OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

かたし

2014年01月22日 | 文化・芸術
何が固いか、わからない、と固(かたし)さんはおっしゃった。
お祖父さんの清水比庵がつけた名とか。

今日は、清水比庵「富士展」。
墨の美術館開館記念のプレオープンである。

比庵は80歳から富士を描いた、という。
心の中の富士である。

富士の山 見ゆるところに をる人は あした夕べに たのしかるべし

比庵の人気ある歌も画賛に入るもの多し。

そんな墨の美術館は、とんでもないモダンな建築で知られる高崎正治さん設計。
日本より海外での評価の高い建築家かもしれない。
3.11以降、被災地の方々と寝食を共にし、コミュニティを考えるなかで、
高崎さんは民家を改装した墨の美術館に着手した。
完成は延びて4月か5月らしいが、工事途中の仕事がみられてかえってよかったかもしれない。

その墨の美術館館長は浜崎道子さん。
世界各国に筆をかついでパフォーマンスやワークショップをやる方だ。
現役の書家自身の名を冠した美術館より、断然素敵である。

ここがどんなふうに発展していくか、とても楽しみな場所になった。

田園都市線青葉台駅下車、歩いて15分か、頻繁にくるバスですぐ。

帰りは、駅前の喫茶店に、高崎さん、Y美術館学芸課長のKさん、書道出版社のMさんの4人で、いろいろな話がでて盛り上がったが、
席に着いた時、「22日はショートケーキの日」とあるのに気が付いた。
「15日(イチゴ)ならわかるけど…」と私。
「(ジャスト一週間前の)22日の上に載るからじゃないかな」とKさん。
ウエイトレスさんに聞くと分からない、と。
戻ってきたウエイトレスさんは、
「22日の上に15日(いちご)が載るからです」と、答えを持ってきてくれた。
当ってたKさん。
それにいたく感動した日。


作品を展示する、じゃなく、作品を活ける。という発想の作品展示の在り方がほしい、とは高崎さんの今日の一言。

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