劇画『助蔵物語』裏表紙にあるシナリオを書いた杉本さんの言葉である。
そこは、特太明朝のフォントで整然と三文字づつ三行で入っている。
筆文字でこれよりいいものができるか、と確信がもてないままながら、この言葉に惹かれかいてみた。
助蔵とは、アメリカ領事館を初めて置いた下田玉泉寺にて、ハリスや通訳に当たったヒュースケンの給仕として働きだした地元の方だという。
「お吉」狂いから下田に通い詰め、お吉の実際の姿をあぶりだし、助蔵さんらを世の表舞台にだして、新たな歴史を紐解いている杉本さんであるが、一瞬も一生も一緒だという言葉をはいた。この境地には共感。感服。
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