OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

今日のお仕事

2011年11月05日 | 書道・筆文字
今日は、猿楽町のヒルサイドテラスや青山のギャラリーをまわる予定だった。
出かけようと思っていたところに、毎週のように宮城は東松島へ災害ボランティアに行っているチーム東松山のM氏から電話だ。
「あの~、明日から出かけるんだけど、やきとりと味噌だれやきそば…」と来たもんだ。

M氏は同い年の旧知の仲である。
やっと空けられた先週、宮城入りできたのも彼のおかげであり、チーム東松山のおかげである。たんたんと仕事をこなす姿勢は尊敬ものだ。
だから小さなことでも手伝いたいと心から思っていた。
だから、予定変更で、100円ショップで材料を買い、POP屋さんになった。
そして、東松山まで届けた。

届けたら届けたで、明日持ち込むやきとりのくし刺しをみんなでしているではないか。(チーム東松山っていったって、メンバーは各地から集まっているのだが)
会社を早退してきてたり、社長業そっちのけだったり、である。

先週、野蒜小での復興祭も、みんな気持ちよく動いてた。
私はそこでも、横断幕に「元気」とか「復興を祈る」とか書いたわけではなく、会場中のPOPを急遽書かされた。「トイレ」とも10枚くらい書いた。
震災後、パフォーマンスやそれらしい書の垂れ幕類を書いたとしてちょこちょこ書道関係者のメディア露出に違和感を覚えていたので、ある意味、満足な仕事だった。
上手い下手でなく、本当に必要とされている仕事のお手伝いができたら本望である。

そしてまず体を使って役にたちたいと思っていた。
昔むかし高校生の頃、柔道部は引越しのアルバイトに呼ばれた。途中で山岳部一本にした私だが、その引越しアルバイト以来の2階からのタンスの運び出しも手伝わせてもらった。結婚のとき、持ち込んだ思い出の品であるという。2階でも20センチほど津波につかった。

その運び出し時のボスは横浜の接骨院の院長で、毎週通い、鳶まがいの仕事をしている。
野蒜小にもそこを事務所にし、ずーと震災支援をしている人がいる。
10日間のはずが、7か月もずーと子どもたちに笑顔を届けている人がいる。
まだまだ、いっぱい…。
今年まだ暖かいのは、そんな気持ちいい人がいっぱいいるからだろう。

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