建てたこの 平屋の家。
父は23年この家で暮らした。
母は27年後の今は 私達と暮らすようになった。
両親にとっては 孫たちと また
曾孫を抱き穏やかな笑顔を見せてくれていた この家。
毎年 この時期には 早く柿を取りにいらっしゃい!
とか、
蜜柑が今年は数えたら 〇〇個もあるわ!
と、弾んだ声を聴いていた。
今日の蜜柑は 採るには青すぎて
少し黄色くなった数個だけ 持ち帰った
檸檬はやっと レモン色になり始めた6個を持ち帰った。
今日が最後の片づけ。
全て車に積み込み
掃除機をかけ 鍵をかけた。
もう 次の火曜日には 買主さんに鍵を渡してしまう。
この家での思い出は どちらかというと
父の介護をしていた あの日々が一番記憶に残っている。
父はベットから 私は縁側で 庭のもみじの葉を見上げたあの秋の日。
6か月通った片づけが終わり 門扉の鍵を降ろしたとき
父から 「よくやった」 と、
褒めてくれたような 風を感じて
夫と 自宅へ戻ってきた。
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hibinouturoi
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christian13
みゆき
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