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アクティブ・ラーニング ~教授学習パラダイムの転換~

2015年01月09日 | 高等教育


(1)アクティブ・ラーニングとは
教えること(teaching)から学ぶこと(learning)への、教授学習パラダイムの転換。主体的な学び。
双方向的な授業、ディスカッション、プレゼンテーションなどを取り入れた、学生参加型の教授―学習形態。

2008年  中央教育審議会 学士課程答申 「学士力」(学士課程の質的保証として)
2012年  同 質的転換答申 「アクティブ・ラーニング」
2012年~ 文部科学省 産業界のニーズに対応した教育改善・充実体制整備事業 (大学教育と産業界をつなぐ正課教育の方法として)

歴史的には、17-18世紀の大学は、研究よりも教育を重視していた。教養を身につけた一人前の社会人になるための、準備教育の場。 

(2)アクティブ・ラーニングの3つの背景
1)ユニバーサル段階
大学進学率が15%を超えるとマス(mass)段階、50%を超えるとユニバーサル(universal)段階。
ユニバーサル段階では、学生の多様性が特徴。その多様性を包摂する教育方法としての、アクティブ・ラーニング。

2)知識基盤社会
知識基盤社会とは、情報・知識が、社会・経済の発展を駆動している社会。それを支えている社会インフラが、インターネット。
インターネットは、既存のメディアをすべて包摂し、網羅的で双方向的。
検索型の情報・知識リテラシー、知識の活用・思考力、知識のマネジメントが求められる。

3)社会の要請
大学教育と産業界をつなぐ教育方法としての、アクティブ・ラーニング。
知識基盤社会において必要となるスキルが、ジェネリック・スキルや社会人基礎力。思考力、問題解決力、チームワークなど。
これを、アクティブ・ラーニングによって身につけることが、大学教育に期待されている。

<参考文献>
溝上慎一(2014)アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換 東信堂.

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