと、明記されていますから。
後悔? 反省?…いろいろあります。
例えば…囚人の遺留品の仕分けは、もっと能率の上がる方法が
あったはずだとか、隊員による着服を防げなかったことだとか…
今になっても、技術的にあの個所をこうすれば良かったのでは
ないかとか、ちょっとしたアイデアを思いつくことがあります。
(かすかに笑う)今頃思いつくなんて…馬鹿げたことですね。
悩み?…私だって心を持った人間です。
ドクター・ギルバード、私だって人間です。
…子供たちと充分遊んでやれなかったこと…
私はいい父親ではなかったにちがいない。
妻も子供たちも、ずいぶん淋しかったにちがいない。
…今、たえず私を不安にさせるのが家族のこと、それだけです。
みんなどうなるのだろうか、子供たちは立派に教育を受けられる
だろうか、立派に成長していってくれるだろうか、妻は…妻はど
うなるのだろうか…え?
…いや妻は何も知りません。私の仕事の内容も、収容所内で行わ
れていたことも、彼女は何も知りません!…いいえ! 彼女は何も
知るはずがない、知らなかったはずです、
本当です!
…ドクター・ギルバード、彼女は何も知ってはいなかったのです
…本当です…
最近、不安で夜もなかなか寝つけません。
家族を思うと…気がかりです。それだけが気がかりです。
悔しいこと?…そう、上官に理解されなかったこと、同僚に妬
まれていたこと、部下にいい目をしていると誤解されていたこと
…。
あの大量虐殺の開始以来、もう私は幸せではなくなっていまし
た。重要任務、引きも切らぬ仕事、仕事、おおいかぶさってくる
責任、責任…。
ヒムラーもグリュックスも決して私の窮状に耳を傾けようとは
しませんでした。グリュックスにいたっては、私の唯一の楽しみ
が仕事だと思っていたのです。
誰が…誰が好む仕事でしょう。…
同僚たちは、私が上司にゴマをすったとか、うまく取り入って
出世しただとか、陰口や嫉妬で私を悩ませました。露骨に足を引
っ張られたことも度々あった。
私は彼らに言いたい!
じゃあ君たちは、どれほど努力したのか? 私ほど仕事への熱意
を見せたのか?
精一杯、努力、創意、工夫をしてきたか? 血の小便が出るぐ
らい無我夢中で働いたか? 勤勉、努力、創意、工夫、己の人事
を尽くさず、人の出世を妬むのはやめたまえ!
…人への誠実、国家への忠実、仕事に対する熱意、勤勉、努力、
創意、工夫、私は人事を尽くした!
私は走った、走った、ただ黙々と走り続けた…走っても、走っ
ても、走っても、走っても…走っても荒野ばかり…
時には緑の農場が見えたとも思ったが、それは地平線の蜃気楼、
私の夢、ただの幻…誰も地平線までたどり着くことなんてできは
しない。…でも、私は、人事を尽くしたのです。
(いつしかヘスの両頬は涙にぬれている。涙をかくすように立ち
上がるヘス)
…ドクター・ギルバード、男は走り続けるしかないのです。
ヒムラーは、たえず、信頼できぬ無能な分子を排除しようと努
力していました。そのため、部下をたえずフルイにかけましたし、
たえずテストが行われ、要求をいっそう厳しく重くしていきまし
た。ほとんど人間に耐えられるギリギリの要求…そう精神的にも
肉体的にも…耐えられる者だけが、彼に重用されたのです。
彼は部下たちに口癖のように言っていた。強くなれ! 図太く
なれ! 己を鍛え抜け! そして我が民族に尽くせ! その命
を愛する祖国のために捨てよ! 愛する祖国に生きる愛する者
たちのために死ね! その者たちのために血を流せ! 強くな
れ、図太くなれ、鍛え抜け、
…ヒムラーは実用的な、有用な人材を育てようと努力していまし
た。強い精神力と実用的な能力を育てようとしていました。
それがドイツの教育方針でもあったのです。…
『知的な教育は意味がない。知識は子供たちや青年を損なうだけ
である。現代社会に有用なことのみを身につけよ!』…まあ、も
ちろん世界中のどこの国家でも同様でしょう。…ええ、私も、実
用化された子供です。
命令?…ええ、私は「はい」と言う他はなかったのです。命令
を拒むなどということは…たとえどんな命令でも…思いも及ば
ないことでした。私は組織の中の一人だから…私は命令を受けた、
だから…それを実行しなければならなかった…しなければ、なら
なかったのです。
私にとって、問題はただ一つ。ひたすら前進すること、全体の
状態を改善し、命じられた措置を達成すべく、がむしゃらに推し
進めること…それだけでした。
そう、あらゆる人間的感情を沈黙させねばならなかったし、心
の奥深く埋め込まねばなりませんでした。
私は命令を受けた。だから私は部下たちに、冷たい鉄の心を持
った命令機械のようにふるまった…苛酷に。
そう、たしかに私も、部下に対して苛酷であったと思います。
失態や怠慢に腹を立て、ののしりもし、絶対に許されぬ振る舞い
に及びもしました。
しかし、私の立場、私の職掌柄から、私は、それらしく演じな
ければならなかったのです。泣きじゃくる幼子も、心も裂けよと
泣く母親も、慈悲を乞う親たちも、ガス室に入れるよう命令し、
立ち会いもしました。ためらう部下をののしって、幼子を脇に抱
えてガス室に投げ込んだりもした!
私が! 自ら! そう演じなければならなかった!
昼となく夜となく、屍体を造り焼却させる、屍体から金歯を抜
き取らせる、毛髪を切り取らせる…私は命令し、監督し、自ら何
時間もその作業に立ち会い、直接手を下したこともありました。
私は部下の者一同に、私が下した命令は、たとえどんな無惨、
苛酷な命令であろうとも、断固として必要な命令なのだと、自ら
確信しているかのように見せなければならなかったのです。…
私は全員に注目されている存在だったから、命令、指令を下す
ばかりでなく、どんな作業であれ、至る所、自ら立ち会う用意が
あることを、全員に示す必要があったのです。
もちろん、あの凄まじい作業、あの無惨な勤務に当たった部下
たちは、時には監督中の私に歩み寄り、時には所長室に泣きなが
ら入って来て、自分たちの沈痛な気持ち、自分たちの苦悩をぶち
まけ訴えて来ました。しかし私は、彼らと同じ態度を取るわけに
はいかない…同じ疑問、同じ苦悩を抱いていても…彼らと同じ態
度は取れぬ。私は彼らをどなり飛ばし、その弱気をなじり、時に
総統命令を楯に説き伏せ、なだめ、実行させました。
この仕事は、ドイツを、我々の子孫を、手強い敵から永遠に解
放するために必要なのだと。解放! 解放、誰もがこの言葉に弱
かった。それでも落ちぬ者には総統の名を出した。我々全員にと
って、総統命令は断固として背き得ないものであり、我々は、そ
れを完遂しなければならないのだと。…そして、私は…同じ疑念、
同じ苦悩を…誰にも…告白できませんでした。誰にも…。
(椅子に座り込むヘス)
ええ、私は、それらしく、演じなければならなかったのです。
弱気は許されなかった。…私は弱気と見られぬよう、苛酷という
評判を得ようと思ったのです。アウシュヴィッツの建設、大量虐
殺の方法と工程の開発、その執行…私は苛烈に指揮を執り、命令
しました。
歯車?…ええ、そうでしょうね。私は第三帝国の巨大な虐殺機
械の歯車の一つだったのでしょう。その機械が打ち砕かれ、エン
ジンが完全に停止した今、私は運命を共にしなければならない。
世界がそれを要求し…私もそれに異存はない。
ユダヤ人?…個人的には、恨みも、憎しみも持っていません。
…わかりません。危機感はありました。…仕事だったのです。
そう、仕事だったのです。ヒムラーにしたってそうだったと思
います。いつだったか、彼がアウシュヴィッツの視察を終えた後、
車の中で独り言をつぶやいたのを、私は聞き漏らしませんでした。
ヒムラーはこう言ったのです。『辛い仕事だ…』
仕事だったのです。
…ただ、ナチスのユダヤ人に対する認識は、本質的には間違って
いなかったと思っています。しかし、方法的には失敗でした。
そうでしょう、反ユダヤ主義を煽るはずが、世界中の同情を集
めさせる結果になり、彼らの望みがかなえられる結果になるので
すから。…
だがユダヤ人は一つの象徴、あまりにも腹立たしい存在の別名…」
ヘス、再び立ち上がり、舞台上をゆっくり、ゆっくりと歩き出す
ヘス 「平和?…そりゃあ誰もが平和を望みます。
(かすかに微笑を浮かべて)
そしてやがて、平和という名の鳩どもが、地上を白いフンで
分厚く被い尽くすにちがいない…私はそういう時代に生まれたか
った。
ヨーロッパで行われたことどもも、アジアで行われたことども
も…愛も、憎しみも、おぞましきことどもも…
(さも憎々しげな口調となるヘス)
そう、あの不満そうに鳴く平和という名の鳩どもは…
白いフンで分厚く覆い隠してしまうだろう。…その時私は…そう、
今度はアジアがいい…その時私は産業戦士の一人として (胸を
張るヘス)、 例えば、松上電器常務取締役藤沢工場長として、
あるいは東京五洋電機専務取締役群馬工場長として、生産性の
向上に寝食を惜しまない。例えば、四菱商事燃料事業本部海外炭
部長として、国益のためと称して一社独占を画策する。
例えば、日商岩田の航空機部長として、あらゆる手段で売りま
くる。例えば、ソッチ水俣工場取締役総務部長として、当社と、
患者の発病原因にはいっさい因果関係はございませんと頑張り通
し、人知の限り裁判での勝利を目指す。
例えば…例えば、私はきっと人事を尽くすに違いないのです。
私はそういう時代に死にたかった。
死?…死は風景、アウシュヴィッツ時代の私には…環境です。
人は何にでも慣れっこになってしまうものです。
戦場も、収容所も、職場も家庭も独房も、慣れてしまえば全て
日常…累積する死も、降り積もる悲しみも、たとえどんな現実で
も、繰り返されれば平板化していくものです。…そしてやがて、
風化していく。
どんな現実も、どんな悪夢も。それが現実。現実は全て夢。
夢ですよ。目を閉じると、素晴らしく美しい緑の農場が見える
のに、目を見開いたまま、目覚めの悪い夢を見てしまう。
ドクター・ギルバード。
精神鑑定の結果、ヘスは完全に正気だったと、こう皆さんに
報告してください。ただ、ヘスは、疲れている、とても疲れて
いるようだったと、伝えてください。
そしてドクター・ギルバード、ヘスは正気だが、率直に言って
自分はヘスを理解できないと、付け加えてくださってかまいませ
んよ。そう言うと、世界中の正気の人々がほっとする。
…それから、ドクター・ギルバード、ヘスはこうも言っていたと
報告してください。…世界はおぼつかない偶成物から成り立ち、
慣性の法則、作用と反作用がそこに働く…それがわかれば、世界
は理解したも同然だと…」
ゆっくりと、あたりを見回すヘス
ヘス 「…私は子供の頃から、大の動物好きでしたので、(遠い日々を
懐かしむように遠くを見る) 父母が私のある誕生日に『世界の
愉快な動物たち』という絵入り写真入りの本を贈ってくれたこと
があったのです。私はうれしくてねえ…日がな一日飽かず、その
本をながめる毎日でした。
中でも、私一番のお気に入りがバク。夢を食べるっていうのが
気に入ったんですよ。そして一番興味を抱いた動物が…(ゆっく
りあたりを見回し) こうして四角い独房の中で寝起きしている
うちに、その動物のことを思い浮かべてしまうのです。
…カメレオンってご存知でしょう? ええ、アフリカのマダガス
カルや南アジアに棲息する爬虫類ですよ。体長は、そう20セン
チから大きいもので60センチ、長い舌を素晴らしい速さで延ば
し、虫を捕らえる。
このカメレオンの最も際だった特性が、周囲の色に応じて自分
の膚の色を、それに合わせてしまうことなのです。
ジャングルの雨季が過ぎ、あたりが若葉で鮮やかな緑になると、
彼は鮮やかな緑色になる。やがてジャングルが濃緑色となればそ
れに合わせる。捕らえられ赤茶けた大地に置かれると、赤茶けた
大地に同化する。時には、彼の棲息地、あの南国の空の色にさえ
似てしまう。なんという順応性、なんて素晴らしい適応力。
…この独房の壁に囲まれて考えた…カメレオンを、ぐるり六面、
全て鏡でできた檻に入れたとき、彼は何色になるのだろう?
…きっと、大きな目をぐりぐりさせて、ひどくみっともなく、
とまどうのではないだろうか? …そう、その時カメレオンは、
はじめて自分自身に似ることを、彼が彼自身であることを要求さ
れるのです。
自分本来の膚の色って何色だろう、自分の本当の姿はどれだろ
うって。
人間も実はカメレオンのように、いやカメレオン以上の、比較
にならぬほどの順応性、適応力を備えているのじゃないか…時代、
風土、社会、職場、サークル、家庭…。この独房の中で考えたの
です。私、私本来の色とは何色だろう。私が私に似るとは…私自
身って何なのだろう?…何者なんだ…私は?…何者?」
ヘス、いつか舞台の前の方に立っている。その顔は無表情で固く、空間
を見つめる目は冷たく、この世のものでない。ヘスの頭上より、トップ
ライトのみの照明
ヘス 「ルドルフ・ヘス?…(ゆっくりと、うなづく) そう、それは、
私です…そして私は…(観客の方に指をさす。任意の点を指して
いく)あなたです…あなたです、あなたです…あなたです、あな
たです…あなたです…(指の動きは止まり、やがてゆっくり降ろ
されていく腕)…
人はみな、この世に生まれ落ちたその日から、営みという檻に
囚われの身。…ここに入りたる者は、煙突による救い以外に出口
はない」
瞼を閉じるヘス
舞台真っ暗闇となる
阿鼻叫喚の入り混じった不気味な音楽が、かすかに鳴りはじめ、やがて
裁判長の判決文を読み上げる声が響いてくる。
判決文を読み上げる声「…ナチスドイツによる強制収容所において、奪わ
れたユダヤ人の人命は、なお調査中の現在において、判明しただ
けでも既に600万人を超し、うちアウシュヴィッツ強制収容所
において虐殺された数は、300万人に及ぶ。
この人間の尊厳を踏みにじった、残虐極まりない悪魔の如き所
業は、断じて許し難い。
1945年8月8日のロンドン協定、及びそれに付加された法
廷規約、国際軍事法廷の定款にのっとり、ポーランド最高人民裁
判所は以下の通りの判決を下すものである。
判決。…平和に対する犯罪、戦時国際公法に対する犯罪、人道
に対する犯罪を、全て起訴状の通り有罪と認め、元ナチ親衛隊首
席警戒隊長、アウシュヴィッツ強制収容所最高司令官ルドルフ・
フランツ・フェルディナンド・ヘスに対し、死刑を申し渡す。
1947年4月2日」
音楽、音量最大となる
やがて暗く赤色ゆらめく照明が灯り、舞台上に全出演者が死者の如く立
ち並んでいる…
幕
1980年9月 脱稿
1982年3月 流行語、話題の事件等を加筆
1985年12月 流行語を加筆