今日の一枚

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神々に告ぐ(安部龍太郎)上下

2014-03-23 12:22:01 | 読書
 

織田信長が尾張をやっと手に入れた頃、将軍義秋は朽木谷に追われ

都は三好家に支配されていた。その中で、朝廷と幕府による世の平定を願う近衛前嗣を描いている。

 私はずっと天皇という存在、皇族の存在にそれほどの興味もなく過ごしてきたのですけど、

やはり日本人の私の中にはその存在を是とし、「そんなもの」って言葉で言いながら捨てきれない物があるのを不思議に思っていました。

天皇は神だった・・その昔。

 私は戦後の民主主義教育を受け、神話の世界で天照大御神やいざなぎ、いざなみや八岐大蛇など聞いたことがある程度。

その話と天皇家がつながるなんて思いも知らず生きていました。

神からこの国を託され、神を崇めて、慕いこの国の平和と民の幸せを願うために存在する天皇。

そのために授かった力、人の心を読む。透視する力。

 神を祖に持つ天皇家は日本にとって絶対無比の存在なのです。

なぜか天皇という存在を無視できない日本人の一人の私です。

 さて、心を読む、透視する。

SFの世界の話のようですけど、私はその昔の人々には第六感というものが発達していたのではないか・・なんて考えているので

その力が存在していたとしても不思議と受け入れてしまいます。

この小説ではその超能力が重要な位置を占めています。

 呪術もキーワードです。これも超能力のなせる技ではないかと・・

歴史の激動の中でも侮れない神の存在。

天皇という枠から脱したいと思っていた松永弾正、織田信長もそれにとって代わる自分を神、魔王という存在にしようと思っていたとしたら・・

やっぱり、神の子孫である天皇家を怖がっていたのだろう・・と思うのです。



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