チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

ベルギーやドイツにないもの

2008-09-16 21:43:28 | 身近な出来事
日本の家にはほとんど必ずあって、ベルギーやドイツに家に無いものがいくつかある。

一つ目がエアコン。エアコンは最近オフィスにではよくみかけるようになった。窓が開けられない高層建築のビルはもちろんのこと、私のドイツやベルギーの会社にも昨年、今年と工事が行われエアコンが取り付けられた。

どうしてもエアコンが必要だと感じるのはおそらく年間で20日くらいかもしれないが、エアコンが取り付けられたとたん、夏の間は頻繁にエアコンが使われるようになった。

前回ヨーロッパに住んだ10年以上前に比べると、オフィスでエアコンが必要だと感じる日は確実に増えたように思う。エアコン付きではない車も以前はあったが、今は小さな車も含めてエアコンがついていないような車はほとんどない。
これも地球温暖化の影響かなと感じる。


家には日中いないからよくわからないが、やはりエアコンが欲しいと思う日もないことはないらしいが、日数としてはひと夏に両手で数えられる位らしい。

結論として家にはまだエアコンは必要ないと思う。

ベルギーやドイツにないもの2つ目はウオッシュレット。日本なら一般の家庭でもかなりの確立で取り付けられているし、ホテルや公共のトイレ、オフィスなどにもずいぶん普及している。それに比べてベルギーやドイツでは一般の家庭には皆無、加えて高級なホテルなどでも取り付けられているのをまだ見たことがない。

こちらの人はウオシュレットが嫌いなのかと思い、日本でウオシュレットを体験して同僚に聞いてみると、「あれはいいよ」という答えが返ってきた。

インターネットで調べてみたら購入できないことはないみたいだけれど非常に高価でとても買いたい気持ちになれなかった。
加えて日本のようにタンクや水道の配管がトイレ内にむき出しになっている構造ではないため、こちらのトイレに取り付けようとすると専門家に依頼しないといけないみたい。

ウオッシュレットになれたものとしては、ぜひとりつけたいのだけれど気軽には取り付けられない。

きれいな姿勢

2008-09-15 04:19:43 | 覚えておきたい考え
「姿勢がいいですね」と3年くらい前から言われるようになった。

ドイツに来てボイストレーニングやダンスを始めるようになって、それらのトレーニングをしている間は常に姿勢を意識しているから、その効果がでているのかもしれない。

ダンスはスタンダードとラテンで姿勢が少し違うものの、どちらも背筋はピンと伸ばす。丹田のあたりを意識し下半身はそこを起点とした動きを起こす。上半身は丹田を意識はするもの、腹筋を張ってできるだけ上に持ち上げるようにする。それと同時に胸から肩は緊張感を持たせたまま下方に下げることを意識する。そして首をできるだけ長く見せる。

ボイストレーニングも丹田を意識しそこに重心があることを感じる。その上で腹筋でしっかりと支えながら上半身の力を抜く。背中は決して前にも後ろにもそらせず。丹田の上にしっかりとのっていることを感じる。

私の場合はこれに加えジムに通っているのがいいのかもしれない。

ジムでトレーニングをしている人は姿勢のきれいな人が多い。
これはベルギーやドイツだけでなく日本も同じように感じる。

インターネットで調べてみたら、骨格の大きさはきれいな姿勢にとって大切なものの背筋や腹筋などの発達ががきれいな姿勢に影響を与えるらしい。ジムでは背筋や腹筋を鍛える人が多いから、ジムに姿勢がいい人が多いことも納得がいく。

また一般論として、ベルギーやドイツと日本とを比べると、ベルギーやドイツの人は姿勢がいい。日本でよく見かける背中が丸い感じの人はかなりご年配の人以外で
はほどんど見ることがない。

これは椅子に座る生活習慣や、骨格の違いが大きな影響を与えているらしい。加えて歩き方も違うことに気がついた。日本人はひざから下の部分を曲げながら歩くがベルギーやドイツの人は太ももから下が棒のように一本になって、ひざから下を曲げずに歩く。この歩き方だと上半身が曲がっていると都合が悪い。結果として背中も曲がることなく、そして歩き方も格好がいい。

歩き方は習慣だから、習慣になるまで意識して続けないとすぐに元に戻ってしまう。ベルギーやドイツの人の歩き方を見ながらスマートな歩き方をマスターし、姿勢もよりきれいにしたい。

眠れない夜

2008-09-14 14:52:37 | 身近な出来事
昨晩はよく眠れなかった。

祝いの席が昨晩はあり、そこで2週間以上ぶりにビールを2杯飲んだ。普段なら6杯以上は飲むからたいした量ではないけれど、ひさしぶりだったから効いたのかな。
アルコールを飲むと睡眠が浅くなるというから。

祝いの席からの帰り、混雑した電車の中でスリを働こうとしている人の手を見つけ腕ををひねってやった。犯行未遂だったから警察に届けなかったけれど、あとになって新たな被害者が出たりしていないか、警察に届けたほうがよかったのではと考えていた。

金曜日に見たNHKの『一期一会キミにききたい 才能と努力の話@美容師見習い×マジシャン』という番組で、前向きに決してあきらめることなく努力をしているマジシャンの姿を見て感動した。努力そのものもすごいが、その人のありかた命の輝きのようなものに感動した。すごい努力をしているマジシャンの姿に私自身も影響を受けた。私の努力なんか努力とはいえない。もっと努力しようと思ったのに昨日行動をおこさなかったことで自分自身を責めていた。

来週始めて会う方のことも頭の中にあった。

月曜の仕事のこと、来週中に終えないといけない仕事のことも頭の中にあった。

結論としては、今日を後悔しないようにやることをやるしかないなという気持ちになってきた。
今日のドイツの天気は晴れ。窓から見える範囲には雲は一つもない。気温は少し肌寒さを感じる。秋を感じる。

よしやるぞ。

日本で一番美しいもの

2008-09-13 22:05:12 | 覚えておきたい考え
「ヨーロッパは美しい!」

同僚のクリスの口癖。休暇や仕事でドイツ国内やフランスなどを旅行して帰ってきた時に、「私が旅はどうだった?」とたずねるといつもこの答えが返ってくる。

ヨーロッパは美しい。町並みも、自然も、食事も、お酒も、人々も、文化も、ヨーロッパは美しいと私も思う。

美しくないところもあるけれど、それ以上に美しさが圧倒的な量で存在しているから、全体としてはとても美しい。また、一つの美しさに飽きた時にはヨーロッパの中にはさまざまな個性の美しさがあるから、少し動けばまた新たな美しさに出会うことができる。飽きることがなく美しさを感じ続けることができる。

古代ギリシャ、ローマの時代、ルネッサンス、大航海時代、バロック、ロココの時代、そしてそれらの時代の宗教や宮廷文化はヨーロッパに素晴らしい美を生み出した。

美の創造はそれで終わったわけではなく、現代においてもヨーロッパは美を創造し続けていると思う。ヨーロッパには歴史や町並みと調和のとれた美しい建築物が次々と生み出されている。どこかの国で次々と建設されているような奇をてらい、周囲から浮かびあがるような建築物とは全く異なる。

歴史があることは素晴らしい一方で、新たな価値の創造や未来に向けての変革の足かせにもなるが、ヨーロッパはここに挑戦し、大きな成功をあげている地域が数多くあるように感じる。

建築物以外にもたとえばドイツ工業製品のデザインや、フランス、イタリアのファッションは世界をリードしているし、映画祭にしても世界の映画製作の中心がアメリカであるにも関わらずヨーロッパの映画祭が世界でもっとも権威がある。音楽にして美術にしても、多くの分野で文化をリードしているのはヨーロッパ。

ヨーロッパがこれからも美しい場所、美しいものを生み出し続ける場所であるかどうかは私にはわからないが、そうあり続ける気がおおいにする。

日本にも美しいものはたくさんある。美しいものを生み出す力も今の日本にはある。でも今生み出した美しいものを今後も美しく保ち続ける力があるのか? そして今後も次々と新しいものを生み出し続けることができるのか?
こんな質問について答えを考えてみると、ヨーロッパに感じるような力強い答えが私のなかからはでてこない。

「日本は人が美しいよ」とクリスは言う。

クリスは、日本の女性はとても美しいし、ファッションの平均レベルは世界一だという。そしてクリスは日本を訪れるたびに、日本人の内側にある美しさに触れるという。

大河ドラマ『篤姫』を見た。テレビを見ながら、着物姿が凛とした美しい日本女性からいただいたメールの中にあった『美』という言葉について考えていたらクリスの言葉を思い出した。

「日本は人が美しいよ」
そうだな、日本で一番美しいの人だな。

やっぱり飲みたいな

2008-09-12 20:20:31 | 覚えておきたい考え
禁酒をしたわけではないけれど2週間以上お酒を飲んでいない。
生活習慣の改善に取り組もうと思ったことに加え、アキレス腱の亀裂、さらに足の親指を骨折したためアルコールを控えようとしたことがきっかけ。

最初の2-3日はすごく飲みたい衝動にかられた。私は食事と一緒に飲むのが好きでそうすると食事がとても美味しくなる。これは昨晩もそう思った。でもどうしても飲まないといけないかというと、今は必ずしも飲まなくてもいいかもと思えるようになつてきた。

食事の時にお酒を飲むと食事の後の行動に制限がつくのが困る。

飲むとジムにいけなくなるし、集中してやらないといけないようなデスクワークは飲んだ後は面倒くさくなり「また明日」と先延ばしにしてしまう。毎日飲んでいると結局やろうと思っていたことができなくなる。

いっそこのまま禁酒にしてしまおうか。勝間和代さんは時間と能力とお金を有効に使うためにお酒を飲むことをやめたと本に書いていた。
でもベルギーやドイツに住んでいてお酒を飲まない生活をすることはこちらの生活を楽しむ上での重要な一つの要素を失ってしまう感じがする。

ビール、ワイン、シャンペン、ウイスキー、シェリーなどなど美味しいお酒はたくさんある。アペリティフから始まって食後のお酒まで、食事にはやはりお酒が欠かせない。

こんなことを書いていると美味しい食事と美味しいお酒が飲みたくなった。
今週末には記念日もあるし、来週は楽しい食事会が3度もあるし、とりあえずはそのようなイベントの機会にはお酒を飲むことにして、家では基本的にに飲まないことにしよう。

飲みたくなったら友人との食事でもなんでもイベントを持つ。そうすればコミュニケーションももてるし、一石二鳥だね。

金縛り

2008-09-11 19:39:53 | 身近な出来事
夜眠る前に今日は起きそうだな思うと必ず起きる。

金縛り。


眠りが急に浅くなり「来る来る」と感じた次の瞬間にやってくる。体が動かない。それと同時に周囲に何かが存在する雰囲気を感じる。それが迫ってくる感覚も感じている。
恐ろしいので、なんとかしなければと思い「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏...」と唱えていると次第に体の緊張が取れ眠りに入っていく。

中学生のころにはほぼ毎晩11時25分に金縛りにあった。

目が覚めると別途の横のデジタル時計が赤い光で『11:25』と表示している。これを見た瞬間に金縛りにあった。
当時も私が寝ているベッドの足元のほうから何かがでてくるような感覚を感じていた。

でも、当時も今も何も見ていない。

何日か前にディスカバリーチャネルを見ていると、金縛りは日本では誰もが知っていることだが、どうも日本以外の国ではしられていないらしいことを知った。

この番組は実はUFOに関する番組で、アメリカでは何百万人という人がUFOにさらわれた経験があり、このことについて調査をしていた。

UFOにさらわれる経験はどの人も非常に似通っている。夜眠っているときに何かの気配を感じ目がさめる。するとそこには大きな目を持つ異様に頭の大きな宇宙人が立っている。宇宙人が手を動かすと体が浮き上がり、壁や窓をすり抜けて宇宙船に連れて行かれ、診察台のようなものに乗せられて体を調べられる。

結論としては、これは何かのTV番組などで同じように宇宙人にさらわれるシーンを見た人が脳にこの光景を焼付け、それに加えて人間の脳が持つ覚醒と睡眠時の体の硬直とが重なりあって、宇宙人にさらわれたという想像を創り出すと結論つけていた。

「これと同じ現象が日本では金縛りだ」と紹介され、日本の科学者が金縛りの科学的根拠を説明していた。

民族が変われば脳と体の現象について想像するイメージに『金縛り』と『宇宙人にさらわれる』と異なるところがとても興味深かった。

こんなことってきっと他にもあるんだろうな。

綺麗になる秘密

2008-09-10 20:12:03 | 身近な出来事
左足のアキレス腱に切れ目がはいっていることがわかったのが8月15日。右足の親指の骨を折ったのが8月30日。それ以来塗り薬をつけたり、湿布を張ったりするために毎日いちにちに何回も自分の足を見て、触れている。
靴下を履くときも足や指を丁寧に押さえて慎重に履き、お風呂では足のマッサージをする。

足にこんなに気を配ることはこれまでなかったと思う。

右足は骨が折れた直後折れた親指だけでなく全体に腫上っていた。腫れが引いてくると皮膚の色は全体に紫色に変わった。それが今週にはいってから皮膚の色に変わってきた。
でも元の色に比べて見栄えがする感じがする。肌のつやがよく、触った感触としてもつるつるすべすべしている。

塗り薬の成分に、皮膚の状態をよくするような成分が入っているのかもしれない。それに加えて、マッサージを含めさまざまなケアが足にはなされている今は、足が私の体の中で最も注目を集めている場所。

私の体の中のヒーロー

注目を集めることが足が綺麗になった原因かもしれないと思った。

女性がミニスカートをはくと、そこに注目が集まり、結果的に足が綺麗になるという話を思い出したから。

ここにはミニスカートをより格好よく履くために女性が足の手入れをしたり、歩き方をより美しく見せるように代えたりすることが原因にあると思う。
でもとにかく注目を集めることが、注目を集める対象を美しくすることに繋がると私は理解した。

ミニスカートの例だけでなく、最初はあまり見栄えがぱっとしない芸能人が、人気があがり人前に露出する機会が増えるにつれ次第に綺麗になっていくことと同じ。芸能人に限らずスポーツ選手でも同じ。組織人でたとえると社員から管理職になる、役員から社長になることも同じかも知れない。

より美しくするためには注目を集める機会を作る。注目を集めることでその対象の意識が代わる。意識が変わるとまた綺麗になり、それにつられてまた意識も変わる。こんなことを繰り返していくことでどんどん綺麗になっていく。

綺麗になる秘密だね。
これはなにかに使えるな。

買い物買い物

2008-09-09 23:31:53 | 身近な出来事
火曜から金曜までのベルギー アントワープ生活をするために毎週火曜日に必ずすることが買い物。

スーパーマーケットは夜8時に閉店するので、7時過ぎには仕事を終えて自宅に帰る途中のDELHAIZE(デレーズ)に買い物に行く。
ベルギーでのスーパーの買い物は楽しい。陳列や展示の方法もドイツに比べると少し好奇心を沸かせるような工夫をしているし、何より商品がドイツに比べて魅力的なものが目に付く。

なにが違うかと言うと例えばパッケージ、ベルギーのパッケージはドイツに比べて色使いにセンスがある。ちょっとした違いと言えば違いなのだが、このちょっとした違いが非常に大きい。ベルギーではパッケージも楽しみながら買い物をする。
パッケージにあまりこっておらず中身が勝負という感じ。

売り場で一番大きな違いが魚介類の売り場。

ベルギーの魚介類売り場は日本でも馴染みの鯖や鰯なども置いてあるし、まぐろの大きな切り身もある。ひらめや鯛の仲間もある。海老の種類もすごく豊富。オマール海老も置いてある。またこの季節になるとムール貝も店頭にならび、他にもあさりや蛤や貝の種類も豊富。

ドイツの魚介類売り場は、正直なところ見に行く気になれない。第一中規模以上のスーパーマーケットに行かないと魚介類売り場はない。魚売り場があるスーパーでも売り場面積は肉類の売り場の三分の一以下。売られている魚もアンコウ、鮭、巨大うなぎ、こちらも白身の巨大な魚という具合でどこかゲテモノ屋のような雰囲気を感じる。加えて正確には魚介類売り場ではなく魚売り場。貝は置いてある店がほとんどない。

私の住んでいるデュッセルドルフよりももっと海に近い都市に行けば状況は違うかもしれないが、少なくともデュッセルドルフでこんな感じ。

だからベルギーに行くと必ず魚介類売り場にチェツクを入れる。魚を買いたいと思うのだけれど、料理ができないので残念ながら買えない。ただ魚が食べたければアントワープに何件もある日本料理屋に食べに行くようになる。こちらは素材のよい魚介類を使っているので味も当然いい。そして値段も残念ながらとてもいい(悪い?)。

スーパーマーケットをワクワクしながら見て回って、かご一杯に商品を入れてレジに行く。なぜだか不思議だが、毎週火曜日の買い物はほぼ28ユーロ(4,200円)。買い物の金額などは全く考えていないのにうそのように毎週一緒の値段。

ただ、購入するものは毎週似たようなものが多い。
本日の買い物はメロン、キウイ、バナナ、レタス(細かく切られたもの)、チーズ、牛肉ミンチ、ハム、チーズ、ヨーグルト、ヨーグルトジュース、卵、歯磨き、ごみ袋。

今日から今週のベルギー生活スタート。



ダンス

2008-09-08 04:52:45 | 身近な出来事
土曜日も日曜日も見学。
ダンスができないのはつらい。

ダンスができない状態になって始めてダンスをすることについての自分の思いに気がついた。
ダンスができない状態なのに、もっとちゃんとダンスができるようになりたいと、そんなことばかり考えている。
劣等感を克服しようとしているのか、というのも私はダンスがもともと得意ではなかったから。それはあると思う。

でもそれだけではないな。

一緒にダンスを習っている人達と、本当に楽しい素敵なダンスを踊りたい。みんなとても熱心な人達だから、私のとても好きな人達だから。

もっとちゃんとダンスができるようになるときっとそこで何かを得られる、何か新しいところに自分自身が入っていくことができる、そんなことも思っている。

パートナーと一体となって、そして音楽と一体となったダンスをしたい。

しびれる曲

2008-09-07 23:12:26 | 身近な出来事
ボイストレーニングで練習するテノールの曲を探すためにCDを買いにいった。
先生のお勧めはイタリアのオペラ曲のアリア。

店にはオペラ関係だけで何百枚のもCDがある。目的にかなうCDをどうやって探せばよいのか全くわからない。
アルファベット順に並んでいる棚から聞いたことがある人の名前がないか探していると、まずドミンゴを見つけた。続いてパバロッティが見つかった。

喜んだのもつかの間、2人ともCDの数がとても多くどのCDが適当なのかがわからない。CDの裏の曲名やオペラの名前などを見てみる。いくつか名前を聞いたことがあるオペラが見つかった。
でも、私はオペラをこれまで一度しかみたことがないので、オペラの名前は知っていても、それがどんなオペラで、だからこのオペラの中の曲がいいだろうというよようには決められない。

CD屋で見つける方法は無理かとあきらめかけたが、折角だからもうアルファベットの最後まで見てみようと気持ちを気持ちを切り替えた。
そうするといきなり『T』の文字に、『Temor Best Aria』というCDが見つかった。
このCDにはパバロッティやドミンゴが歌っている曲も入っているし、まさにイメージ通りのもの。
パバロッティの『Nessun Dorma』は今年の6月の発表会で歌った曲。きっかけはイギリスの『スター誕生』みたいなタレントオーディション番組で歌われているのをきいてから
わたし的にはここで歌われている『Nessun Dorma』よりも私のほうが上手く、パバロッテイとの中間に私はいると思っているが、残念なことに誰もそれに同意してくれない。
次の歌はぜひ自己満足だけでなく、聞く人がいい曲だと思えるようにしたいものだ。

CD屋でほかにもいいCDがないか探していたら、スピーカーから曲が流れてきた。それは最近車の中でよく聞くとても気に入っている曲だった。
すぐに店の人にCDを教えてもらった。
CDは『Music en Vogue』といい、昨年、今年注目されたとてもおしゃれな感じの曲がたくさん入っている。



お気に入りの曲はこのなかの『American Boy』YOU TUBEでも早速チェツクしてみた。曲と同じように映像いいけど、やっぱり声かな。この声には何かエモーショナルに惹かれるものがある。

このCDには他にも気になっていた曲がたくさん入っていた。
This is the life』もすごくいい。
しばらくはこのCDを聞いていたい気分。
でもテノールのCDも聞きたいし。

なんかいいなこの感じ。

つきつめて、突き抜ける

2008-09-06 05:32:41 | 覚えておきたい考え
「突き抜ける」という言葉、そして「突き抜ける」という感覚がとても好きだ。

いつから好きになったのか正確には思い出せないけれど、恐らくここ数ヶ月の間に起きたことだと思う。
「これが突き抜けるなんだ」「この感覚が好きだ」と感じたのはベルギーエリザベス女王主催の歌のコンクールを観にいったときのこと。コンクールに入賞したフランス人の女性がモーツアルトのオペラ『魔笛』の中の『夜の女王』を歌った。
あの高音の響き、そこにある空気を揺るがせながら音が波になって伝わってくることを感じた。
高音の響きなのにきんきんと耳障りな音ではなく、それは大きな音の波、その音の波が次から次へと押し寄せてくる。

圧倒的なものを感じた。その時に『突き抜ける』という言葉が私の中に浮かんだ。「この人は突き抜けた人だ」と感じた。

コンサートで感じた音の波のように『突き抜ける』は必然性を伴って再びやってきた。

それは7月に日本で幸田浩子さんのコンサートにいった時。ここではからずしももう一度『夜の女王』を聞いた。
高音は大きな波となって次から次とまた押し寄せてきた。
そして私は『突き抜ける』感覚を思い出した。

そして先週NHKのテレビ番組『プロフェッショナル仕事の流儀』をたまたま見ていて、ここでもう一度『突き抜ける』がやってきた。
それも今回は明確な文字とともに。
『つきつめろ、そして、つきぬけろ~小池康博~』というタイトルで、ノーベル賞候補と注目を集める科学者の慶応大学教授・小池康博博士が取り上げられていた。

番組の中では『つきぬけろ』の部分について言葉で説明されているところはなかったけれど、小池康博博士はまさに『突き抜ける』ところにいた人だった。

そしてこの番組のタイトルがいっているように、『つきつめる』ことが『突き抜ける』に繋がることだと強く感じた。

『つきつめて』そして『突き抜けたい』。

あなたが好きなこと

2008-09-06 05:02:28 | 身近な出来事
「あなたがとても熱心だったから、私も一緒にやっていたの...」

意外な言葉にびっくりした。
全くそんな風には見えなかったから。
やることが好きなんだとばっかり思っていた。

こんな風に人に合わせられるなんてすごいなと思った。
誘われるままにやっていたとは思わない。「一緒にやろう」と強い意志をもってやっていたのかはわからない。このことについては尋ねていないから。
それでも何かを信じて、そこに何らかの意思をもってやっていたんだろうということを想像しても私の思い込みではないと思う。

少し申し訳ない気持ちになった。
相手の気持ちを考えていなかったことに。
私が好きになったことはみんな好きだと思っていたのかもしれない。そこにはおしつけのようなものもあったかもしれないし、相手の気持ちを考えようなんてことは私にはこれっぽっちも無かったと思う。
熱心に取り組んでいる姿を見て、やることがとても好きなんだという思い込みもあったかもしれない。

以前大切なひとから聞いた話を思いだした。

毎週休みになると必ずショッピングにでかけた。毎週毎週でかけた。でかければ何時間もショッピングをしていた。
「パートナーの男性はショッピングがとても好きな人なの」と友人にいつも話していた。
ある時パートナーの男性に「あなたはなぜショッピングが好きなの?」とたずねた。

返ってきた返事は「ショッピングはそんなに好きじゃないよ。ただ、君がショッピングをとても楽しそうにしているから、それに付き合いたいとおもっただけだよ。」

この話を聞いた時、そんな人が世の中にいることに大変驚いた。そしてとても大きな優しさを感じた。自分の振り返ってみて、私は絶対にそんな人にはなれないとも思った。

そんな感覚を今回また思い出した。

コーヒーにはお金を払わない

2008-09-05 19:58:13 | 身近な出来事
私のベルギーの会社の台所にはコーヒーマシンが置いてあり、誰もがいつでも飲むことができるようになっている。
コーヒーマシンの横にはレトルトパックに入ったスープが置いてある。トマトスープ、マッシュルームポタージュスープ、ポテトポタージュスープ、中華スープなど6種類ある。これも誰もがいつでも飲むことができる。
紅茶やココアやミネラスウオーターも置いてある。これも誰もがいつでも飲むことができる。

でも、この代金を入れる箱がおいていないし、何杯飲んだかを書くような紙もない。

これまで不思議に思ってはいたもののその理由は聞いていなかった。


聞いてみると、「ベルギーの会社では従業員にコーヒーのお金を払わせるところはないよ」ということだった。

そうなんだ。国が変われば慣習が違う一つの例なんだろう。おもしろい。

飲み物にお金を払わないでいいことにはメリットがある。
何かを飲みたくなった人は付近の人に「何か飲みたい?」とたずね、自分のものと一緒に用意してくる慣習ができている。お金を払わなくてもいいから、お互い気軽に声をかけあうことができる。
飲み物を通じてコミュニケーションができている。

そういえば日本の会社に入ったころには女性社員が午前10時ごろと午後3時ごろにお茶を入れてくれるというのがあった。部長とか役職の高い人にだけでなく、新入社員の男性にも入れてくれた。それがいつの間にかなくなった。
日本全国の会社で女性社員にお茶くみのようなことはやめさせようという動きがおきたころで、このこと自体は正しい動きだと思った。
ただ、同じ時間にみんながお茶を飲んでいる、少しリラックスできてなんとなく一体感もうまれるような時間であったから、これがなくなったことについては残念に感じたことを思い出した。


組織の中でのコミュニケーションはとても重要。そしてそれを促進する方法はいろいろあることを感じた。

官能的な響き

2008-09-04 23:01:11 | 身近な出来事
心地よいメロディーとともにフランス語のなんともいえない心地よい響きが聞こえてくる。

仕事に向かう車の中でアントワープのFM放送を聞くのが毎日の日課。
アントワープにはお気に入りのFM放送局が3つある。

一日中クラッシック音楽を流している『Klala』
ジャズを中心として流れるような音楽を流し続けている『Croze FM』
ジャンルは幅広いがとてにかく流れている欲がクールな『Cool FM』

この3つの放送局にチューニングをあわせれば必ずどこかで心地よい音楽に出会うことができる。

今朝気持ちのいいフランス語の音楽を聞いたのは『Croze FM』。音楽のジャンルはなんというんだろうか、ジャズなのかシャンソンなのか、音楽に詳しくないのでよくわからない。

メロディラインもとても気持ちいが感じだったけれど、なんといってもフランス語の響きがとてもここちいい。
音に酔ってしまう感じがある。話の内容がわからなくても、その音を聞いているだけでいい感じ。

フランス語といえば、私のベルギーの会社ではいつもフランス語が響いている。会社の公用語はオランダ語だけれど、ベルギーには大きなフランス語圏とオランダ語圏、そして小さなドイツ語圏がある。私の会社はオランダ語圏にあるものの、会社ではフランス語圏の人もいるためフランス語がよく話されている。

オランダ語圏の人はフランス語も話せる人が多い。「フランス語は下手なのよ」とかいいながらペラペラ話すオランダ語圏の人たちにはいつも驚きと羨ましい気持ちをいだく。

確かに今朝ラジオで聞いたような官能的な響きのフランス語とは少し違うような気もするけれど、それでもそのフランス語の響きにはすごく引かれる。

私はボイストレーニングで3ヶ月間フランス語の歌を歌っていたことがある。『月』がタイトルに出てくる歌だったけれど忘れてしまった。あの歌もいいメロディーラインがとても綺麗で、フランス語の響きも官能的だった。 

優しさがこたえる

2008-09-03 03:56:47 | 身近な出来事
急に降ってきた雨。
家までもう少しのところなのに。
ケーキ屋さんに立ち寄らずに帰っていたら雨が降る前に家までついていたのに。

両手いっぱいに荷物を持って、できるだけ濡れないように建物の近くをとぼとぼと帰る。

左足はアキレス腱を痛め、右足親指は骨折後三日目。とぼとぼ歩くのが精一杯のスピード。

落ち込んではいないけれど少し寂しいかな。雨が降るから余計に元気がなくなる。

アパートの玄関についた。両手の荷物が邪魔で胸ポケットに入れた鍵がなかなか出せない。腹はたてるようなエネルギーがないからたんたんとしている。直ぐに鍵がでてこないことが少し残念なだけ。

もたもたしている私のよこに私と同じくらいの年齢の夫婦がやってきた。
「鍵は持っているよ。雨で人は急がされる。困ったもんだね」と言って男性が鍵を開けてくれる。

女性がドアを支えて「さあどうぞ」と手招きしてくれる。

「有難う」と私は夫婦に言った。「じゃあね」と夫婦は言って階段を上がっていった。

私の部屋はアパートの4階。1人と少しの荷物が入ればいっぱいになるエレベーターを使って部屋に行く。
このエレベーターは小さいだけでなくとても動きが遅い。たった4階の高さなのに、ゆっくり100が数えられるくらい時間がかかる。乗っていて遅く感じるだけでなく、エレベーターが来るのを待つときはもっと時間がたつのが遅く感じる。

エレベーターの前に立つと、エレベーターの呼び出しボタンが押されていた。
さっきの夫婦は階段を上る前に私のためにエレベーターのボタンを押してくれていた。

さりげない優しさがとてもこたえるな。気分が沈んでいるときは。

少し泣きそう。