夫の父の十七回忌

夫の父の十七回忌。

集まる親戚もなく、息子と二人お墓参りに行ってきた。
高速道路は混んでいたが、気持ちの良い1日だった。

夫の父が亡くなったときのことは、よく覚えている。
中学生の息子が風邪をひいて学校を休んでいた。
7時ごろ、夕飯にしようと思っていたとき、病院から電話があった。
母と連絡が取れないので、私にかけてきたという。

すぐに駆け付けたが、父は亡くなっていた。
父と二人の病室で、寂しい気持ちでいっぱいだった。
それから夫が会社から駆け付け、次に母が隣人と一緒に到着した。

近所の方も来てくださり、母の親戚も集まり、いいお葬式だったが、
父の親戚が全くいなかったので、不思議に思った。
母の気性が、父の家と疎遠にしてしまったのかもしれない。

昔、父の実家のそばに旅行した時、
夫が、子供のころの夏休みは1週間ぐらい遊びに来ていたと話し、
家を探してみたのだか、見つからなかった。

私は大学生からの夫しか知らない。

60代、70代を共に過ごすことができたら、
二人で、父の家を探しに行ったかもしれない。
夫の幼少期のことをもっと話したかもしれない。

50代までは、現在を生きていた。
過去を振り返るよりは、未来を見ていた。

一緒に、過去をたどりたかった。


母も亡くなり、今では何もわからない。


今日の空はとても美しかった。











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