父は私の介助で 入浴もしていた。
お風呂迄ベットから歩き、私に脱がせられ、
介助して、浴槽を跨ぎ、気持ち良さそうに 湯船に浸かっていた。
いつも 有難うと笑顔でいた。
それから、急に、立てなくなり、
歩けなくなり、身体を起こす事も、
今では、ベットの上で向きを替える事さえ出来ない。
便もどちらも、出た!とも言わず、
この二三日は、呆けて居るのか?
変な事を口走しってばかり。
勿論食欲もなく、
三度の食事も、ほんの少しだけ。
口に運んでも、もういい!と しかめっ面で 言う。
懸念していた明日からのショートステイも、今のところ心配なく 行ってくれそう。
明日から5日間 好きにできる!
と、母は 早くホッとしたいであろう。
寝た切りの父に、今は尊厳なるものもない。
介護する母にとっても、
煩わしい存在になっている。
それでも、やはり古い時代の女性(^^)
時には 夫を立ててみたり。
父と母の立場が 反対の立場だったら、
父は母の介護を こんなに丁寧に 出来たであろうか?
反対の場合だったら、
父一人に任せられなく 今以上に私の出番があったか?
又は 早々に介護施設に入所していたと思う。
懸命に奥様を介護されて居る優しい男性も、居られる。
いつも 父は母に ブツブツ文句を言っている。
何も出来ないのに何を言うか!
と、私は覚めた目でいる。
介護を受ける人にも尊厳がある、
と、わかっているけれど、
母や私にも、感謝の言葉なり、素ぶりさえ見せなくなった 怒った様な表情の 近頃の父には、
夏前まで抱いていた 親への恩返しという介護観も、何だか薄れていく。
というより、このまま永らえるとなると、義務的な対応になるのも止むを得ない。
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