チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

優しさがこたえる

2008-09-03 03:56:47 | 身近な出来事
急に降ってきた雨。
家までもう少しのところなのに。
ケーキ屋さんに立ち寄らずに帰っていたら雨が降る前に家までついていたのに。

両手いっぱいに荷物を持って、できるだけ濡れないように建物の近くをとぼとぼと帰る。

左足はアキレス腱を痛め、右足親指は骨折後三日目。とぼとぼ歩くのが精一杯のスピード。

落ち込んではいないけれど少し寂しいかな。雨が降るから余計に元気がなくなる。

アパートの玄関についた。両手の荷物が邪魔で胸ポケットに入れた鍵がなかなか出せない。腹はたてるようなエネルギーがないからたんたんとしている。直ぐに鍵がでてこないことが少し残念なだけ。

もたもたしている私のよこに私と同じくらいの年齢の夫婦がやってきた。
「鍵は持っているよ。雨で人は急がされる。困ったもんだね」と言って男性が鍵を開けてくれる。

女性がドアを支えて「さあどうぞ」と手招きしてくれる。

「有難う」と私は夫婦に言った。「じゃあね」と夫婦は言って階段を上がっていった。

私の部屋はアパートの4階。1人と少しの荷物が入ればいっぱいになるエレベーターを使って部屋に行く。
このエレベーターは小さいだけでなくとても動きが遅い。たった4階の高さなのに、ゆっくり100が数えられるくらい時間がかかる。乗っていて遅く感じるだけでなく、エレベーターが来るのを待つときはもっと時間がたつのが遅く感じる。

エレベーターの前に立つと、エレベーターの呼び出しボタンが押されていた。
さっきの夫婦は階段を上る前に私のためにエレベーターのボタンを押してくれていた。

さりげない優しさがとてもこたえるな。気分が沈んでいるときは。

少し泣きそう。