今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

命を食する 

2009-09-24 13:13:51 | 愛媛新聞より
 命を食する
(おいしくいただくのが供養)

 食卓に上がったお魚の目がかわいそうで、食べられない子どもが
増えているという。
「これは恐ろしいことです」と、青木淳一横浜国立大学名誉教授は嘆く。

 食習慣を大まかに形成するのは幼少期からの経験だ。
経験の歪曲と欠如は、食への偏見、無知を生む。
その結果が人の命さえ奪うことだってある。青木氏は講演で、
ある青年の例を引いた。

 まじめで従順な幼少時代。内向的な性格だが、学校では成績優秀。
中産階級の家庭で不自由なく育った。

 その青年がある日、命について考えた。
動物には命がある。自分はこれまで、動物の命を食べ、奪ってきた。
なんて醜い人間なんだ。

 彼は肉を食べなくなった。
それはそれでよし。
食を考える大切な行為。彼は、魚と野菜中心の食生活を始めた。

 その後、また気付いた。魚にも命があることに。
ああ、自分はひどいことをしていたんだ。彼は魚も一切口にしなくなった。

 採食主義者になった青年。悲劇は、その先にあった。

 ついに彼は、最終的な「結論」に達してしまう。
植物にも命がある。がくぜんとする青年。
自分がどれほどの命を奪ってきたのか。

 引きこもり、一切の食物を拒否。両親が説得しても、
頑として摂食しない。

 そしてついに・・・。精神的に不安定になった彼は、
両親の命を奪ってしまう。

 実際の事件だそうだ。
抱え込んでしまった命の意味、絶食までの苦悩。
少しずつ歯車が狂っていった。

 次はある小学校の話。教師がニワトリをひなから飼い始めた。
児童とともに懸命に世話し、親鳥になったらみんなで肉を食べましょう。

 命を学習する試みだ。しかし父母からの異議で、中止されたという。
残酷だから。

 私たち人間は哺乳類。養分摂取が不可欠だ。
養分とは他の命にほかならない

 肉は店頭に並ぶ。
切り身になった魚。
でも、そこに生の命はない。
分業時代になり、直接命を奪わなくてもタンパク質が入手できる。

 いま、生活から「生き死に」の体験が消えつつある。
庭にニワトリはいない。昆虫採集をする子どもも減った。
命を考える機会の減少。そんな複合要素が、
先の事件を生んだとはいえないだろうか

 動物愛護週間。愛犬や愛鳥の精神は大事にしたい。
同時に、わたしたちの命の維持してくれるのも彼らの仲間。

 魚の目がかわいそうと思う子どもの気持ち。
でもそれは動物愛護とは違うんだよ。
優しく諭す教育も、大切だ。

 命をいただく行為だから「いただきます」。
命あっての命。
その意味を家族みんなで考えたい。


 私も考えたことがあります
子ども頃ですけど、どこで結論に達したのか?
覚えていませんが、生きている限り何かの命を奪って生きている・・と
人間が動物であるという事に気付いたのかも
これは大事な事ですよ。
野生なら自分で捕って殺して食べていかなくてはいけないわけです。
今の時代、私がどんなに年寄りでもそんな事はしない。
でも想像はできる。私なんて、すぐに飢え死にしてしまうだろうって

テーブルに並ぶ食材は命。
残さず感謝し、「いただきます」を大切にしたい。

動物園

2009-09-23 10:18:21 | 写真日記
 9月の大型連休。
次男家族が帰って来ました。
8月に来たばかりですから・・・今回はどうかなって思っていました。
孫は三歳と二歳の男の子です。
賑やかな三日間になりました。
日曜日には動物園に行って来ました。

混むだろうと覚悟していましたけど、少し早目に出かけたのが良かったのか?
シャトルバスにも待つ事もなく乗れ、園内も困るほどの混む事もなく、
すんなりとまわることが出来ました。
以前は5月の連休に出かけたのですけど、大変疲れたという印象しかありません。
今回は、子供達も楽しそうで、ペンギンやゾウさん、おサルさんを見て
ほんとに興味を示してくれたのがうれしかったです。

お天気も奇麗な秋晴れでしたから、写真の出来も上々
今から、写真集を作ります。

 砥部動物園には今年ゾウさんの赤ちゃんが生まれています。
タイミングよくその赤ちゃんに出会うことも出来ました。
3年くらい前に生まれた媛ちゃんと男の子の砥夢くんと
ほんとに可愛い姿を見せてくれました。

秋の一日、幸せな時間でした。

アクセサリー

2009-09-02 20:01:12 | 写真日記
 またまた新作完成。
秋ですね
制作意欲がワクワク湧いてくる。
ちょっと、エスニック風なものが欲しくて、
作っています。
エレガントなデザインより、こんな感じの物のほうが好きだったみたい
私って、私のことが分かってないようですね。

こういったものに似合い服が欲しくなってきました。

星守る犬

2009-09-02 19:19:14 | 写真日記
 新聞で見つけた「星守る犬」(村上たかし)の書評。
本を読むことがなくなっていた私ですけど(目が老眼で本を読むのが疲れる)
犬好きの私としては、絶対読みたいと思ったのです。
幸い漫画という物なので、読む字は少ない
でも中味は濃いよ。

何でもない日常がどんどん変わっていく。
いつの間にか家族の気持ちは離れて、たった一人になっていく『おとうさん』
そのおとうさんのやさしさに寄り添って生きていく犬の『ハッピー』
おとうさんはお前を野良犬にしないためだよって、
けれどそのぬくもりで『おとうさん』を温める『ハッピー』
『おとうさん』は「ありがとう」と言って死んでしまう。
おとうさんの起きるのを待ち続けるハッピー。
悲しい、悲しい結末には・・・。

いつもいつも待ち続ける犬のけなげな姿に心打たれる思いです。