今年の箱根駅伝は面白かった。すごかった。
何がすごかったて。青山学院大学の監督さんの「負けてたまるか大作戦」が見事にはまったこと。
漫画以上に劇画的、すごさがありました。あれを漫画に描いたらそんなにうまくいくはずないよと、たたかれますよきっと。
特に3区の選手が駒大のエースに追いつき、追い越した場面はすごかった。お見事というしかない。二人は10,000mの持ちタイムで約1分も差があった。もちろん駒大の選手が上。
ところが番組の解説者が、何度も言っていたけど、この箱根駅伝だけにかけている選手がいる。爆発的な力を出す選手がいる、と前触れしていた通りの展開だった。
前触れはそれ以前にも。
青山の原監督だ。レース前のインタビューで、優勝候補を聞かれると昨年の3大レースをすべて勝ってる駒大でしょうと。しかし、駅伝は走ってみないとわからないですからとも発言していたそうだ。実際駒大は昨年の箱根も制しているし、実力者ぞろいであることは誰もが認めている。下馬評はもちろん駒大だった。
実はこのインタビュー、私は観ていなかった。妻から聞いた話だった。ところが、前述のとおり「走ってみないと…」のところが、暗に「私の青山が勝ちますよ」と言っているように感じたのはたぶん私だけではなかったでしょう。妻から聞いた私でさえそう感じたのだから、直接見た人はもっと感じていたのではないかと思う。
結果は御存じのとおり。
野暮な小説よりずっと面白いし、素晴らしい展開。駅伝に興味のない人でも、絶対にはまるのではと思うレースだった。