OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

ほぼ素人句会

2012年12月08日 | 文化・芸術
枝(し)折り戸を開けて踏み入る冬の庭  胡蝶

おおきな栗の木の下を歩いて、空を仰ぐと柿の実がまだついていて、めじろが熟れた実をついばんでいた。
その向こうには、真っ青な空。飛行機が2機、めだかのような大きさで泳いでいた。 
世田谷の柳澤邸には、大きなくすの木や栗の木、柿の木から、柚子、金柑、山茶花、萬両まで多くの草木が茂る。

民芸調の住宅は、有形登録文化財となり、主なき部屋には冬のあたたかい日差しが差し込んでいた。

冬障子ひとますごとに陽を留めて 塩梅
咳ひとつ十字の梁の黒々と    日々軌(にちにちき)

ここの亡き主は、君江ということで、「君」の字を入れる句も求める。
句の出来より思いの強さが美しい。

君が逝き静けさ深し枯木立  時不知
冬日和君遺す地で句会あり  深井
小春日の君亡き跡の庭枯れて 太尾

街々では選挙戦が気ぜわしい。君は君でも、

似非君子連呼の声に舞う落ち葉  舞台袖

飛び入りで

オレンジに染まるは土手のどうだんか  くろさわさん

筆にしたためて句がいきる場合があるが、これも「オレンジ」がオレンジだったんだな。

ほぼ素人句会は、古舘曹人先生の句会精神を宗とした、つもり。
素人主宰2句目は、

主なくも枯葉あつめし風のあり

みんな3句、プロの句のようなすごさはなかったけれど。あったかい句でした。
何事もプロばかりがいいとは限らない。









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2 コメント

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武州より (小熊)
2012-12-09 23:01:04
「君」をさっそくいれてくれたんですね。
すごいもんです。

萬両や
君ありて尚
歩をゆるめ

ちょっとちがっちゃった?

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房州より (美鼓)
2012-12-08 23:23:24
地元参加で。

君ありて

人のことぶき

万両也


美鼓
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