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日々の移ろい

特別養護老人ホーム 面会

病院から特養に入所して、はや一月経ちます。

今日の母は、
妄想の世界の住民でした。

「ああ、疲れた。さっきまで(床を汚した)おしっこを片付けてあげていた」と、言います。

父の介護時の事を思い出した?と、良く聞いていると、

違うようですし、
時系列もめちゃくちゃ ですから、
一応頷き、「大変やったねえ」と、労いました。

夫の顔を見て、名前は出なくても 「パパ」と、理解した表情です。





手の甲に酷い内出血が、見えます。

「どうしたの」と尋ねると

「やられた」と。

きっと ベッドの柵にでも 打って作ったのでしょう。


ここの方(職員さん)は、どう?優しい?」と、尋ねると「ええ人ばかりで ええわあ」

それは良かった。

たまに話が 通じます。

父との写真を見せて、
「ハンサムに写っているね、隣の人(母)も奇麗やなあ」と、

取り留めもない話をしているうちに、

タイムスイッチは15分経過、面会終了でした。




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