
埼玉県の消滅可能性都市NO.1、埼玉県唯一の村である東秩父村のドキュメンタリー映画である。
東秩父は、長年関わった和紙に関しては、まったく小川・東秩父と一体である。映画のなかにも出てきた和紙の原料である楮(こうぞ)の皮むきである「かしき」は、小川の和紙体験センターばかりでなく、東秩父の和紙の里にも何度も出向いた。
東秩父の最後の和紙職人と紹介されていた根岸さんは私も教えを乞うた一人であるが、この映画を製作した原村政樹監督によるとこの映画を待たずして旅立たれたのこと。3年目の若い和紙職人に希望を託そうか。
さて、この映画は小川から外秩父に沈む夕日を同時期にみていた同級生の涼から知ったのだが、場所は、新宿のK’sシネマ。そこでチラシを前もってもらっていたが、ちょっと田舎を美化して作っているドキュメンタリーの嘘っぽさがあるのかなとおもいながら観た。
それはいい意味で裏切られた。まったく美化している感じがない。半分地元意識でよく知っているところだが、そのままだ。チラシの真ん中に写っている田舎のねえちゃんは、これも実際、とっても自然ですてきな女性であった。
原村監督が舞台あいさつで、「山里は全国的に危機的状態である」と強く訴えていた。不便であったという昔は、便利になった今より、ずっと豊かな暮らしぶりがあったことに気づかされる映画である。
今週末からは、川越の映画館で上映されるという。
写真は、本当はもっと美人の西さん中心のポスターと原村監督。
その後は新国立の独立展へ。片岡先生、藤田先生の作品が印象に残る。
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