
枝(し)折り戸を開けて踏み入る冬の庭 胡蝶
おおきな栗の木の下を歩いて、空を仰ぐと柿の実がまだついていて、めじろが熟れた実をついばんでいた。
その向こうには、真っ青な空。飛行機が2機、めだかのような大きさで泳いでいた。
世田谷の柳澤邸には、大きなくすの木や栗の木、柿の木から、柚子、金柑、山茶花、萬両まで多くの草木が茂る。
民芸調の住宅は、有形登録文化財となり、主なき部屋には冬のあたたかい日差しが差し込んでいた。
冬障子ひとますごとに陽を留めて 塩梅
咳ひとつ十字の梁の黒々と 日々軌(にちにちき)
ここの亡き主は、君江ということで、「君」の字を入れる句も求める。
句の出来より思いの強さが美しい。
君が逝き静けさ深し枯木立 時不知
冬日和君遺す地で句会あり 深井
小春日の君亡き跡の庭枯れて 太尾
街々では選挙戦が気ぜわしい。君は君でも、
似非君子連呼の声に舞う落ち葉 舞台袖
飛び入りで
オレンジに染まるは土手のどうだんか くろさわさん
筆にしたためて句がいきる場合があるが、これも「オレンジ」がオレンジだったんだな。
ほぼ素人句会は、古舘曹人先生の句会精神を宗とした、つもり。
素人主宰2句目は、
主なくも枯葉あつめし風のあり
みんな3句、プロの句のようなすごさはなかったけれど。あったかい句でした。
何事もプロばかりがいいとは限らない。
おおきな栗の木の下を歩いて、空を仰ぐと柿の実がまだついていて、めじろが熟れた実をついばんでいた。
その向こうには、真っ青な空。飛行機が2機、めだかのような大きさで泳いでいた。
世田谷の柳澤邸には、大きなくすの木や栗の木、柿の木から、柚子、金柑、山茶花、萬両まで多くの草木が茂る。
民芸調の住宅は、有形登録文化財となり、主なき部屋には冬のあたたかい日差しが差し込んでいた。
冬障子ひとますごとに陽を留めて 塩梅
咳ひとつ十字の梁の黒々と 日々軌(にちにちき)
ここの亡き主は、君江ということで、「君」の字を入れる句も求める。
句の出来より思いの強さが美しい。
君が逝き静けさ深し枯木立 時不知
冬日和君遺す地で句会あり 深井
小春日の君亡き跡の庭枯れて 太尾
街々では選挙戦が気ぜわしい。君は君でも、
似非君子連呼の声に舞う落ち葉 舞台袖
飛び入りで
オレンジに染まるは土手のどうだんか くろさわさん
筆にしたためて句がいきる場合があるが、これも「オレンジ」がオレンジだったんだな。
ほぼ素人句会は、古舘曹人先生の句会精神を宗とした、つもり。
素人主宰2句目は、
主なくも枯葉あつめし風のあり
みんな3句、プロの句のようなすごさはなかったけれど。あったかい句でした。
何事もプロばかりがいいとは限らない。
すごいもんです。
萬両や
君ありて尚
歩をゆるめ
ちょっとちがっちゃった?
君ありて
人のことぶき
万両也
美鼓