『壬生義士伝(上下)』
ご存知新撰組の隊士である吉岡貫一朗の話
貧しい盛岡藩で優秀な才気をもっていながら
下級武士であるため妻子を
養うこともままならない。
妻子のために脱藩し新撰組に身を投じ、
妻子、その身内にと
命を懸けて稼いだ金を送り続けながら、
武士であることも捨てられず
幕末の風雲に散った貫一郎。
明治の時代に生き残った人々の
回想という形で語られていく。
武士にあるまじきお金に執着する貫一郎は
新撰組でも少し変わった存在だった。
いやな仕事(暗殺や同隊士の処刑とか)も
進んで引き受けるところがあった。
それもこれも、寒い遠い国にいる妻子のため・・
騒乱の時代を生き残るために
その道を選んだけれど、その最後は
選んだ道に殉じて、最後まで戦い果てる。
妻子を愛して生きたいと念じながらも
その道から逃げもせずに・・・
なんとも切ない物語でした。
自分の生きる道が限られてしまう悲しさ。
それでもその中で、
もがきながら生きていこうとする強さ。
いつの時代も、優しくはないけど
平和の中にいる私は良い時代に
生きていると思うのです。
ご存知新撰組の隊士である吉岡貫一朗の話
貧しい盛岡藩で優秀な才気をもっていながら
下級武士であるため妻子を
養うこともままならない。
妻子のために脱藩し新撰組に身を投じ、
妻子、その身内にと
命を懸けて稼いだ金を送り続けながら、
武士であることも捨てられず
幕末の風雲に散った貫一郎。
明治の時代に生き残った人々の
回想という形で語られていく。
武士にあるまじきお金に執着する貫一郎は
新撰組でも少し変わった存在だった。
いやな仕事(暗殺や同隊士の処刑とか)も
進んで引き受けるところがあった。
それもこれも、寒い遠い国にいる妻子のため・・
騒乱の時代を生き残るために
その道を選んだけれど、その最後は
選んだ道に殉じて、最後まで戦い果てる。
妻子を愛して生きたいと念じながらも
その道から逃げもせずに・・・
なんとも切ない物語でした。
自分の生きる道が限られてしまう悲しさ。
それでもその中で、
もがきながら生きていこうとする強さ。
いつの時代も、優しくはないけど
平和の中にいる私は良い時代に
生きていると思うのです。