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「身の丈」で豊かに暮らす② 辰巳 渚

2008-09-18 18:04:18 | 愛媛新聞より
 「身の丈」で豊かに暮らす② 辰巳 渚
 
 「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という言葉があります。
わたしたちは、正体が分からないものには不安を抱く存在なのです。

 何となく将来に不安を感じたり、毎日を楽しいと感じられなかったり
するなら、一度その「不安の正体」をしっかり見極めてみましょう。

 ガソリンの値上がりのニュースを見て、何となく心配になる。
それは、具体的にあなたの生活がどうなることが心配なのでしょうか。
年金の仕組みが揺れている。では、あなたがシニアになったときに、
年金がなければ生きていけない暮らし向きなのでしょうか。

 ポイントは、「わたし」で考えることです。
「わたしの暮らし」「わたしの仕事」はこうなるだろうと
はっきりイメージできないなら、それは考えても仕方の
ないことなのかもしれません。

 お金の使い方や貯蓄についても同様です。
「ガソリンが一㍑二百円台になったら、電車を使って通勤すれば
いい」「年金がもらえなくても、持ち家だからなんとかなる」
「七十歳には貯蓄がいくらたまるから老後はやっていける」と
思えるなら、もう悩む必要はないとも言えます。

 いる気はするけれど正体を見せない幽霊なんて、片目で見ながら
放っておけばいい。そのうち正体を現すときには、枯れ尾花程度の
ことが多いものです。
そのときに的確な対処を考えても遅くはないと思います。

 「備えあれば憂いなし」とも言います。
わたしはこの言葉は「憂いをなくするために必要なだけの
備えをしておけばいい」と解釈しています。
つまりリスクマネジメントです。
人生にはうまくいかないことが付き物だけれども、予測できることに
ついては対策を講じておけば安心だ、というわけです。

 万全を目指すことはありません。
必要にして十分な程度の対策を打っておく。いざというときには
自分の判断でしっかりと行動する。そうすることが生きる充実感にも
つながるように思います。そして憂いを捨てれば、今、本当にしたいこと、
買いたいものを自分に許してあげられるようになるのではないでしょうか。
           (マーケティングプライナー)

 「七十歳には貯蓄はいくらたまるから老後はやっていける」・・か?
ほんとに安心をもたらせるだけの貯蓄ができる人って?
どれくらいいるのかしら。
ほんとに正体の見えない憂いでしょうか。
年金ももらえなくても大丈夫なんて、なかなか思えませんものね。
今の政治が改善するとも思えない。
もう、シニアに入ってしまってる私には、あまりにも楽観的な感じの意見。

でも、不安だ~~不安だ~~で、残りの人生を過ごしたくはない。
遠い未来を憂いて、現在の生活まで憂えて生きていては
面白いこともない。
なんとか、現在の生活を充実させていきたい・・ものですね。


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