令和の年号がスタートした日の写真です(この家について、荷物を納めている母)
父亡き後 2年 一人で暮らしていた母(当時90歳)を迎えに行った。
前日 母から
「夜 玄関をドンドン叩く音がして、怖い」
と、助けを求める電話があったからだ。
「明朝 迎えに行く」と告げ
明朝 玄関を開けると ボストンバッグ3個に当面の服を詰めて
ちょこんと座って 私が来るのを待っていた。
自宅には、20年余り先に同居している姑(当時93歳)も居る。
この二人は、それまでも私達夫婦が旅行に連れて行ったりと、気心は知れている と、思っていた。
それでも、姑と母の間で 私の心は疲弊していった。
母も 自分から「来たい」と言ったとはいえ、
突然 娘の家に来て
それまで自由に、買い物やら近所の方と 行き来出来た事が
迷子になったり、
(これは仕方がない、知らぬ土地に来て 一人で出かけようとしたのだから。
それ以降 自由なお出かけを禁止してしまった)
あれも駄目 これも駄目 と、娘に言われて
「良子に苛められる」と、喚いたり、
お金がない と、言い出したり、
物盗られ妄想は徐々に加速し、
認知症が、進行していった。
あのまま 一人で暮らしていたら、どうなっていたのだろうか?
私の、週末泊まりの通い介護は続いていたのだろうが、
認知症の進行の違いはあっただろうか?
今年に入り 激昂する時が増え、手に負えなくなり、
急いで探して
老健に今はお世話になっている母。
元々 人好きな母なので
多くの方と接する事により、
デイサービスのない日など、この家の、この部屋でポツンと過して居るより、
楽しい時間を持てている と、思いたい。
父を送り 5年の間、
母一人で過ごす実家へ、父亡き後も3年 週末通い、
そして、母がこの地へ来て2年。
母にとって この2年はデイサービス、 ショートステイや、老健へと、暮らしが変わった。
まだ 老健での生活も、限りがある。
その後は どうなるのか?
またケアーマネージャーさんに、アドバイスを頂きながら、
母の命が尽きるまで
一人娘の責任を全うする事だけは、確かなのです。