チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

コーヒーにはお金を払わない

2008-09-05 19:58:13 | 身近な出来事
私のベルギーの会社の台所にはコーヒーマシンが置いてあり、誰もがいつでも飲むことができるようになっている。
コーヒーマシンの横にはレトルトパックに入ったスープが置いてある。トマトスープ、マッシュルームポタージュスープ、ポテトポタージュスープ、中華スープなど6種類ある。これも誰もがいつでも飲むことができる。
紅茶やココアやミネラスウオーターも置いてある。これも誰もがいつでも飲むことができる。

でも、この代金を入れる箱がおいていないし、何杯飲んだかを書くような紙もない。

これまで不思議に思ってはいたもののその理由は聞いていなかった。


聞いてみると、「ベルギーの会社では従業員にコーヒーのお金を払わせるところはないよ」ということだった。

そうなんだ。国が変われば慣習が違う一つの例なんだろう。おもしろい。

飲み物にお金を払わないでいいことにはメリットがある。
何かを飲みたくなった人は付近の人に「何か飲みたい?」とたずね、自分のものと一緒に用意してくる慣習ができている。お金を払わなくてもいいから、お互い気軽に声をかけあうことができる。
飲み物を通じてコミュニケーションができている。

そういえば日本の会社に入ったころには女性社員が午前10時ごろと午後3時ごろにお茶を入れてくれるというのがあった。部長とか役職の高い人にだけでなく、新入社員の男性にも入れてくれた。それがいつの間にかなくなった。
日本全国の会社で女性社員にお茶くみのようなことはやめさせようという動きがおきたころで、このこと自体は正しい動きだと思った。
ただ、同じ時間にみんながお茶を飲んでいる、少しリラックスできてなんとなく一体感もうまれるような時間であったから、これがなくなったことについては残念に感じたことを思い出した。


組織の中でのコミュニケーションはとても重要。そしてそれを促進する方法はいろいろあることを感じた。