結婚して随分経ってからだった。
借地に長年住み続けていると 借地権が発生するらしい。
地主に長く払い続けた借地料で
買えるほどにもなっていただろう。
その借地権を行使すべく
また地主から買い取りの話も出て
息子3人でその土地を市価よりは安く買い取った。
我が家は 今の家を建てたばかり つまりローンを抱えたばかりと重なった。
2つのローンの支払いをしつつ、三人娘は高校中学小学生の頃。
といって 買い取った土地は 数年したら、売る予定なので、
その差額が 姑の資産になるはずだった。
その間 姑は我が家で暮らし始めていた。
さて、そろそろ売っても良いか?と、買い取って5年程経過して、
不動産屋さん相手に 私達夫婦は あれこれ奔走していた。
勿論 その古屋の片付けから 解体業者相手に 手続きも私達が行ったり、
何度も名古屋の家を往復した。
その頃 弁理士事務所を開所したばかりの兄に脳腫瘍(良性)みつかり、
兄は、荒れていた。
ある日 兄の家に
売買手続きに必要な書類が欲しい から、と、電話をかけたが
「そんな暇はない!あんたところは暇な娘がいるからたのめるだろうが、、、、」
と、これまでの努力に塩を塗るような 言葉が帰ってきた。
その時(貴方のお母さんをみているのはわたしですが、、)と、言いたいところをぐっと抑えて 、、
病気になり、
また、鬱症状も出て と、
兄嫁も、苦労されたと、承知している。
処で その土地は、売却
資金を出し合った息子3人で
売却益は、均等にと、兄弟で話し合い
それぞれの銀行口座に売却益の振り込み手続きをしたのも私だった。
つまり永年住んだ 姑には少しも入らずじまいとなった。
と、さて、その後 義兄から、謝罪の言葉はない。
やっと 昨年の年賀状から、
「母の面倒をかけてすまない」と、一文が加わった。
それでも、
私は 根に持つタイプである。
本来なら 長男としての 責任を、果たして欲しかった。
或はそれが叶わないなら、、
どちらかと言えば
楽天的性格な私
でも、あの時の一言は
根に持っている