今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

バラ

2006-12-28 18:34:50 | 写真日記
 ちょっと品のない真っ赤ですけど、
この写真はプリントアウトして、
飾っています(トイレに・・)
結構、場を明るくしてくれて、
プリントアウトの後は気にいっています。

天童荒太『永遠の仔』

2006-12-27 19:33:18 | 読書
『永遠の仔』
 三つの無垢なる魂、十七年前の「聖なる事件」、
霊峰 石鎚山に潜む真実。
地元の地名が出てきたことで、小説のなかにのめり込んで
いっきに読んでしまいました。
小さい子供の傷ついた心は癒されることなく成長し・・・

 児童虐待を扱った物語です。
ちょっと抵抗があり、
どうしようかと迷った挙句に購入。
殺人事件が起きて・・というミステリーですけど
その過程はとても辛い展開でした。
いつまでも癒されない心は、
どうすれば救われるのでしょうか。

今も小さな子達に虐待は頻発している。
なぜ、なぜ・・・
虐待は親から子、子から又その子供へと
繰り返される。
どうか、どうかお父さん、お母さん。
子供は宝、きっとあなたの救いになるはず、
大事にしてください。

宮部みゆき『名もなき毒』

2006-12-26 18:37:13 | 読書
『名もなき毒』
著者三年ぶりの現代ミステリー。
連続無差別殺人事件。
毒殺という無差別殺人が起こる。
あらゆるところに潜む毒のような悪意。
出来るだけ触れずに、
生きていたいのですけど
誰にでも、毒に触れてしまうことがある。、
何処にでもいる人々が貯めていく悪意の心。
そんな悪意が噴出した時、思いもかけぬ事件が起こる。
お隣の誠実そうな人が起すかも知れぬ恐怖。
そして、自分にもそんな悪意を
貯めているかも知れぬ恐怖。

ニュースでいろんな事件が報道される。
でも、どこか自分には関係がなく、
ただ、傍観者だと思っていますけど
いつ、襲い掛かるかもしれない毒の
恐さを感じました。

あらゆることに不平や不満は
探せばあるはず・・・
自動車を運転していても、仕事をしていても
帰りの遅い亭主にも
子供達の行状に・・
でも、心穏かに過ごし、
考え方一つで変わることが出来ると
信じて生きたいと思う。

浅田次郎『五郎冶殿御始末』

2006-12-25 18:16:42 | 読書
『五郎冶殿御始末』
明治維新により多くの武士は職を失う。
そうですよね。
勉強した明治維新は只の歴史の一ページ。
しかし、その時代の真っ只中に
いる人々にとっては天変地異。
その中でも、その強い波に負けずに
乗り越えて行く人と
どうしても乗り越えることが出来ずに、
飲み込まれ溺れ行く人もいたことでしょう。

この本ではそんな激動の時代を向かえ、
自分の武士としての後始末を果す。

その上で、新しい時代を生きる人。
最後まで武士として、戦場に向かう人。

 今の時代、いろんな事件や政治家の不始末を
見ながら、きちんと後始末の出来ない人の
なんと多いことかと・・
バブルの崩壊もある意味、天変地異でしょ。
その後始末を皆、押し付けあって・・
あれを見ている子供達に与える影響はいくばかりか。

私は日本は好き。
四季の美しさ、人情の厚さ。
そして八百万の神々を信じる心。
潔く、自分の分をわきまえ、
その中で精一杯、頑張って生きている。
私も人として、しっかりと地に足をつけた生き方を
していこうと思っています。

浅田次郎『地下鉄(メトロ)に乗って』

2006-12-22 18:16:28 | 読書
『地下鉄(メトロ)に乗って』

 地下鉄の駅の階段を上がると
そこは30年前の風景。
自殺した兄が現れる。
封印された過去が・・・
悲しく、やさしい物語に
涙が溢れました。

 こちらもタイムスリップの話。
でも、こちらは自殺した兄を
助けることができるか・・と
身近な身内の命に関わり、
それさえも過去を変えることはできない。

過去に戻って・・と考えても仕方ない。
今の時間をしっかり生きていかなければと
思いなおしたのでした。

 

宮部みゆき『蒲生邸事件』

2006-12-22 17:41:44 | 読書
『蒲生邸事件』
 
 蒲生邸事件は平凡な青年が
火災中のホテルから、
命の危険からの
緊急避難した場所が、
1994年から1936年の同日同刻同地点。
ホテルは1936年には陸軍大将の邸宅であった。
そう、タイムトラベルの話である。
その邸宅で大将が死ぬ、自殺か他殺か?
そして、2・26事件が起こる。
青年をホテルの火災の中から、
助け出した時間旅行者との話。
過去にタイムスリップした青年は、
自分に知る危険な歴史から
知り合った人々を助けたいと試みる。
どんな試みも跳ね返す歴史の力。
そんな中でも人間はたくましく生きてる。


 タイムスリップの話はいろいろあります。
自分が20代の頃に行けたら、
いろんなアドバイスができるのに・・・とか
そんな事も考えながら、読んでましたけど
小さな個人にも、歴史は厳しいのでしょうか?