今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

山崎豊子『華麗なる一族』④

2007-03-24 15:19:57 | 読書
 さて、阪神銀行の狙う小が大をのむ合併には
東京に持つ「調査部」の人員が多いに情報活動を広げている。
政界担当黒井課長以下、大蔵省担当の伊佐早五郎(いさはや ごろう)
日銀担当の冠収(かんむり おさむ)、同業の金融機関とマスコミ担当の
平松雲太郎(ひらまつ くもたろう)。
「銀行忍者の三条件」を備えたエリート中のエリートが
あらゆる情報を集めてくる。

そして極めつけは長女一子の夫である美馬中(みま あたる)である。
大蔵省のキャリア官僚の美馬は、大蔵省の知りうる市中銀行の調査内容を
舅である万表大介へと手渡す。
その内容から目につけた銀行への更なる調査が始まるのである。

 エリートといわれるのが処世にたけ、スパイ活動に優れていることなのか。 


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