OGUMA    日々軌 小熊廣美の日々新

規格外の書家を自認している遊墨民は、書は「諸」であるという覚悟で日々生きている。

気楽に綴らせていただきます。

車内広告

2013年06月10日 | 日記
広告の裏側も透けて見える時代になって、言葉ひとつも、そのまま信用できない時代になって久しい。いや、まつりごとの世界では、ずーとそうなのかもしれない。

言葉とは、もともと神に誓う語である。説文解字にある通り、「誠」でなくてはならない。せめて、文化の世界では、今もそうありたい。

そんななか、言葉に強い学生を育てる。という、とある私立高校の車内広告を時々目にして、気になっていた。
正確には覚えてないが、言葉は感性を育て、ひらめきを生む、みたいなことが書いてある一行のコピーである。

私自身は言葉に強いわけではないが、それを実感として受けてめていた。

とある進路説明会に、愚妻の指示のもと、いやいや父と、いやいや息子は、自転車で出掛けて行った。
進路説明会に伺う恰好ではなく、私はほぼジョギング、息子はチャラチャラの恰好のままで、会場前で、「進路相談会の会場に入るのですか?」みたいな案内を受けてから会場入りとなる。

学校案内資料をもらい、アリバイづくりに成功した親子は、適当でぶらぶらするのみである。

そうこうしているうちに、そういえばあの広告の、たしか友人の息子が卒業した高校、のブースが目に入り、空いていたので、
「ちょっと雑談になりますが…」と声をかけると、感じのいいおじさまと若い女の先生である。

まったく雑談しながら、「広告がいい」という話しになったら、その先生のコピーであった。国語の先生で教頭先生であった。
言葉を愛せる人だと思った。女の先生は美人であった。

そのうち息子も合流。偏差値と仲の悪い息子は一言「偏差値はどのくらいですか?」と逆説的なまともな一言でしめる。

それにしても、教育は人である、と思う。

生きる喜び、を学べ。


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