
全紙に二文字、書けば数十秒で終わる。
今回は新しい墨を三本使う。
一番古いのは30年ほど前に買った墨。
一本は弟子に磨らせる。弟子もトシをとったのであまりはかどらない。
弟子とは墨磨り機である。自分で磨った方が早いが猫の手もほしいのだ。
書けば数十秒で終わるが、気にいるのがなかなかできない。
枚数をかさねるしかないのだが、墨が間に合わない。
ほかからみればどうでもいいことを書家の多くははこだわって書きこんでいっているのだろう。
今の時代的ではないな、と思いながらも、そこは思考や感性を深めるようになっている書の仕組みでもあるように思う。
時に一・二枚書いて仕上げた作品もある。筆法はじめセオリーをはずして。
これはまたの機会に。
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